Intel、AMDから分離独立した半導体製造会社にはライセンスを認めないと主張 49
ストーリー by hylom
思わぬ問題発生、 部門より
思わぬ問題発生、 部門より
aac 曰く、
先日、AMDの半導体製造部門がGLOBALFOUNDRIESという別会社に分離独立したが、AMDとIntelの間で結んだクロスライセンス契約はGLOBALFOUNDRIESには適用されないとIntelが主張している(ITmedia)。
GLOBALFOUNDRIESはAMDの子会社ではないため、というのがIntelの主張で、またAMDと合弁でGLOBALFOUNDRIESを設立したATIC社とAMDとの取引についても機密保持契約違反にあたると主張しているようだ。
IntelとAMDとの交渉が決裂した場合、AMDのIntel互換CPUの製造に支障が生じる可能性はあるのでしょうか? 気になるところです。
Engadget Japaneseで背景が説明されているが、AMDは「クロスライセンス部分は他社へ提供していないので契約を開示する必要はない」「一方的なライセンス破棄はできない」と主張しているようだ。
参考記事 (スコア:3, 興味深い)
これ [impress.co.jp]とかこれ [impress.co.jp]なんかがいい線ついてるとおもふ。
前者を読んだ後だったんでこのニュースは「やぱしか」、とおもたよ!
人事を半分尽くして天命を待つ
Intelの訴訟系としては珍しく (スコア:2)
http://www.theregister.co.uk/2009/02/20/amd_vote_in_favor_of_the_foundry_spin/
AMDは新会社の株を34%しか保有できていないですし、
「クロスライセンス部分は他社へ提供していないので契約を開示する必要はない」
は通らないと思いますが・・。
独禁法で反訴としか動きようが無いのは間違いないでしょう。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
私もトータルで考えると妥当ではないかと思うが、一方微妙だとも思う。
確かにAMDは新会社の株を34%しか保有してないんだけど、議決権は半分持ってるし、一応AMDと連結決算となるようなので。
しかしながらAMDはクロスライセンス部分の公開を拒否してるとこから
「ライセンス違反してるんじゃね?」って感じてるとこはあるんだと思う。
少なくとも公開すると(今回のIntelの主張に対して)不利になる事があるんだと思う。
まぁ、この手のニュースはIntel何やってるの?的な批判に繋がりやすいと思うんだけど、
Global FoundriesもIntelが文句言ってこなければ、なし崩し的にIntelライセンスを
AMD以外のファウンダリ事業を展開(特にIntelに断られたnVidiaとかに対して)するのに
使うつもりだったようなので、予防としてIntelが問題提起したことは悪い事じゃないと思う。
#最終的にはGlobal FoundriesはIntelに対して別途ライセンスを支払うってことで落ち着くんじゃないかな?
Re: (スコア:0)
>「ライセンス違反してるんじゃね?」って感じてるとこはあるんだと思う。
クロスライセンスの公開拒否部分の内容を予想
「他の会社に製造させたらダメよ」
が妥当かなとは思いますが
「x86互換CPUと同数のItanium互換CPUを製造すること」
とかだったら面白い。
#というかマジでx86は廃止の方向で頼みます、、、
#別にItaniumじゃなくてもいいから
顧客は保守的です。世界恐慌だから尚更…(Re:Intelの訴訟系としては珍しく (スコア:1)
かと言って今更全く新しいアーキテクチャのMPUを作って需要を満たせるのですかね…投資を回収する前にIntelのMPUに需要が殺到して、Intelが再びMPUの価格を吊り上げて(゚д゚)ウマーなだけなオチになるのでは…今回の動きはAMDやnVidiaの動きもあるけど、それ以上に世界恐慌で守りに入っている顧客をごっそり囲い込みたいIntel側の思惑もあるのでは?
