ボーイング社の製造する次世代中型機「787型ドリームライナー」の納入がまた延期されたそうだ(毎日新聞記事、本家/.記事)。今回で3度目の延期となる。/.Jの過去記事でも触れられていたが、各部品メーカーが製造したパーツをボーイング社の工場に集めて組み立てるという製造方式が相変わらず上手くいっていない模様。この関連で主翼ボックスの再設計が必要となるかもしれないとのことである。度重なる延期による顧客への損害賠償の支払いなどが発生する恐れもあり、ボーイング社の信頼と財政状況への影響は避けられないようだ。
これでも崩れそうにないボーイングの牙城 (スコア:1)
#PC用のCPUも遠からずそんな感じだ
=-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
Re:これでも崩れそうにないボーイングの牙城 (スコア:2, すばらしい洞察)
逆にDoCoMoがシェアを奪還したり、
………したとしても、
やはり何一つ変わらずに、技術者が酷使され続けるのが、携帯業界の辛いところだ。
Re:これでも崩れそうにないボーイングの牙城 (スコア:1)
まだ飛んでいないB787 [boeing.com]だから次世代機開発という意味では前者のほうが優勢だと思うぞ
Re:これでも崩れそうにないボーイングの牙城 (スコア:2, すばらしい洞察)
A380とB787では長距離・大量輸送航路向けと中距離・中旅客数向けということで, そもそも狙っているビジネス領域が違いますからね.
むしろこちら [srad.jp]で指摘されている三菱の様なシャトルジェットクラスの方が, 今後の景気や燃料価格次第では微妙にオーバーラップしてくるかもしれません.
Re:これでも崩れそうにないボーイングの牙城 (スコア:5, 参考になる)
それこそ、B787/A350のようなワイドボディ中型機と、CRJ/ERJ/MRJのようなリージョナルジェット、B737/A320のようなナローボディ機とは市場セグメントが異なると思いますが
もちろん、この10年間リージョナルジェットマーケットは大変な勢いで拡大しました。リージョナルジェットは、高バイパス比のターボファンエンジンを採用することで、低速なプロップ機マーケットを浸食しただけでなく、従来のハブ空港間を四発大型ワイドボディ機で結び、最終目的地までを小型ナローボディ機で結ぶハブ・アンド・スポーク型の大量輸送時代から、拠点間にリージョナルジェットによる直行便を頻繁に運行することで新しいマーケットを創出し、航空業界に新しいパラダイムを生み出しました(加えて言えるのが規制緩和による航空会社の新規参入刺激)。結果として、航空業界は大型四発ワイドボディ機から、より小型の双発ワイドボディ機、または低燃費のナローボディ機へダウンサイジングが進行したわけです
直行便の増加により、顧客は乗り継ぎの手間と時間を省くことができ、また高速な巡航速度を誇るリージョナルジェットの増加は、従来のプロップ機と異なる広い機内空間と、滞空時間の削減、低騒音といったメリットを享受することができました。また、都市に近接したシティエアポートを利用することが可能になったため、大量輸送時代のように都市郊外に置かれたハブ空港までの遠い距離を我慢することもなくなりました
しかし、原油価格の上昇と、航空需要の劇的な変化は右肩上がりで上昇してきたリージョナルジェットマーケットに打撃を与えることは明白です。むしろ、景気の急減速により、顧客は多少の乗り継ぎ時間を我慢してでも、安価なハブ空港間の大型機需要が復活することは十分予想できます
現に、これまでリージョナルジェットマーケットを支えてきた、新規参入航空会社/格安航空会社の経営は急激に悪化しており、今年だけでもアロハ、スカイバス、ATA、フロンティアといった新規参入航空会社/格安航空会社が経営破綻しています。それと比較して、今なお経営に多くの課題を残しているものの、ハブ空港間に大型機を飛ばしているレガシー航空会社(大手航空会社)の路線は、比較的打撃が少ないと言われています
