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微生物探索隊、モンゴルへ 26

ストーリー by mhatta
成果はアウトブレイクして欲しい 部門より

Hu曰く、"7/22付の毎日新聞の記事によると、製品評価技術基盤機構(NITE)の調査団が、有用な微生物の探索にモンゴルへ出発するという。調査は今月末からで、現地、モンゴル科学院との共同研究とのこと。具体的な内容についてはプレスリリース(PDF)に詳しい。

高山、砂漠、草原、塩湖などバラエティに富んだ環境を持ちながら、気候変動の激しさゆえに、モンゴルに本格的な微生物研究の手が入るのは、これがはじめてのようだ。

B級映画なら、ここで未知の病原体と遭遇し、被害は拡大して…となるところだが、果たして。どんな成果が期待できるのか、また望まれるのか、識者の意見を伺いたい。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2006年07月24日 17時17分 (#983854)
    NITEが、というよりも、NITEの所属機関に、バイオテクノロジー本部という菌株保存機関(NBRC)を主体とした組織があるのですが、そこの生物遺伝資源開発部門(NBDC)の仕事ですな。

    分かりよく言うと、微生物株の国立図書館みたいなもので、微生物をストックとして持っていて、
    研究・開発や検査などに使いたい時は、お金を払うとこれを分譲してくれるのですね。

    このストックの微生物株は、
    ・新規の微生物を見つけた人が、それを新種として発表する場合に保存機関に登録する
    ・研究者から手持ちの菌株の保存を委託される
    ・他の菌株保存機関と、冗長性を保つために交換する
    ・特許を取得する際に登録される(別組織)
    などして外部からも入手するのですが、自力でも、国内外に研究員を派遣して、保有菌株の収集に務めています。

    これまでも、ミャンマー、ベトナム、タイなどと共同体制を組み、
    カビや放線菌を中心に収集を行い、また、あちらの研究員を招いて技術交流を持ったり、
    といった活動をしていたので、その流れの一環としてモンゴルなのでしょう。

    なお、モンゴルは、寒暖の激しさもさることながら、高地ゆえ、紫外線も強そうです。
    その辺の耐性菌など、面白いものが見付かることを期待します。


    #内部にいたことがあるので、絶対AC。
    #まあ、都合の悪いことは書いてないけどね:)。
  • by tnk (13707) on 2006年07月24日 15時13分 (#983806)
    モンゴルの奥地までご苦労様です。

    微生物探索の現状は,こんな状況のようで。
    有機化学美術館・分館:天然物の危機 [livedoor.jp]
    前回書いたプラテンシマイシンは南アフリカの土壌から、以前紹介したセルヴィマイシンは数千年人が入り込んでいなかったアルプスの洞窟から発見されたといいました。これはそこまで探索の手を広げないと、もはや新規化合物が発見できなくなってしまったからでもあるのです。

    (中略)

    ほんの20年前は近所の裏山で素晴らしい化合物が見つかったのに、今やアフリカの原生林や人跡未踏の洞窟まで探し回らないと新規化合物には出会えなくなってしまったわけです。
    • 新種(というか未発見)の動植物は(特に昆虫とかは)日本でもまだまだ見つかるのにね。
      化合物って単純な分だけバリエーションに乏しいのかしらん。
      • by Anonymous Powered (12649) on 2006年07月25日 0時40分 (#984050) 日記
        生物の新種は、たいがい既知の生物の近縁なわけですが、天然生理活性物質の
        「新種」は、既知の物質に似てて、はじっこの官能基がちょっと違う程度のじゃ
        大した発見にはならなくて、母核(化学構造の骨格部分)に新規性が欲しいのですよ。

        特に抗生物質なんかは、既知の抗生物質の大半に耐性菌ができてますから、
        そいつらが耐性を持っていない、新規の物質が必要になってくるわけですね。

        もちろん、国内で新種の化合物が見つかる可能性はゼロではありませんが。
        親コメント
  • 灯台下暗し (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2006年07月24日 18時13分 (#983879)
    mhattaの右足の親指と左足の親指の間に、未知のバクテリアが!

    # 秘境といえば秘境かも

  • by Anonymous Coward on 2006年07月24日 18時38分 (#983888)
    ので大変そうだなあ。

    記事にあるように普通は熱帯雨林なんかで探索するようですけど。
    ミクロの生命体 Vol.3 ~ 微生物ハンターが人類を救う~ [tv-asahi.co.jp]

  • かもすぞ (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2006年07月24日 12時08分 (#983713)
    とりあえず、PETをかもして分解するような微生物きぼん。
    #副生成物に毒物劇物はない方向で
  • 有名どころでは (スコア:1, 余計なもの)

    by inui (1030) on 2006年07月24日 12時26分 (#983724)
    カルピスがモンゴル由来でしたね
    それ用の乳酸菌が現地特有のものかは知りませんが。
  • by Sanjuro (7894) on 2006年07月24日 13時51分 (#983775) 日記
    モンゴリアン・デス・ワームを登場させなきゃ。

    • by Anonymous Coward
      小生は
      「ウルトラ警備隊西へ」のほうに語呂で転びました

      #12話は欠番です
  • か、、、かわ (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2006年07月24日 17時13分 (#983851)
    川口隊長!!洞窟にへんな生き物がいます!!!
    • Re:か、、、かわ (スコア:3, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2006年07月24日 18時28分 (#983885)
      「モンゴル大平原5000km!! 幻のジンギスカンの墓に超巨大微生物を見た!!」
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        超巨大なんですか?微なんですか?
        はっきりしてください!
        • by Takahiro_Chou (21972) on 2006年07月24日 21時48分 (#983955) 日記
          > 超巨大なんですか?微なんですか?
          > はっきりしてください!

          どっちであろうと、いざと言う場合は、藤岡弘、新隊長がライダーキックで何とかしてくれます。
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          ロ○巨◎とか、そのへんのと同じじゃないかと。

          • by Anonymous Coward
            やたらと伏せ字を使わないでくださいよ。
            素で「普通はロボ巨大じゃなくて巨大ロボって書くけどなあ」って思ってしまいましたよ。

            また、巨大微生物の場合は「微生物の範疇で最も大きい」と考えられますが、
            ロリ巨乳の場合、下手な成人よりも巨乳だったりするので侮れません。
  • by bikeman (14466) on 2006年07月24日 18時48分 (#983896)
    きっとマタンゴ [j-kinema.com]を連れてやってくるのでしょう。
  • by Takahiro_Chou (21972) on 2006年07月24日 21時28分 (#983942) 日記
    アウトブレイクするのは結構ですが、できれば、モンゴルなんて言う、日本とは近いような遠いような微妙な所では無くて、も〜っと遠い、日本に影響が及ぶ確率が小さい所でお願いします。

    いや、勝手な言いぐさだってのは判ってますけど。
    • by Anonymous Coward
      日本の調査団が行くという時点で、どこであろうとだめじゃない?
      それとも、帰ってくるなと?
  • by Anonymous Coward on 2006年07月24日 18時50分 (#983898)
    このツアー [naps-jp.com]に便乗して行けば多少はお安く上がるのではないかと…!?

    # 時期も丁度良かったりして
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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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