HP、Itanium開発から撤退へ 49
ストーリー by Oliver
氷山にぶつかる前に 部門より
氷山にぶつかる前に 部門より
von_yosukeyan曰く、"Impress PC Watchの記事によると、IntelとHewlett Packard(HP)は従来共同で開発してきたItaniumプロセッサ開発からHPが撤退することを発表した。現在、HPに在籍している開発チームは全員Intelに移籍する。
Itaniumは、HPとIntelの共同開発によって1988年に開発がスタートし、HPが吸収合併した旧DECのAlphaプロセッサや、HPが開発するPA-RISCプロセッサの周辺チップ技術者などが既にIntelに移籍していた。今回の移籍で、HPはItaniumへの移行が決定しているAlphaやPA-RISCの設計チームの一部を残して、プロセッサ設計から撤退することになる。
なお、HPは今後もItaniumプロセッサを主力商品として位置付け、3年間で30億ドル以上の投資を行うと表明している"
嫌なお客 (スコア:3, 参考になる)
「Pen4だと3.4GHzとかで3~4万も出せば買える。逆にItaniumだと
1.7GHzとかでプロセッサも高い。ハードも高い。64bitCPUとはい
え、そこまで高い値段を突っ込む価値とは何でしょう?」
「データベース・学術計算など、ひたすらCPUをガンガンまわす処理
をする環境だと、何十Wayの何十台並列だと、あるところからコス
トパフォーマンスがItaniumの方がよくなる。」
なんだそうです。/.Jの方々で、そういう理由でItaniumを導入された
方はいらっしゃるのでしょうか?
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
Re:嫌なお客 (スコア:3, 参考になる)
#うちは実験メイン.入ったとこは計算メイン.
なんだかんだ言っても,クラスタとかだと大規模になると効率の落ちる
計算多いもんで,そういう時は最初っからCPUいっぱい入ってる奴の
ほうが良かったりします.
・・・でももっと大規模になるとスパコンとか入れちゃうしなあ.
Itaniumってちょっと中途半端かも.
#やる計算の内容によります.ベクトル化で効率の高い計算もあるし,
#並列化で効率の高い計算もある.
あ,あとはNECのスパコンシステム入れたらフロントエンドにItanium
積んだマシンが付いてきました.全然要らないんですけど(苦笑)
Re:嫌なお客 (スコア:2, 参考になる)
時間課金制のソフトを使う人にとっては10%でも早くなる処理できるなら2、300万ぐらいは安いらしい。
#私は年100万円分使うことも無いのでPCでいいです。
Re:嫌なお客 (スコア:1, 参考になる)
#でも最近買ったのは Nocona
Re:嫌なお客 (スコア:1)
Re:嫌なお客 (スコア:0)
ふつうの科学技術計算ではバスやメモリーやストレージの性能がコストパフォーマンスに重要だと思うのです。
#ECC 無しの物にメモリー負荷テストをかけたことあります?
クロックだけで比較はどうかと・・・ (スコア:0)
#そんなMy PCは1.8GHzだけど2500な32bit(^^;
Re:クロックだけで比較はどうかと・・・ (スコア:0)
全体の趣旨としては、動作クロックで下回るのに高い、
なら動作クロックが低くても価格に見合うだけの能力があるのか?
という点を聞いているだけなので、クロックだけで比較しているわけではないかと。
Re:嫌なお客 (スコア:0)
>をする環境だと、何十Wayの何十台並列だと、あるところからコス
>トパフォーマンスがItaniumの方がよくなる
ホントかな?
一般に商用技術計算ソフトは単体・少ノード数ではIA-32版のほうが
圧倒的に高速です。確かにノード数が増えてくれば話は変わるのか
もしれませんが、そもそもメインユーザの民間企業の設計現場では
8CPU程度しか使わない
Re:嫌なお客 (スコア:2, すばらしい洞察)
ノードという言葉だけでネットワーク接続されたクラスタと考えるのは間違いでしょう. 普通Itaniumを使うとしたら, 最低8CPU程度はSMP構成になるでしょうから(実際には32~64CPU程度のItanium SMPマシンは存在しますし), かなりの性能差が出るはずです.
