GXロケット開発計画全面見直し? 20
ストーリー by nabeshin
また時間がかかってお金もかかりそう 部門より
また時間がかかってお金もかかりそう 部門より
774THz 曰く、
ソースは読売新聞の報道のみだが、LNG推進系の開発を巡って紆余曲折のあったGXロケット開発計画がついに(というか、ようやく?)全面見直しとなるそうだ。
今になっての計画見直しの原因は第一段に使用予定のアトラス・ロケット(アトラスⅢ)の製造中止らしい。なお、アトラス・ロケットにはアトラスⅤシリーズもあるが、こちらはアトラスⅢとはほとんど別物なので、簡単にⅢ→Ⅴへ乗り換えるにはいかないようだ。
当初J1ロケットの二の舞を強く懸念された次期固体ロケットは、結局まっとうな計画に落ち着きつつあるようだが 、果たしてGXロケットはどこへ飛んでゆくのか?(吹っ飛ぶのか!?)
空飛ぶものには4つの寸法がある――長さ、幅、高さ、そして政治 (スコア:4, 興味深い)
今までのISASやNASDAのロケットが優れていたのと同程度には。これでLNG推進系がここまで難航するという想定外の事象が無ければ、
日本の優れた技術だーとか打ち上げ見に行って騒ぐぞーとかこの/.Jあたりでストーリーが立つような、「普通の日本のロケット」になってたでしょ。
まあ、こういう話が出てきた以上、どうにか善後策を出さなきゃいけないのだけども。
# まあ資金効率1点のみで打ち上げ機が選定できるなら、そもそもソユーズとプロトンと転用ICBM/SLBM以外のあらゆるロケットは不要なわけだし
Re:空飛ぶものには4つの寸法がある――長さ、幅、高さ、そして政治 (スコア:1)
より詳しいbusiness iの記事 (スコア:2, 興味深い)
再利用型のエンジンが目処が立たないのはよしとして、オーソドックスな使い捨て型が「、約3000度の高温で燃焼させる。ノズル(噴射口)は自ら溶けることで熱を吸収するよう、繊維強化プラスチック(FRP)などの特殊材料で造る。 」という手の込んだものとは思わなかった。
ここの記事にあるように、LNG推進系は推力が大きく、LH2系とことなり「第1段に使えば、固体燃料の補助ロケットが不要となる」可能性もあるのは魅力である。
現状のGXは時のアセスで廃案として、LNG推進系の要素開発のみ続ける方が好ましいのでは無かろうかと思われる。ご破算にして、小規模ロケットの1段目に焦点を合わせてはいかがか?
トライデント [aviationnews.jp]というSLBMも21世紀半ばまで50年近く使うという。
H2Aに欠けているのは非力な1段目と顧客だが非力なのはH2Bのように2発纏めることで解決が図られている。LNG推進系を1段目に使うとしても2020〜30年を目安にしても需要には応えられるので、GXは一回ご破算にしたほうが良いのではないか。LNG以外にもFT燃料(DMEなど)などにも手を広げて。
Re:より詳しいbusiness iの記事 (スコア:3, 参考になる)
っと思いました、というのはともかく。今さら新聞に学術的な正確な表現とか望んではいないのですが。
その記事で「使い捨て型」と言っているのはノズルの冷却をアブレーションで行う、ということを言っているだけで
特段特殊な技術でもなければ手が込んでいるわけでもありません。
そして「再利用型」と言っているのは再生冷却とエキスパンダサイクルを採用したエンジンのことで、
こちらも液酸/液水系の上段エンジンではごく一般的な作動方式です。もっともこれを炭化水素系のエンジンでやろうとすると、
・液体酸素で冷却する……強烈な酸化剤をあちこちの配管やタービンに回すわけだから大変
・炭化水素で冷却する……熱で分解したり重合したりで配管が詰まったり気泡が出来たりしたりで大変
という点からそれなりにノウハウが必要とされるわけですが、米露では液酸/ケロシン系を大昔から実用化しているわけで、
何年か試験と開発を続ければ確実に解決できるでしょう。ケロシンよりも格段にススも不純物も少ないはずですから。
また、ロケットが消費する燃料は世界全体のエネルギー消費にすれば鼻くそみたいなものですし、
ロケットそのものは高度な技術の塊で燃料の差は性能や信頼性に確実に響きますから、
わざわざFT燃料を利用してクリーンさを誇ることにあまり意味は見出せません。
Re:より詳しいbusiness iの記事 (スコア:1, 興味深い)
今更小規模ロケットの需要があるのか、という疑問があります。
大規模→H2A、H2B