新しいMPUを作るのならば、最低でもMPU内部に後付けでLoadしたMicrocodeによってx86系のコードを完全かつ今のx86系MPUと同等以上の速度でエミュレーションされるインフラが構築されていないと無理じゃないかと思いますよ。
ネィティブで動けばその何倍ものパフォーマンスが出てもいいんだけど、移行を促すには現状に遜色ないものに足す形にしないと無理ですよ。
# Microcode自体はBIOSに最初のコードが入っていて、OSブート以降に動的に変えられれば済むのでどこまで用意したら済むか微妙ですが。
最低でも仮想化x86インフラをBIOSとMicrocodeだけで提供可能な全く違うアーキテクチャのMPUじゃないと売りようがないと思いますよ…
Re: (スコア:0)
Intel は 286->386の時も 486->P5 の時も P5→P6 の時も P6→NetBurst の時も、
前アーキテクチャの最上位より遅いものからはじめてるんですよねえ。
45nSOIプロセスとか (スコア:2, 興味深い)
ぶっちゃけ、CPUくらいしかペイしない。
最近の流れはGPU統合だから、nVがCPU市場に参入するのを阻むためでしょう
というか、AMD自社分の余りキャパを他社の製造請負で埋める予定なので
先行き怪しい不治痛65nを使ってるVIAやCell.BEのようなPower系
ASICだけじゃとても足りないでしょ。
GPUだけだと先がないnVはDMIやQPIバスのライセンスをIntelに蹴られたので
自前でCPU作るか、VIAのを使うか、VIAごとお買い上げするか、
自前設計のCPUにVIA印付けて売るしかないわけで、これも先行き怪しい
Re:45nSOIプロセスとか (スコア:1)
IntelにAMD64は不要か? (スコア:1, 興味深い)
IntelがAMDやNVDIAと法廷などで敵対するよりは、製品で競争してほしいです。
Re:IntelにAMD64は不要か? (スコア:2)
AMD64とIntel64の微妙な違いって、IntelがAMDの特許回避した結果じゃないのん?
Re:IntelにAMD64は不要か? (スコア:1)
私が知る限り、AMDとIntelの実装の差異は、単に初期AMD64資料が不完全だったか、あるいはIntelが仕様を汲み取りきれなかった程度のものと感じてます。
むしろ、どこかで聞いた話では、件のクロスライセンスは
「IntelはAMDの特許を無償でばんばん使ってヨシ」的な、Intelに有利なモノだったらしいです。
今後の災厄なパターン:
- 決裂。Intelがクロスライセンスの解除を通告。
- AMDは、クロスライセンス解除に基づき、AMD64関連の実装についてIntelを責め始める。
- Intelは、AMD64殲滅を狙い、今度こそAMD64非互換64ビットプラットフォームのごり押しを始める。
そして、AMDは体力潰えて死滅、64ビットデスクトップ市場は死滅というパターンに…ならないよう願います。
Re:IntelにAMD64は不要か? (スコア:2)
AMD死滅->欧州がIntel製品輸入禁止->欧州がLinux王国に!
って展開を妄想した
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
いまから「AMD64非互換64ビットプラットフォーム」ってのは冗談にもならない
Re: (スコア:0)
IA-64は十分ゴリ押ししてたと思うんですが。「最新のWindowsが動く64bit CPUはItaniumだけ!」ってな感じでしたから。
# MIPSやAlphaやPowerPCはNT4.0まで。
まぁ、メモリの価格が高いので、32bitメモリアドレスで足りなくなるくらいメモリを積もうとする(そしてハード的に積むことができる)のは、サーバーかハイエンドWSしかないという時代だったIA-64デビュー時からすると、数千円で4Gのメモリが買えてしまう昨今では、64bit CPU/OSへの期待度が高まってるというのはありますが。
Re: (スコア:0)
あれは互換プロセッサ潰しの汚い手法だったね。
もしIntelの資料に間違いがあって、
それをもとにAMDが作ったプロセッサに互換性のない部分が生じたら、
怒濤の勢いでIntelバッシングが行われたと思うんだわ。
Re: (スコア:0)
Athlon64が高評価を受け、Pen4が苦戦中だったとはいえ、Intelを排除した排他的
アーキテクチャだったらMSが採用しなかったと思うし、AMDもそれくらいわかってたと思う。
逆のことをIntelがやったら叩かれてたというのはまさにその通りで、
一位の足を引っ張る二位と、二位を蹴落とす一位じゃ重みが違うでしょう。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
つまりAMD64のみサポートするCPUを作ればいいんですね。少なくてもサーバー用ならこれで十分な希ガス。
Intelも鼬の延命図れてめでたしめでたし
アーキテクチャ戦国時代到来もまたよし (スコア:0)
またアーキテクチャー乱立時代に戻るかもしれませんね。
AMDもx86からのトランスコードを排したK10+fusionの生命令セットを新たにぶちあげちゃってGPGPU系の人たちを取り込む方向で突っ走るという手もありますし。最近元気なARM陣営がPCに進出してくるかもしれないし。
