ドーパミンの増加で「キレる」ネズミ 5
ストーリー by Oliver
ぶちっ 部門より
ぶちっ 部門より
tamago915曰く、"朝日新聞の記事によると、獨協医科大学の上田教授が、実験用のネズミの脳内のドーパミンの分泌を増加、ノルアドレナリンとセロトニンの分泌を抑制したところ、攻撃性が顕著に増した「キレる」ネズミを誕生させられたとのことです。
ドーパミンは行動と快楽に作用する脳内物質、ノルアドレナリンは神経の興奮や不安を引き起こす脳内物質、セロトニンはドーパミンやノルアドレナリンの情報をコントロールし、精神を安定させる脳内物質とされています。神経の興奮に関わるノルアドレナリンを抑制したときに攻撃性が増したことについては、もっと複雑な働きをしているだろうということです。
もちろん、これは実験室のネズミの例であり、人間にはどの程度当てはまるのか、またキレる人間はかならず脳内物質の分泌のバランスが崩れているのか、などなどさらなる研究は必要と思われますが、キレやすい人をキレにくくする治療法が現れる期待を持たせられます。"
治療の話をする前に (スコア:1)
ソフトウェアの異常をハードウェア側にドーピングを施してごまかそう、という方向に話が進むと、いろいろ厄介な問題がありますので、ハード異常なのかソフト異常なのかを見極める技術も必要でしょうね。
# 最近ハードの老朽化が目に付き、それを補うほど
# ソフトの完成度が上がってない気がするけどID
yp
Re:治療の話をする前に (スコア:1)
社会的要因等によって、内分泌系の異常が発生し、結果「キレやすい」状態になったと見るべきかも。
そうすると、薬による修正は、根本治療と言えるのでは無いかと。
-- Buy It When You Found It --
Re:治療の話をする前に (スコア:2, 参考になる)
#トップページの記事一覧に出ていないので、見落としてました。(^^;)
>社会的要因等によって、内分泌系の異常が発生し、結果「キレやすい」状態になったと見るべきかも。
その可能性は否定できません。
とはいえ、どの社会的要因が、どのようなメカニズムで内分泌系に異常を発生させるのかが、解明される必要があります。
そして、たとえ上のことが事実であったとしても、
>そうすると、薬による修正は、根本治療と言えるのでは無いかと。
それこそ対症療法に過ぎなくなります。
内分泌系を正常に戻しても、異常をもたらす原因となった社会的要因のほうがそのままでは、また同じ異常が発生してしまいます。
Re:治療の話をする前に (スコア:1)
この解明って、脳内生理学と精神医学の最終目標なような気がするのですが。メカニズムが解明出来れば、性格を自由に設定する薬なんてのも出来る筈ですよね?
現状では、まだまだ遠い話ですけど。
//ここ2年程、精神科に通っているが全然良くならないし...
>内分泌系を正常に戻しても、異常をもたらす原因となった社会的要因のほうがそのままでは、また同じ異常が発生してしまいます
この辺の判断は微妙なのですが、社会的要因を変化させるよりも、個人の状態を変化させる方が遥かに簡単かつ迅速だろうかと。
あと、異常が増えても、薬で直せばいいのだし、社会的要因だけを戻しても、既に異常になってしまった人は、自然復帰出来ないかもしれませんし。
場合によっては、逆に、薬で社会的要因を変化させてしまうと言う選択肢もありえる訳です。一歩間違えると、没個性の管理社会が誕生する危険もはらみますが。
-- Buy It When You Found It --
お決まりの書き出しですが。 (スコア:1)
新聞の元記事の この「薬など」が実際にはなんなのかで、何が言えるかが全く違ってきますね。
薬剤を使ってコントロールする方法では、よっぽどその系が研究されていて、他のカテコラミン類に影響を与えないことと、全く別の系からの影響が問題ないというのが確立していない限り、正しい実験法だとは言えないでしょうから。
#まぁ、まさか実際に脳での濃度を測ってないなんてことは、まずないでしょうから、
#その3つのカテコラミンについては問題ないと思うけど。
そのへん、僕は専門ではないので判りませんから、専門分野のjournalで査読を通るかどうかで判断するしかないですが、シンポジウム発表ということだと、その辺りの見極めも出来ないですしね。