B787の受注は好調ですし、A300/A330と比較して競争力の劣っていたB767の代替として需要の見込めるB787は、ボーイングの収益に多大な貢献をもたらすことは確かでしょうが、当初ボーイングが描いていたような四発大型ワイドボディー機マーケットを浸食するという、バラ色の未来図は不確かなものになっています。加えて、納入遅延は膨大なバックオーダーを抱え、しかも北京オリンピックの航空需要を目当てに大量に発注していて航空会社の憤激を買っていることは事実ですし、問題がこれ以上悪化すれば損害賠償請求や、発注キャンセルによって収益に打撃を与える可能性は高くなっていると思います。同時に、そういった航空業界の現状は、B737/A320のようなナローボディ機だけでなく、リージョナルジェット市場にも大きな影響を与える可能は極めて高いのではないかと思います
#BA、EAD、BBDの株主だけど泥酔してるのでACで
Re:これでも崩れそうにないボーイングの牙城 (スコア:2, 参考になる)
B787と競合するのは、既存ではA330、将来のA350。
Re: (スコア:0)
>> まだ飛んでいないB787だから次世代機開発という意味では前者のほうが優勢だと思うぞ
それを言うならまだ製造段階にも入っていないA350はダメダメだと思うぞ
Re: (スコア:0)
半年前にシンガポール航空に納入されて普通に飛んでるんですが…>A380
来月からは成田便にも入るし。
Re: (スコア:0)
Coreプロセッサー登場前のAMDぐらいには、トップの牙城を脅かしていると思いますが……。
#Intelの凄いところは完全に巻き返してしまったところだが。
アメリカ機の開発炎上多いなぁ (スコア:1)
多国籍でみんなでアレ欲しいコレ欲しいと言っているうちにコスト増大、奇怪で中途パンパなF35ライトニングII
新しい概念とはいえ開発時の事故が多くて「Widow Maker」(未亡人製造機)と言われつつなんとかモノになって無事にロボット形態にも変形できたV-22オスプレイ。
Re: (スコア:0)
部品が上がってきてから再設計って (スコア:0)
Re: (スコア:0)
実際、B767だって同様に作っていたんで作業分担の責任にするのはどうかと思う。
北京オリンピックに間に合わない? (スコア:0)
Re: (スコア:0)
開発をアウトソースしてはいけないという事例 (スコア:0)
Re:開発をアウトソースしてはいけないという事例 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ウィキノミクスでは (スコア:0)
やっぱ無理があるのか。
Re:ウィキノミクスでは (スコア:2, 興味深い)
747では、コンセプトへの強い信念と顧客の支持があったから達成できた。
Re:ウィキノミクスでは (スコア:1)
というとなんかかっこいいように聞こえますが、まぁ先立つものがないと会社も食ってけないわけでして。
747開発中のボーイングは、米軍からの軍用機大量受注があったので、その分を食いつぶしてなんとかなった、
ってのもあります。
Re:ウィキノミクスでは (スコア:2, 興味深い)
ぶっちゃけた言い方をすればベトナム人の血の上に成り立っているってことですね.
# サイボーグ009をリアルに感じられる最後の世代かもしれないのでID
Re:ウィキノミクスでは (スコア:1, 興味深い)
土壇場の米空軍次期空中給油機選定。ボーイングVSエアバスーノースロップ・グラマン連合一歩も引かず
http://www.aviationnews.jp/2008/02/vs_1585.html
KC-767型機の導入を決めたのイタリア空軍と日本の航空自衛隊だけ。
米空軍の次期空中給油機選定に敗退すればボーイングは世界市場で劣勢に追い込まれる
(中略)
B787『ドリームライナー』の成功で対エアバス航空商戦で復活を遂げたボーイング社は米空軍の次期空中給油機受注で絶対に破れる訳にはいかない。民間機の牙城に危機が迫りかねないからだ。
米空軍の次期空中給油機、エアバスのKC-45/A330に決定
http://www.technobahn.com/news/2008/200803050002.html
次期空中給油機導入費用はの初期費用だけで15億ドル(約1500億円)にも上るビックプロジェクトになる見通し。A380の生産の遅れで経営危機にまで陥ったエアバスとその親会社のEADSにとっては、今回の受注成功は経営再建を軌道に乗せる上でまたとないチャンスとなる見込みだ。
KC-767の件と今回のB787の件はボーイングの経営にどの程度ダメージを与えることになるのでしょうか。
ボーイング担当先の言い訳 (スコア:0)