ソフトウェア界側もNetBSDじゃなくても指くわえて見てるだけでもなくて、プラットフォームを気にせずに済むブラウザOSが爆発的に普及するかもしれないし。
MicrosoftだってCEでARM、XboxでPowerPCの経験が一応あるので、それぞれやろうと思えば進出できますしね。
# それともアーキ乱立を防ぐべくまたIA64潰したときみたいにMSが仲裁にくるか?
Re: (スコア:0)
OSだけあってもアプリがなかったんだ。アプリ屋は、x86以外をサポートするコストに対して売上増が見込めなかった。
Alphaについてはx86よりもパフォーマンスが数倍良かった時期があったので、一部のアプリはAlphaサポートしてたけどね。
一度は一本化したものの、いまではx86、IA64、x64と3本併売になってしまってる。
MS版Javaたる、.NET Frameworkでプロセッサ依存を切るっていう壮大な計画も、
Java同様にソフトウェアの生産性の向上がメインになってしまった。
マイクロソフトとしては、x64に一本化したくてたまらないだろう。
Re: (スコア:0)
x64 でのドライバ署名強制が普及のネックになっているような感はぬぐい去れない。
小規模なメーカには金銭的負担が大きいし、署名をしたからと云って安全とも限らない。
Re: (スコア:0)
ルールを守らない子だけがペナルティを受ける模様 (スコア:0)
インテル、AMDに特許クロスライセンス契約違反を警告
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20390049,00.htm [cnet.com]
> 2001年の合意では、大きく契約に違反したとみなされた側の企業が、
>相手企業側の特許やライセンスにアクセスできなくなるという取り決めがなされていた。
AthlonXPのとき (スコア:1, 興味深い)
かつてAthlonXPの製造をUMCに委託するという話があったと思ったけど、当時はこういう話でなかったなー。
Re:AthlonXPのとき (スコア:1, 参考になる)
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20170387,00.htm [cnet.com]
>また、技術的な複雑さも問題となる。AMDと台湾のファウンドリであるUMCとの間の契約はこれが原因で失敗に終わった。
いやまぁ、当時もその話が出て失敗に終わってますし・・・。
http://www.ipnext.jp/news/index.php?id=5581 [ipnext.jp]
>新会社The Foundry Companyはクロスライセンスが規定する「子会社」に該当するかどうか
この度の争点はこれです。
要するに (スコア:1, すばらしい洞察)
対処方法 (スコア:1, 興味深い)
もう一度元のAMDに戻してから今度は製造部門以外を外部に出せば良いんじゃない?
昔IBMで製造していた時なんぞからして、クロスライセンスが必要なのは飽く迄製造部門のみなんですよね?
Re:対処方法 (スコア:1)
それは、管理部門が技術部門に切り捨てられる(可能性がある)ことを意味するわけで。
給料をたくさんもらっている管理部門の方々を
低い給料で働く技術部門の方々が必要と思うならば、管理を外部に出すのは成り立つのだろうけれど、
はたしてそうなんだろうか。
向こうの国の製造部門と管理部門の関係はそこまで良好なのかな。
賃金とか。
うまくいくなら問題ないんだろうけど、疑心暗鬼が生まれた場合
管理部門の会社の価値は如何ほどかという感じ。
Re: (スコア:0)
「AMDがATICと共同出資でGlobal Foundriesを設立したこと自体が、クロスライセンスの守秘義務違反である」
というのがIntelの主張らしいので、設計部門と製造部門がどっちの会社であっても
Intelは納得しないかと。
Re: (スコア:0)
実質はともあれ、Global FoundriesがAMDになれば良いなら、一度戻して管理部門を持ち株会社として分離、
ATICからの資金はAMDへの出資って形にすれば問題は無いんじゃないかな。
そうすれば製造は飽く迄AMDだし。
Intelさんてば、本当に情容赦ない (スコア:0)
あんた十分巨人なんだし、AMD今にも死にそうなんだから、少しくらい大目に見てあげなさいよ。
もしかしてIA-64をつぶされたのを、まだ根に持ってるとか?