大体IA-32のリニアな記憶空間ってたかだか4GBしか無いんだから, ちょっと本格的な技術計算をしようと思ったら, コストパフォーマンス以前に, いたるところで壁にぶつかるはずなんですけどね. たとえ速度は遅くとも64bit空間を持っていたalphaが技術計算の分野で重宝されていたのとは対照的です.
Re:嫌なお客 (スコア:3, 興味深い)
Itaniumの場合だと、以前ほどじゃないけどOSやアプリケーションの最適化が進んでいないので、大型SMP機を使って科学技術計算ってのはまだ多くないと思います。それに、8CPU以上の大型SMP機なんて高すぎて簡単には買えないし、ノード間通信量が激烈に多い計算でもない限りクラスタリングで間に合う場合も多いと思います
>たとえ速度は遅くとも64bit空間を持っていたalphaが技術計算の分野で重宝されていたの
これはSPARCと勘違いされてると思うんですが、Alphaが科学技術計算で多用されたのは、浮動小数点演算性能の圧倒的な高さと、バス帯域の広さからです。実際、DECやCompaq時代にバス帯域を落とした安価なAlpha互換機が出ましたが、計算機屋はDEC(Compaq)製の、しかもバス性能の高いチップセットを搭載したDS20とかDS40などを好んで使っていました
Re:嫌なお客 (スコア:1, 興味深い)
いろいろなところでテストしたうえでの感想ですが、現時点では自前で source を持っているなら IA64 は科学技術計算に適したものになっていると思います。alpha で値段の高いDS20 などが好んで使われたように、P4 や Xeon でも性能を求めると2 or 4 CPU あたりでコストパフォーマンスが IA64 と大差ないです。もちろん、ベンチマークの瞬間風速なら安いハードでも出ますが、安いものでは実コードでは性能がが出ません。
計算内容によるので一概に言えませんがハードの予算が200万円あたりから IA64 は普通に選択肢に入ると思います。
#今回、POWER については評価してない。どなたか無料で評価できるラボを教えてください。
Re:嫌なお客 (スコア:0)
> それにそこまでノード数が増えてくると安価なギガビットイーサで
> は性能が劣化するので結局高価なInfiniBandを使わなけりゃならな
> い。
Pentium 4は1 way/1台ですから、この点についてのみ言えば、必要なパワーが増えれば増える程Pentium
Itaniumの未来 (スコア:2, すばらしい洞察)
それともこれから育てていくべき大器でしょうか?
Re:Itaniumの未来 (スコア:2, 参考になる)
GMPbench 0.1 results for GMP 4.1.4 [swox.com]
多倍長演算のベンチマークです.スコアが高いほど速いと思って下さい.
Re:Itaniumの未来 (スコア:3, 参考になる)
コンパイラ側の負担が増えるアーキテクチャらしいのでgccの性能が出るまでに
結構時間がかかる可能性があります。
Re:Itaniumの未来 (スコア:2, 興味深い)
確かに、GCCの吐くIA64向けコードを読んでいるとECCと違って読みやす過ぎて悲しくなります。
同時実行して何ぼの世界なのに、ほぼシーケンシャルに実行してます。
レジスタもむちゃくちゃたくさん未使用のものがありますし。
これじゃ、アウトオブオーダの構成を石内部で行わないItaniumは所謂x86の実クロック程度、もしくは一層のろく感じますよ…
学術的には面白くても、殆どIntelが社外秘でやっちゃってますからねぇ。
Re:Itaniumの未来 (スコア:1, 興味深い)
たしかに, iccだとfmaとかで早くはなりますが, 精度とかを必要と
するならば, かえって有害なケースの方が多いと思います.
まあg77 vs ifortだと非格外にIntelCompilerの方が早かったです
が.
わたしの雑感ですが,デノーマルの扱いとか,最適化をすすめると
速度が目的になり値を重視したい場合はやっぱり早くないと言う
結論に至のではないかと.
