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血液検査によるアルツハイマー病の早期発見が可能に 21
ヒト用ワクチンってもうあるのかな 部門より
danceman 曰く、
オーストラリアの研究チームの発表によれば、血液検査を行うことでアルツハイマー病を早期に発見することができるとのこと (Singularity Hub の記事、本家 /. 記事より) 。
オーストラリアの国立研究機関 CSIRO の Smantha Burnham 氏率いる研究チームが Alzheimer's Association International Conference で発表したところによれば、273 人の患者に血液検査を行ったところ、それまでに知能検査や脳の画像診断で既にアルツハイマー病と診断されたことのある患者のうち 83 % を正確にアルツハイマー病と診断することができたという。また、アルツハイマーでない人のうち 85 % をそうでないと正確に診断することができたのだそうだ。血液検査で計測される血液中のタンパク質やホルモン 9 つのうち、ベータ・アミロイドタンパク質と呼ばれる、アルツハイマーの症状に特徴的なプラークを形成するタンパク質を含め、他 5 つがアルツハイマーと関連することが分かっている。残り 3 つに関しては、アルツハイマーとの関連性が明らかでないため、アルツハイマーを予知するのに効果的であるかの検証が済むまでは情報公開はしないという。
もちろん脳 PET による画像診断や脳脊髄液検査を通して正確にアルツハイマーの診断を行うことができるが、手頃であるかと言えばほど遠い。また、患者がアルツハイマーの検査を受けるのは症状が出始めてからのことが多い。だがアルツハイマーは症状が出る 10 年前から発症するため、定期的にアルツハイマーの検査を受ける必要があるという。だがいちいち煩雑な検査などやってはいられないだろう。一方、血液検査なら手頃に行うことができるため、定期的な検査も可能となる。今後、アルツハイマーの早期発見、早期治療に一役買うことになりそうだ。
不当解雇のネタになりそう。 (スコア:1)
この場合、脳萎縮を対象にしているのでしょうが、見つかっても脳萎縮を停滞させる
高いお薬を進められるだけでしょうし、人間ドックの必須項目にでもなったら、
解雇候補にあげられること請け合いです(少なくとも左遷)。
糖尿病というだけで、賢者たちが、隅に追いやられている例を見ていると
ガグブルとしか、いいようがないですね。
だがちょっと待ってほしい (スコア:0)
>また、アルツハイマーでない人のうち 85 % をそうでないと正確に診断することができたのだそうだ。
実は100%正確に診断しているものの残りの15%は自分をアルツハイマーと認めなかっただけという可能性はないだろうか。
Re: (スコア:0)
アルツハイマー症の診断に、本人の認知が必要とは初耳です。
保険の利かない血液検査 (スコア:0)
医者に「保険が効かないけど検査しますか?」と言われて(普通は断れないよね)
会計のときにウン万円の請求されて吃驚したことがあります。
#仮に保険が利いたとして3割負担でもウン万円でしたが。
Re: (スコア:0)
Re:保険の利かない血液検査 (スコア:1, おもしろおかしい)
費用を確認したときに吃驚するだけだ。
Re: (スコア:0)
ぼぼ (スコア:0)
Re:ぼぼ (スコア:1)
# 小学生だったら、一日中げらげらしそう。
決して早期発見ではない (スコア:0)
>それまでに知能検査や脳の画像診断で既にアルツハイマー病と診断されたことのある患者のうち 83 % を正確にアルツハイマー病と診断することができたという。
アルツハイマー病と診断されている時点で、打てる手は限られています。
判定出来ていた患者群をいくら正確に判定出来ても「早期発見」にはならない訳です。
残る17%が近い将来アルツハイマー病になったのであれば話は別ですが、そうでないと診断した15%が間違っていた時点で可能性は薄い。
家族など近親者の立場的には、如何に「現在の」診断(判断)可能なポイントをより前の段階(MCIのような)で判断して、進行を充分に送らせられるかが肝な訳で。
そんな人々に誤解を与えるタイトルですね。
Re:決して早期発見ではない (スコア:2, 参考になる)
> 判定出来ていた患者群をいくら正確に判定出来ても「早期発見」にはならない訳です。
この種の検査の評価をするのには真陽性率と真陰性率(あるいは偽陰性率と偽陽性率)の2つの値を示す必要があります。真陽性率が低ければ、集団検診などで患者の見落としが増えてしまいますし、真陰性率が低ければスクリーニング検査で二次検査を行わなければならない人数を効率的に絞り込むことができず、検査コストを押し上げる要因になります。
ここであえて「病気であることがわかっている人」に対して検査を適用した結果の数字を示しているのはあくまで「真陽性率」がどの程度になるかを示しているだけであって、なにも、すでにアルツハイマーであることがわかっている人に対してこの検査を行いなさい、と薦めているわけではないのです。
