ずっと日が沈まない(かもしれない)場所を月に発見 63
特選不動産のご案内 部門より
MIYU曰く、"一日中、もしかしたら一年中日差しが途絶えることがなく、しかも温暖という非常に条件の良い貴重な土地が発見されました。ただしそれが存在している場所は、月の北極地方だそうです。(Nature Web Newsの記事、 訳文)
これは、米国・メリーランド州にあるJohns Hopkins Applied Physics Laboratoryの研究者達が、1994年に月を周回したClementineが撮影した月の写真を分析して発見したものです。彼等は月の夏の1日(1恒星月:地球日でいうと27日+1/3日)の写真を重ね合わせ、日差しが途絶えることのない場所がいくつか存在していたことを明らかにしています。" (つづく)
"地球上でも、両極や高緯度地方では夏の間太陽が沈まない「白夜」という状態が存在しますが、これは地球の地軸の公道面に対する傾きが23.5度あるために生じている現象で、それらの地方では夏の間の日差しとセットで冬の間の闇「極夜」が存在しています。(参考情報:南極の自然と環境 - 環境省地球環境局)
ところが月の場合軸の傾きが1.5度しかないため、夏の間日差しが途絶えなかった月の北極地域のそれらの領域は、冬も日差しが途絶えない「永遠の日差し」の中にある土地だという可能性があるのだそうです。計算上は、そこの温度は「-50度という宇宙的には非常に穏やかな温度」に安定して保たれるそうです。研究者達は、月の南極地域では日差しが途絶えることのない場所を発見することは出来なかったそうです。(参考情報:月 - NASA)
月の北極地域にあるこれらの貴重な領域は、その近辺に、氷という形で「水」が存在している可能性が指摘されているクレーターの底という「永遠の日陰」も存在しているため、高い効率で太陽電池の稼働が見込めることも含めて、月面に有人基地を建設するためのまたとない場所になるだろうということが示唆されています。
実際には、まだ冬の1日にそれらの場所で日が陰らないことを確かめる必要があるのですが、今回得られた結果によって2007年に打ち上げが予定されているChandrayaan-1などによる月探査では、それらの地域が重点的に観測されることになるかもしれません。人類は、永遠の日差しの中に月面基地を持つことになるのでしょうか?"
永遠の日当と永遠の日陰 (スコア:3, 興味深い)
それが実現出来ればなおの事、ステーション建設に適した場所だと思う。
Re:永遠の日当と永遠の日陰 (スコア:1)
水温差発電みたいな仕組みで。と思ったが
空気が無いところだと、日が当たっている板の裏は永遠の日陰で寒いかな
Re:永遠の日当と永遠の日陰 (スコア:0)
#素直に太陽光発電でいいじゃん。
もっとも、基地建設に適した場所というのは同意。
Re:永遠の日当と永遠の日陰 (スコア:0)
月面基地建設計画はまだですか? (スコア:1)
#ヘリウム3の核融合発電って現状ではどこまで実現可能になってるんだろう。
Re:月面基地建設計画はまだですか? (スコア:2, 参考になる)
臨界条件達成までが精一杯。(それでもたいしたものですが)
その先はITERが建設された後ですね。
我々が生きているうちに実証炉が稼動するかどうか、でしょうか。
〜後悔先に立たず・後悔役に立たず・後悔後を絶たず〜
Re:月面基地建設計画はまだですか? (スコア:0)
コンクリ作ったりするのに水分が要るけど、太陽光の当たる場所だと水分が蒸発していて駄目だとか。
Re:月面基地建設計画はまだですか? (スコア:2, 参考になる)
材料工学に関する記述には首を捻ってしまうのでtuneo。
Re:月面基地建設計画はまだですか? (スコア:2, 参考になる)
そのぎゃくに。 (スコア:1)
ただし? (スコア:0)
Re:ただし? (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:ただし? (スコア:2, 参考になる)
天王星 [wikipedia.org]ではそうとも限りませんぜ、ダンナ(w
M-FalconSky (暑いか寒い)
Re:ただし? (スコア:1)
その場合、一年中昼の地帯ができるとも書いていたかと。
ながい urlを ベタではるやつが またでたか! (スコア:1)
Re:ただし? (スコア:0)
野暮を楽しむ人生を送りましょうや。
Re:ただし? (スコア:1)
いるのではないかと思います。
Re:ただし? (スコア:1, 参考になる)
恒星との距離が短い超高速公転惑星とか、超低速自転惑星とか。
すでに同一面ばかり向けている可能性のある惑星候補が見つかった
とか出てませんでしたっけ。
軸傾斜角と標高 (スコア:1)
いやいや、なぜ引用箇所に「極付近」ではなく「北極地方」と、北極に限定して書いてあるのか考えてみるといいでしょう。あと、角度とか。
わずか1.5度だとしても、地軸傾斜角がある以上は太陽との位置関係によって白夜や極夜(いくら自転しても日が昇らない、白夜と反対の現象)が起こります。月の軸傾斜角1.5度、月の平均半径1737km(極半径を使いたいところですが見つけられず。たぶん結果は1%も変わらないでしょう)で計算すると、極を中心とした半径約45kmの範囲で極夜が起こるということがわかります。これでは「一日中、もしかしたら一年中日差しが途絶えることがなく」とはいかないですよね。
でも、極付近に突出して高い山とかクレータの縁とかがあれば、その頂上からは極夜の時でも太陽を望めるかもしれません。仮に月が完全な球体であって、その極点に塔を建てて太陽を望もうとした場合、必要な塔の高さはどれぐらいなのか。次の式で求められます...読みにくいかな。軸傾斜角のコサインとって、その逆数から1引いて、半径を掛けてます。