中規模→GX
小規模→次世代固体
という棲み分けのはずだったので。
とはいえ、燃費は悪いけど高推力のLNGエンジンは、下段エンジンとしては魅力的です。
大気からドカンと持ち上げたい第一段は、実は液酸液水の高燃費エンジンより、パワー馬鹿なLNGやケロシンの方が有利なコトも多いんです。
H2Aの第一段なんかにはかなり向いてると思うんですよね。
しかし、GXポシャるとなると、今開発してあるLNGエンジンは使い道が無いかも…。
GXの第二段用というコトは、小さい。H2Aの第二段は超高性能液酸液水エンジンですから、入れ替えは無理。
次世代固体に流用もまぁ無理。
…どーすんでしょ。
やはり、なんとかGXクラスの中規模ロケット作るしか無いんでしょうか…。
#いっそのこと第一段エンジンもLNGでクラスタするとか(笑
Re: (スコア:0)
GXってギャラクシーエクスプレスの略だったのか・・・
Re: (スコア:0)
どうしても再使用にこだわるなら、2段目と同じものを冗長度が上がるようにクラスタ化するのが現実解かも。
コストはえらい事になりそうですが。
H2Aより打ち上げコストが高くなってしまうとあまり意味が無いので、
いっそのことH2Aの1段目にGXを2本乗っけるとかw
#国産に限らなければ安上がりな1段目が無い事も無いけど、それを言ったらGX自体…
Re: (スコア:0)
細かい所ですが、クラスタ化すると冗長度は下がりますよ。
2基のエンジンでクラスタ化した場合、故障率は倍になり、(エンジン原因の)失敗確率も倍。
なぜなら、1基でも故障すれば宇宙に行けなくなるからです。
RAID-0(ストライピング)みたいなモノです。
ただし、5基クラスタなど、多数のエンジンをクラスタにした場合、1基死んでも残りで宇宙まで行けるコトがあり、その場合は冗長性があると言えます。
アポロ13号の第二段エンジンは5基ありますが、中央の1基が飛行途中に停止しています。それでも軌道に乗るのに支障はありませんでした。(これは有人ロケットなので元々冗長性が高いためとも思われます。)
347億 (スコア:0)
Re:347億 (スコア:0)
Re:347億 (スコア:0)
Re:347億 (スコア:1)
M-Vが廃止になったから無理してH-IIAで上げようとしているわけで、構想時にはM-V想定だったはず。
ASTRO-GはH-IIAには軽すぎるので、相乗り衛星が決まらないと打ち上げができない。
PLANET-Cは、2段しかないH-IIAで無理して惑星間軌道にのせるので、衛星本体より重いH-IIAの2段目が金星までくっついていく [www.jaxa.jp]という超変則運用。3,4段目が載せられるM-Vがあればそんなことしなくていい。
その後の科学衛星が決まってないのがやや心配ではありますが、乗っけるものがないわけではない。
Re:347億 (スコア:2, 参考になる)
適当な官の静止衛星(例えばDRTS後継)あたりとH2A204あたりでデュアルロンチできるだろうし、
PLANET-Cだって重い最上段が一緒に飛ぼうが何しようが所定の軌道に上げれば役目を果たすわけです。
それでもH-IIAとM-Vで値段が倍とか3倍とか違うのであれば考えてもいいでしょうが、
ロケット単体の価格からして大きく変わらない上、彼らの主張どおりのスケジュールでも打ち上げは2010年と2012年、
つまり2年に1基しか上げないロケットのために内之浦の諸施設を維持しなきゃいけないことを考えると……
機種依存文字? (スコア:0, オフトピック)
この辺の文字、X-Window上やMACなどでも普通に読めるんですかね。
あと「①(1)」とか。
#コンピュータ技術系の人が書くメールでも、機種依存文字を平気で使う人がいるのが気になる。
Re:機種依存文字? (スコア:1)
フォントしだいでしょう。たとえば、MSゴシックとか使っていれば、普通に読めますよね。
Re:機種依存文字? (スコア:1)
ここは自由の殿堂だ。床につばを吐こうが猫を海賊呼ばわりしようが自由だ。- A.バートラム・チャンドラー 銀河辺境シリーズより
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
半角カナ禁止なんて遙か昔の話です
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
UTF-8だとあまり気にしなくなりました。
それで良いのか良く分りませんけど。