Transmetaにだって、生まれたばかりでまだ産声を上げていた赤ちゃんに全力で殴る蹴るのようないじめ方してたし。
獅子は鼠を狩るにも全力をもってすとは言うが・・・
Re:Intelさんてば、本当に情容赦ない (スコア:1, おもしろおかしい)
> 獅子は鼠を狩るにも全力をもってすとは言うが・・・
兎だと思うぞ…
Re:Intelさんてば、本当に情容赦ない (スコア:1)
鼠って相当腹黒いですからね。
特に二本足で立ってまぁるい耳の(以下自粛
Re: (スコア:0)
>> 獅子は鼠を狩るにも全力をもってすとは言うが・・・
>兎だと思うぞ…
「獅子は兎を狩るにも、虎穴に入る」とか?
#「窮鼠猫を噛む」「獅子は兎を狩るにも全力を以てす」
Re: (スコア:0)
…でしたっけ?
Re: (スコア:0)
>虎穴に入ると、故人になる。
いいこと思いついた
お前俺の虎穴の中にションベンしろ
アッー
Re: (スコア:0)
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」
"こ"を抜いて読んでみな。
Re: (スコア:0)
確かに穴に入れないと子供はでき(ry,,,
国民性?(Re:Intelさんてば、本当に情容赦ない (スコア:1, オフトピック)
彼の国の軍隊や諜報組織の情け容赦のなさのあんまりさ加減を考えるとある種の国民性(と言うかお偉いさんの性格の共通性)もあるのかも?
Re: (スコア:0)
こういう大手からの知財紛争って、
ある意味言いがかり的な、またいじめ(嫌がらせ)としか思えないシチュエーションが多いような気がする。
「俺に言うなよ・・・」って思わず呟いてしまうようなものだったり、
「それはみんな使ってんじゃん。権利放棄してなかったの?嘘だろ?」てなくらいメジャーなものだったり、
あまつさえ「それ、標準規格に入っている機能なんだけど」なんて事も。
私も会社で大手から「特許侵害していますよ」って言われたケースの対策にかり出された事があるけど、知財ってイヤらしいですわ。
Re:Intelさんてば、本当に情容赦ない (スコア:1, すばらしい洞察)
みんなライセンスを取得して使っている、あるいは、包括的なクロスライセンス契約をしている。
> 「それ、標準規格に入っている機能なんだけど」
MPEGが有名ですが、標準規格だからといってライセンス不要とは限らないのです。
そりゃぁ下らないものまでが特許になっていてヤクザみたいな集金されちゃうケースもありますが、
だからといって、下らなくない特許を蔑ろにしてよいとは限りません。
まずは最大限に特許を尊重した上で、それによって弊害が生じるので特許を制限しろという流れに持っていかないと。
Re: (スコア:0)
>少しくらい大目に見てあげなさいよ。
私的な感性では全くそう思うのですが、パラノイアだけが生き残る [amazon.co.jp]な会社ですからねぇ。
#だが最近、あまりにも失礼な奴らが増えたので、Intel(と言うかグローブ会長)方式も、有りかと思うようになってきた
現実的な問題になるのは何だろ? (スコア:0)
実際に現状のIntelとAMDのCPUってはっきり言って別物ですよね?
でもって、通常コードなんぞの互換性は別にライセンスの対象では無い訳で。
細かい製造技術なんぞで互いの特許技術を使っているって可能性は有るには有りますが、それだってクロスライセンスを結んでいた
訳ですから一方的にAMDのみに有る訳でも無いでしょうし。
Re: (スコア:0)
「特定の機能を持った制御ビットを持つことを特徴とするSIMD回路」とかのいやらしいやつ。
これだと、基本的な演算命令セットを同じにしても、回避するためにはWindowsを含む
ソフトからの制御方法に変更が必要だったり、モードの切り換えやプロセススイッチなどで
必要以上に手間や時間(クロック数)が必要になったりするでしょ。
ある種の機能を実現するのにあると便利、無いととてつもなく不便という特許があるんじゃないだろうか。
ところで例の独禁法訴訟はどうなった? (スコア:0)
実は (スコア:0)
「戦場でワルツを」の偽善さはすごい物ですよ
参考: キャノンのSED訴訟 (スコア:0)
http://japanese.engadget.com/2008/08/06/sed-cannon-nano-suit/ [engadget.com]