帯に短し襷に長し? (スコア:2, すばらしい洞察)
そもそもユーザーが IA-64 に期待していたのは IA-32 との互換性を保ちつつ 64-bit 対応へのソフトランディングだったように思えます。その点、IA-32 のパフォーマンスとコストで AMD64/EM64T に勝てなかったのがこれまでの敗因の原因ではないかと。IA-32 Execution Layer [intel.co.jp] ももっと早く出荷していれば状況が変わったのかもしれません。
マルチコアが当たり前のようになってくると IA-64 にアドバンテージが出てくると思うのですがそれも当分先の話ですし、やっぱり市場に出てくるのが早すぎたのでしょうかね。
Mc.N
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:2, 参考になる)
また、市場に出てくるのが遅すぎた。初代が予定通りリリースできていたらそのときのalphaの倍以上の性能をたたき出せていたはずだが、リリースが遅れてしまい、その間にalphaだけでなく他のアーキテクチャに追いつかれてしまった。皮肉にもIA32にも。
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:3, すばらしい洞察)
インテルの歴史は「そもそもローエンドのプロセサからスタートして、ローエンドとの互換性でそのちょっと上の市場を食う」ということを繰り返してきた歴史でしょ? RISC/CISCの時だって、結局IA32アーキテクチャでRISCプロセサの市場を食っちゃった。
「古いアーキテクチャでは性能出ないから、新しいアーキテクチャを再構築」ってのは技術者の心情としてはわかるけど、この業界、それで成功した事例は皆無。
なので、狙ってた市場のローエンドは、安いIA-32+EM64Tに食われるのは必定なわけだし、現に食われてる。たくさん売れるものはコスト下がるのでさらに安くなるし、ちょっとしか売れないものはコスト高くなる。値段が高くなるとますます売れない。「エンタープライズからワークステーション市場をIA-64で制覇」ってのがインテルの野望だとしても、IA-64が制覇できる可能性があるのは、本当のハイエンドの極めてニッチな市場だけですよ。そのうち、たくさん売れるから開発費がかけられるIA-32に追いつかれて、消える運命ですね。
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:1, 興味深い)
SUNの68K→SPARCとか、Appleの68K→PPCとかうまくいった事例はある。今回は、AMDとの競争のせいでIA32の性能がIntelの予想以上に急速に上がったのがうまくいかなかった原因かと。
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:0)
以前のトピックで「メインフレームとサーバを間違えている」と言われたが、本当にメインフレームの中身がIAになってんだよ。
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:2, 興味深い)
メインフレームの下位機種は、もう随分前からIntelの石を使ってますよ。15年前のメインフレームの最下位機種には、既にi386が使われてたよーな。
ただ、これは、メインフレームアーキテクチャからIAへの移行に成功した例というわけではなく、メインフレームアーキテクチャを安く実装したという事例ですね。当時から、メインフレームのために専用CPUを設計するよりも、i386を搭載してメインフレームアーキテクチャをソフトエミュレーションした方が、安くて速かったんです。
うーん、でも、「移行に成功した事例は皆無」というのは言い過ぎでしたか。こうして事例を並べられると、むしろ、IAは普及しすぎたが故に移行コストが高くなりすぎて、「移行が成功しない希有な事例」となっているようにも思えて来ました。実際には個々に事情を考えないとダメそうですね。
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:0)
ちゃんとした定義のない言葉振り回すのはやめてよね。
IBMが360シリーズの後継機種をIA32ベースで出したとか言うの?
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:1)
(X86に限界が出て来たら)IA64のコンシューマ向けPCとか組み込み系
が出て来たりする事も無きにしもあらず?
でも、X86である事のディスアドバンテージなんて、盲腸とか尾てい骨
程度のもので、中身はすっかり現代的な設計になっているから問題ない?
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:0)
頑張っていることを考えれば、
失敗と決めつけるのもどうか?
などと考えるのはやさしすぎ?
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:0)
コンシューマ向けには売れなかっただけで。
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:0)
普通の人は知っています。
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:0)
# 業界に入って最初に話に聞いたときは、鉄骨の骨組みを想像したのでAC
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:0)
Softwareですが、Windows → WindowsNT(=2000/XP)は成功例にならないでしょうか?
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:0)
Itaniumって、サーバやワークステーションのローエンドを狙って
いたのだが、その更にローエンドって何?
