「消えた生物」エディアカラ生物群の保存状態の良い化石が発見される 5
ストーリー by Oliver
その正体は実はゴニョニョニョ 部門より
その正体は実はゴニョニョニョ 部門より
torigasira曰く、"Mainichi INTERACTIVEの記事によると、先カンブリア時代に繁栄したエディアカラ生物群の極めて保存状態の良い化石がカナダのニューファンドランド島の5億7500万~5億6000万年前の地層で発見されたそうだ。
今回見つかった化石は、シダのような幹から枝分かれした葉が伸びたような構造をしているが、動物か植物かは不明という。エディアカラ生物群は、海底を這う生物、浮遊生物、着生生物がいたとされている。最長で1mくらいで、体はやわらかく、浅海に生息した。しかし現在いる生物で似ているものはいなにため、 進化の歴史の中で消えていったとみられるが、カンブリア紀の「爆発」の謎を解くうえで重要な生物群とされている。"
「全球凍結」後に繁栄したとされる生物群 (スコア:3, 参考になる)
6億年前、赤道を含む全地表が雪に覆われる「全球凍結」が起こっていた、という仮説が最近発表されています。
詳細はリンク先を参照していただくとして、その後解凍して急速に温暖化した地表面で、爆発的に繁殖したのがこの「エディアカラ生物群」で、カンブリア紀直前の数千年間に繁栄していた…とされてるみたいです。
あと、発売中のNewton誌 [newtonpress.co.jp]では、NHKのとは違った学説による全球凍結説を掲載してますが、同じくエディアカラ生物群に関する記述が見られます。
#門外漢の私がこんな解説していいのかしら。識者のツッコミをお願いします。
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Allez! Allez! Allez!
Re:「全球凍結」後に繁栄したとされる生物群 (スコア:1)
スノーボール・アース 生命大進化をもたらした全地球凍結 [bk1.co.jp]
も参考になります。
#個人的には、全球凍結の終了についてのこの本の説は好きな話なんですが…。
保存状態の良い貴重な化石 (スコア:2, 参考になる)
ついでに「カンブリア紀の爆発」の情報
京都大学の宮田隆教授によると、遺伝子の爆発的な誕生は、現存するほぼすべての動物門がいっせいに出そろったカンブリア紀の爆発に先立って起きていた [nikkei-bookdirect.com]そうです。それが、何らかの条件によって発現し「形態の爆発的進化」になったのが「カンブリア紀の爆発」ということのようです。
最近、米国地質調査所の研究者がエディアカラ生物群が生きていた原生代後期(約5億4400万年前)と初期カンブリア紀 (約5億1500万年前)の岩塩に残されていた海水の分析をして、この間に海水中のカルシウムの量が急増したのではないか、と発表しています。この時期には地質学的に今よりも10倍程地殻プレートの形成が早かった為、海水中に鉱物・カルシウムが大量に供給されたかもしれないそうです。
検証はこれからですが、細胞内の炭酸カルシウムの濃度の維持の為に廃棄物として殻や外骨格が形成されたという説はなかなか興味深い物でした。
情報元はNature Web News 「Sea change for first shells [nature.com]」(要登録文書)、訳文 [mypress.jp]
知らないだろうなぁ (スコア:1)
普通の人が知ってるのはせいぜいバージェスモンスターまででしょう。
内部構造もほとんど分からないので、動物か植物かも分からないわけで、話題にするにも困るのでは(^^;)。
とりあえず私は、前にかはくでエディアカラ動物群の展示があったときに喰い跡のあるものが展示されていて、この時代が当初言われていたような捕食動物のいない楽園ではなかったのだなぁと思ったのを思い出しました。
//Sinraptor