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月探査機かぐや、2つの子衛星の分離に成功 18

ストーリー by yosuke
子の名前は老人 部門より

galaxiast 曰く、

9月14日に種子島宇宙センターから打ち上げられた 月探査機「かぐや」から、2つの子衛星が無事に分離されたことが、JAXAから発表されました(JAXAプレスリリース)。
リレー衛星(Rstar)、VRAD衛星(Vstar)の2つの子衛星は、高度100kmの月周回軌道に向けて徐々に高度を下げつつある「かぐや」から、それぞれ10月9日と10月12日に分離されました。この2衛星は「かぐや」を高い軌道から見守るイメージから、それぞれ「おきな(OKINA)」「おうな(OUNA)」と名づけられています。
「おきな」はリレー衛星の名の通り、「かぐや」が月の裏側に回っている間に地球との電波でのやり取りを中継する役割を持っています。この電波のドップラー偏移を測定することで、「かぐや」の軌道を精密に決定し、月の重力場を詳しく調べることができます。またVRAD衛星「おうな」と「おきな」に搭載された電波源を地上の電波望遠鏡で観測することによって、月のまわりに電離層があるかどうかも検証できます。
「おきな」分離時には、通信用アンテナをモニタリングするために取り付けられたカメラから、「かぐや」初となる月の画像が送られてきました。ハイビジョンカメラによる地球の画像も無事届き、これまでは順調な飛行を行っています。この調子で、美しい映像とわくわくする科学的成果を届けてくれることを期待したいものです。

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  • 予想される展開 (スコア:4, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年10月14日 0時52分 (#1233524)
    各地から宇宙人がやってきて接触をはかろうとするが、「かぐや」は相手にしない。

    (中略)

    任務を終えた「かぐや」は、「おうな」と「おきな」を残して月面へ激突。
    • by Anonymous Coward
      この後中国とインドとアメリカの月探査機が向かいますが、ひょっとして彼らはかぐやにフラれてしまう運命なのでしょうか。
    • by Anonymous Coward
      「おうな」と「おきな」は永遠にデブリとなって、後の探査機を邪魔し続けるの?
      • by pinch (22469) on 2007年10月14日 20時42分 (#1233788)
        月は重力場がいびつなので、比較的短期間で月に落ちるという話しを、去年国立天文台三鷹の一般公開時に、SELENEの人に聞いた覚えがあります。

        そういえば、今月27日は国立天文台三鷹の一般公開だ。かぐや関連の展示、新しくなってるかな?
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          リレー衛星は地球の摂動の影響で軌道寿命は短命です。 ノミナルのミッション期間後、比較的すぐ月面におちます。 VRAD衛星はなかなか落ちません。 というか、おちない。。。
  • 今は昔 (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年10月13日 20時04分 (#1233469)
    かぐや姫はおじいさんとおばあさんを生みました。
    おばあさんは月へ洗濯に、おじいさんはぶらぶらとしていました
  • by Pravda (33859) on 2007年10月13日 22時48分 (#1233504) 日記

    天体物理はシロウトで全く判りませんが、月の重力場を精密に測定することによって、月の地殻内部の構造、ひいては「月がどのようにできたか?」が判る糸口になるのでしょうか? スラドの識者の皆様、ご教示くだされば幸いです。


    《以下、余計なもの》
    VRAD(=おうな)に、実は体重40kg台の日本の女子高生が乗ってたりしませんかそうですか。orz

    --
    「ワシら少年科學倶楽部は、人類で最初に月への一歩を踏むのじゃ!」
    「じいちゃん、もう人類は月に行ったよ…」

    • Re:月の起源 (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年10月14日 15時48分 (#1233696)
      詳しいわけではありませんが、重力場からある程度の密度分布がわかって、そこからたとえば内
      核は殻に比べて重いのか、それとも同じ程度なのか、重いならどのぐらいのものがどの範囲で
      分布しているのか、などがある程度わかりますし、殻は殻で均一なのか、大きく密度が異なる
      点があるのか、などがわかります。
      #完全に球対称なら何も分からないが、現実の系はかなりの不均一性があるので情報が引き出せる。

      形成過程のモデルによって重い元素の比率、それらがどの程度中心に集まっているのかが異なり
      ますし、冷却の過程によって表層近くでの均一性も異なるはずです(十分溶けてからゆっくり
      冷えれば均一、急冷や形成時から溶融せずに不均一性が残ったりの場合は現在まで不均一性が
      残ってくる)ので、ある程度の絞り込みはできるんじゃないかと。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年10月13日 23時29分 (#1233510)
    アレゲな名前になるか期待してたのにorz
    • by Anonymous Coward
      これからアレゲ方面で『おきな』『おうな』が使われればいいだけの事です
  • by Anonymous Coward on 2007年10月14日 2時48分 (#1233543)
    これでハイビジョン!? もっとくっきりを期待していたけど、VGAを拡大したJPGのよう・・・。 こんなもんなのかな・・・。
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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