> 「古いアーキテクチャでは性能出ないから、新しいアーキテクチャを再構築」ってのは技術者の心情としてはわかるけど、この業界、それで成功した事例は皆無。
PCIは? AGPは? 強欲で自滅した感のあるラムバスは?
USBは? シリアルATAは?
ADSL、FTTHだって同じ話だよな。
ゲーム機は? (PS2なんか全くの新規アーキテクチャだ)
そもそも、PC用のCPUのFSBなんか、世代ごとにプロトコルや
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:1)
「RISC 系CPUはその圧倒的な性能で CISC 系を駆逐するはずだったが, ソフトウェアの遺産の問題やRISCチップ自身の後方互換性に かまけているうちに性能の伸びが鈍化し, 圧倒的な物量で攻めてくる(CISCの末裔の)x86 陣営に肝心の性能で追い付かれ, さらには追い越されてしまった」,とか.
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:0)
#釣られ覚悟
Re:帯に短し襷に長し? (スコア:0)
Intelの立場からしたら貴方のような主張になるかも知れんけど、
元コメントの方が言ってるのは顧客の立場であって、
仮に予定通り出荷(この業界では多すぎる空しいifだw)されてても
単純に数字の大きさで導入を決める、たかたでPCを買うような感覚と
Re:Itaniumの未来 (スコア:1)
「コンピュータ、ソフト無ければ只の箱」とは良く言ったもの。
# 個人的には68000とかZ8000が好み。歳がバレますが :-p
=^..^=
Enjoy Computing, Skiing, as much as Horse Racing.
構想××年の大作 (スコア:1)
構想7年の大作とかいうものに限ってつまらなかったり、
連載があっさり打ち切りになったり。
Itaniumはそのタイプだと思っています。
1988年から始めて、世の中に出てきたのが1999年。
失敗するには十分すぎる時間です。
あと個人的には、プロセッサのアーキテクチャについて語れるほどの知識はないですが、
「静的」なものを使う思想が背景にあるのにヤバさを感じます。
最近のトレンドとは全く逆の方向ですから。
Re:構想××年の大作 (スコア:1)
これからのItaniumはトレンドに乗ってます.以下の様な機能が搭載されるようです.じゃあ,今までのVLIWとかEPICとかは何だったのかということになりますが^^;
○マルチコア(Multi-Core)
○SMT(Simultaneous Multithreading)?
○ダイナミックスケジューリング
○仮想マシン支援機能
○ハードウェアセキュリティ機能
○パフォーマンス/消費電力向上技術
「マルチコア+マルチスレッド+動的スケジューリングへと向かうIA-64」(後藤弘茂のWeekly海外ニュース) [impress.co.jp]より
Re:構想××年の大作 (スコア:0)
今までのItaniumの路線を否定するものはなにもないんだけど。
何か違和感ある・・・ (スコア:2, 参考になる)
「HPが吸収合併した旧Compaqが買収した旧DECのAlpha
プロセッサ」が正しいんでないかい?
「転職もしてないのに、会社名が2回変わった」とは、旧タンデム
の中の人の話。また、旧DECの中の人はCompaqになっても絶対
DECの社員証を外さなかったらしい。
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
Re:何か違和感ある・・・ (スコア:1)
Re:何か違和感ある・・・ (スコア:0)
Re:何か違和感ある・・・ (スコア:0)
当時のアップル社長になった志賀さんも旧DEC出身だったし。
対PA-RISC (スコア:1)
本来の比較対象は、UltraSPARCとかPowerシリーズだよね。
#Opteronなら、8wayくらいまでだと勝負できる?
HP9000使いの皆様のご意見も拝聴いたしたく。
黒いボディのItanium機に移行してますか?
Re:対PA-RISC (スコア:1)
そうなってくると、他のプラットフォームへの移行も視野に入れ無ければならなくなる、と思う。
投資は続けるみたい。 (スコア:0, 余計なもの)
どうやら、開発からは撤退したようですが投資は続けるようです。
Re:投資は続けるみたい。 (スコア:1)
失礼しました。
Re:投資は続けるみたい。 (スコア:0)
○ タレコミ
Re:投資は続けるみたい。 (スコア:1)