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10482 story

水を含まないシャボン膜を世界で初めて発見 13

ストーリー by yosuke
シャボン玉のように儚いとはもう言えない 部門より

naocha曰く、"FLASH24の記事によれば、物質・材料研究機構の研究グループは高温でも壊れず水を全く含まない乾燥したシャボン膜を発見した。このような薄膜が存在することが示されたのは世界で初めてのことである。
シャボン玉やせっけんの泡は、界面活性分子で表面を覆われた薄い水の膜でできているが、構造の安定化のために水が必要なため、これまでは乾燥させると膜は壊れてしまっていた。今回、研究グループは、アンモニウム基を親水部にもつ界面活性剤や双生イオン型界面活性剤を使って、数μmの微細なフレームの中で様々なシャボン膜を作製。これを乾燥させたところ、厚みが分子2個分に相当する極めて薄い膜として安定に存在できることが発見された。この膜の中には、150℃以上でも壊れず超高真空下でも安定に存在できるものもあった。このような薄膜が実在することが示されたこと自体、極めて画期的な発見であるという。この成果は18日発行のドイツの化学雑誌Angewandte Chemie International Edition掲載される予定
今回の技術はシャボン膜を利用しているため、サイズや形状によらない自己支持性のナノ薄膜を作製することを可能にする。薄膜の厚みが数nm以下になると、膜を介したガスやイオンなどの物質移動速度が著しく向上することが予測されており、水素や酸素などの選択透過膜やセンサーの開発など幅広い応用が期待される。"

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  • by yanagi (6075) on 2005年07月13日 4時17分 (#766267) ホームページ 日記
    シャボン膜なるものがなんなのか分からない。
    液体によって構成された薄膜のことでいいのかな?
    それとも界面活性によって構成された膜のこと?

    普通の薄膜とかフィルムと何が違うんだろうか。
    検索してもても解答が見つからなかったんで
    識者の方、教えてください。
    #soap filmというらしい事は分かった
    --
    やなぎ
    字面じゃなく論旨を読もう。モデレートはそれからだ
    • Re:薄膜 (スコア:3, 参考になる)

      by e2718 (23583) on 2005年07月14日 16時56分 (#766972) 日記
      >シャボン膜なるものがなんなのか分からない。
      きちんと定義され学会で認知された言葉、すなわち、学術用語ではありませんので、
      意味不明でも仕方ありません。
      一般向けに使用しているので、キャッチコピー程度と思って下さい。
      悪い言い方すると、マイナスイオンと紙一重

      以下、原著論文が手に入らないので、一般論ですが、、、、

      >普通の薄膜とかフィルムと何が違うんだろうか。
      厚みが分子サイズ程度と、桁外れに薄く、分子レベルで均質な点が違います。
      このような膜は、水中や基板上でしばしば観察されますが
      逆に、水や基板などの支持物質無しで、安定に存在するのは珍しいです

      ちなみに細胞なども、類似の膜で構成されています

      主な安定化の要因は「疎水性相互作用」と呼ばれる力で、
      大ざっぱに言うと、水に溶けないモノが水から逃げる力です。
      水から逃げた分子同士は、自発的集まり、しばしば、組織的な集合構造をとります。

      通常、水にモノを溶かすと、ランダムな状態になるのですが
      このような系では、逆に規則構造を採るという
      一見、エントロピーの増大とは、逆の挙動を採ります
      これらは、一般的に疎水性相互作用によると、理解されています
      したがって、上記の細胞はもとより、生命などは、疎水性相互作用により、
      自発的に組織構造を採っていると、解釈されています。

      で、この論文は水が無いのに、疎水性相互作用と言うのが、一つのミソと私は解釈しております

      #もちろん、上記の現象を、全て疎水性相互作用で理解できるわけではありません

      とにかく、分子膜の研究は、実用研究だけでなく、基礎学術の面からも色々な研究がされております。
      親コメント
    • by Minap (9371) on 2005年07月13日 17時06分 (#766530) ホームページ 日記
      でんじろう先生がよく乾いたシャボン玉 [denjiro.co.jp]を作るので、もしかすると「液体で構成された」というのは要件じゃないのかもしれない。
      --
      --- どちらなりとご自由に --- --
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      • by CL (20356) on 2005年07月14日 19時34分 (#767059) ホームページ
        駄菓子屋で売っていたビニールシャボン玉を
        思い出すわけですが。
        チューブから出した風船の素を堅めのストローにつけて、
        ぷうっと。

        溶媒の主成分はアルコール系だと思いますが、
        あれも水を含んでいますよね、当然。

        ※ツバが混じることもある
        親コメント
    • by Anonymous Coward
      表面張力によって維持されている膜、かな?

      あてずっぽうなのでAC.
  • タレコミの元記事から
    直径約10マイクロメートル(1マイクロメートルは1000分の1ミリ)の微細な穴が開いた基板を作製。
    いくら熱で壊れないとゆわれても,そんな肉眼で見えないような大きさのシャボン膜では楽しめないよー

    # 子どもなのでID

    • 物質・材料研究機構 プレスリリース [nims.go.jp]に
      水の膜の厚みが光の波長の4分の1程度になると、光の反射強度が弱まって黒く見えるため、黒膜(Black Film)と呼ばれる。
      とあるので、見えないことはないと思います。

      あとこの「微細な穴が開いた基板」はシャボン玉本体ではなく、発生器(?)の構造を言っているように思えます。
      #それにしても10μが穴の大きさなのか基板の大きさなのか誤読しやすいですね。

      親コメント
  • この技術を使えば、シャボン玉を乾燥させて、 安定したショボン玉を作ることが可能に!? |・ω・`)y━○ //ショボン玉って言いたかっただけなんです。
  • by guchis (27687) on 2005年07月13日 10時45分 (#766365) 日記
    水に浸すと壊れてしまうのでしょうか?

    どういう仕組みで安定化されてるんでしょう。

  • by bttf (27223) on 2005年07月13日 12時21分 (#766399)
    宇宙船を中に入れて平面宇宙を航行できるようになるんでしょうか…。
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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー

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