(必要な高さ)=(半径)×((1/cos(軸傾斜角))- 1 )
計算してみると約595mと、意外と低いですね。かろうじて白夜や極夜が起こる、極点から45kmの地点では最大3度隠れることになり、約2397m必要になります。月のピレネー山脈 [wikipedia.org]の標高が約2200mだそうですから、現実味はあるけど「あたりまえじゃん」と言い切れるほどではないですね。
写真解析の結果、極夜期でも太陽光に照らされている場所を北極付近に見つけたかもしれない(南極付近では見つけられなかった)、上記標高の条件を都合よく満たす場所かもしれない...というのが今回の話でしょう。Natureの記事やタレコミではさらっと流してるけど、まったく触れてないわけでもないですよ。
# 公転周期と自転周期が同じ場合とか、天王星とかを挙げるんもいいけど、その前にストーリーの補足説明してもええやん。
Re:軸傾斜角と標高 (スコア:0)
それなら面白い発見だと思うのですが、タレコミやリンク先を見ても「夏」って書いてあります。地軸がわずかでも傾いていれば、夏の間に極地が白夜になるのは当然のことで、なにが面白い発見なのかよくわかりません。
Re:軸傾斜角と標高 (スコア:2, 参考になる)
ごめんなさい、私の前のコメントのご指摘の部分は書きすぎでした。記事の訳文を引用しましょう。
「夏の写真を分析した結果、冬でも太陽光に照らされると推測される」ということです。「日が沈まない理屈」は私が書いたのであってると思いますよ。
生物存在の可能性 (スコア:0)
Re:生物存在の可能性 (スコア:2, 参考になる)
#立地条件で言えば、夜が無いというのは、不利に思うんだけどな。
Re:生物存在の可能性 (スコア:2, おもしろおかしい)
明るいところだと恥ずかしいので、夜の方があったほうがやはり子供を作りやすいってことですよね。
#違うような気がするけどIDで
Re:生物存在の可能性 (スコア:1)
冗談は時と場所を間違うとしらけるからやめようね。
Re:生物存在の可能性 (スコア:0)
Re:生物存在の可能性 (スコア:0)
でもそれは/.Jではないよね。
Re:生物存在の可能性 (スコア:0)
マジレスもらえなくてイライラしてんのかな?
#onyonyo氏がそういうこと言う人だったとは…という意味で驚いた。よく知らん人だけど。
Re:生物存在の可能性 (スコア:1)
俺がどういう人だって??
#煽ってるわけじゃないよ。本当にどう思われているのかわからんのだ。
俺は常に冗談ばかり言っている人なんですけど。
#私は真面目な話はACにしている臆病者です。
Re:生物存在の可能性 (スコア:0)
と思ってます。
# 別ACです。
日差しがあるからと言っても (スコア:0)
計算上だけで良いから人類が住めて常春で、日差しの絶えない空間って存在するのだろうか(重力やらなにやのパラメータより気候と食料生産の問題の方が大きいか?)
#先生、夜がこないと眠れません。
Re:日差しがあるからと言っても (スコア:0)
# 照ってはいても-50℃?
Re:日差しがあるからと言っても (スコア:1)
Re:日差しがあるからと言っても (スコア:0)
Re:日差しがあるからと言っても (スコア:1)
生命の可能性はともかく月面基地には絶好の位置でしょう
Re:日差しがあるからと言っても (スコア:0)
もちろん、地球上の常春とは全く違いますけど。
アメリカのことだから (スコア:0)
ウリの物ニダ! (スコア:1)
屍体メモ [windy.cx]
Re:ウリの物ニダ! (スコア:0)
Re:ウリの物ニダ! (スコア:0)
原野商法。。。って知ってる人、どれくらいかなぁ?
ふ (スコア:0)
売ってる人が月の土地の権利を持ってるわけではないのに
国際レベルで領土を占有されておしまい(笑
Re:ふ (スコア:1)
1エーカー 2700円だそうな。
#話のタネに俺も買っとこうかな。
Re:アメリカのことだから (スコア:1)
第1期はわからないですが、
第2期 [lunarembassy.jp]、第3期 [lunarembassy.jp]ともに
極付近ではないようですね。
素朴な疑問 (スコア:0)
Re:素朴な疑問 (スコア:1)
ここでの話は、太陽が地平線(月平線?)に沈むかどうかを問題にしているだけだから。
I'm out of my mind, but feel free to leave a comment.
Re:素朴な疑問 (スコア:1)
なのかな?
Re:素朴な疑問 (スコア:2, 参考になる)
地球で日食が観測されるときに、月で観測されるのが地球食です。
とはいうものの、衛星画像 [spaceweather.com]から見るに地球食は影が小さいためにあまり面白そうではないですが。
1.5度 (スコア:0)
一方で、黄道と白道とは約5度傾いています。これは、上記の1.5度の話と矛盾するような気がするのですが、どうなっているのでしょうか。
Re:1.5度 (スコア:1, 参考になる)
公転軌道の傾斜角(白道の傾き)が約5.13度なので、その差約1.54度が黄道に対する月の傾斜角になる、というわけです。
月の半径を1738kmとして計算すると、極点ならば高さ630mの山頂があれば、そこは「永遠の日差し」を受ける場所になります。
残念ながらクレメンタイン探査機の画像ライダー [cgh.ed.jp]では、高緯度地域の標高を測定することが出来ないためか、今回は目視(?)で見つけたようです。
会社の上層部には内密に・・・ (スコア:0)
将来、月で働くプログラマの睡眠時間を確保する為にもこの情報は極秘扱いでおねがいします。