両者の数値は互いに独立した数値であって、一方の成績が良いからといってもう一方も良いとは限らない。だからここに示されているように、病気の人に検査を適用した結果と、健康な人に検査を適用した結果の2つの数値を示すわけです。
ちなみに、真陽性率が83%(つまり偽陰性率が17%)という数値に対する評価ですが、たとえば会社の集団検診などで行われる胃のレントゲン検査の場合、
・偽陰性率 20~30%
・偽陽性率 10%未満
胃の内視鏡検査(胃カメラ)でさえ、
・偽陰性率 16%
・偽陽性率 0%
というデータ [nmckk.jp]もあります。これと比較すれば、このアルツハイマー検査は偽陰性率、つまり見落とし率は胃のレントゲンよりも優秀で胃カメラ並みの感度、偽陽性率は胃のレントゲン撮影より落ちる。という評価になるでしょう。血液検査でこの感度であればかなり優秀な検査と思いますが。
Re: (スコア:0)
言われている事は尤もですが、(胃)癌とアルツハイマー病を同列に語りますか。
>すでにアルツハイマーであることがわかっている人に対してこの検査を行いなさい、と薦めているわけではないのです。
アルツハイマー病または認知症であれば、周囲から明らかにそれらしいと分かります。そういう点では「と薦めている」ようなものです。
アルツハイマー病なのか認知症なのか、はたまた(アルツハイマー病になる前の)軽度認知障害なのか(認知症になる前の)軽度認知障害なのかが大事なのだと思っています。
で、3番目と4番目の違いが分かれば早期発見ですが、2番目だろうと思っていたら1番目だったのは吐気や胃部への違和感があるのに病院行かなかったレベルかと。
勿論、1番目と2番目を切り分けることも大事ですが、それは早期発見ではないです。
Re: (スコア:0)
数字は従来の検査で陽性と判明している群と陰性と判明している群に対して行った二重検の結果ですよ。
それ自体は早期発見も何もなく、検出率の正確さを意味するだけ。
早期発見できるかどうかは定期的な検査を受けるかどうかにかかっていて、
従来の検査は受ける負担が大きかった。
この検査は従来の検査より手軽で、それゆえ定期的な検査の負担が小さくなることが期待できる。
負担が小さければ定期的な検査を受けやすくなるから、早期発見につながると期待できる。
ということです。
Re: (スコア:0)
元コメが (おそらく) いいたいことは、患者・家族・医療者が望んでいるものは従来の検査が最適に行われた場合よりもより早期に診断ができる検査法であり、「早期発見」という単語はそれを連想させるが、タレコミ通りなら今回の発表からは「早期発見」できる根拠は示されていないということです。
必要とされているものは陽性であれば数年後には症状を出すと診断できる検査法であって、現在の検出限界のまま手軽に行えるようになってもあまりうれしくありません。
Re: (スコア:0)
従来の検査が安価かつ最適に、だろうと思いますよ。たとえばアルツハイマー症の検査にはPET/CT検査が有効であることがわかってきていますが、日本では特に症状が見られない場合の検査には保険が効きませんからこの検査は自費(約8~10万円前後)で受けないといけません。まぁアルツハイマー症に対するPET/CT検査は、たとえ症状が出ていたとしても保険適用はされませんが。
特に自覚症状もない段階の検査でこの価格では、最適な検査の実施など一部の富裕層を除いては絵に描いた餅に過ぎません。これがもし血液検査でより安価に実現できるようになるのであれば、仮に感度的にPET/CT検査に劣っていたとしても、多くの人にとっては早期発見に繋がる可能性も高くなるでしょう。
Re: (スコア:0)
いいえ。 すくなくとも私は「現在の検出限界のまま手軽に行えるようになってもあまりうれしくありません」。 PET/CTが何のPETの事か分かりませんが、「陽性であれば数年後には症状を出すと診断できる」レベルのものはまだ無いと思います。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
どのあたりを解釈を押し付けたと読み取ったのか知りませんが、あなたは(PET/CTを含む)従来の検査で感度 (および/または特異度) の問題はない (あるいは許容できる) と考えていて、私はそうは思っていないというだけのことではないでしょうか。 ついでにお伺いしますが、あなたが思い描いているPET/CT検査は「陽性であれば数年後には症状を出すと診断できる」ものなのでしょうか?
いずれにしても、今回の発表内容からだけでは、この検査がタレコミ人が思い描いているような、症状を出す10年前から将来発症する患者を弁別できる検査であるとは言えないと考えます。
どういう意味? (スコア:0)
>アルツハイマーは症状が出る 10 年前から発症するため
どなたか解説求む。
Re:どういう意味? (スコア:1, 参考になる)
自覚できるほど症状が進むのが発症から10年後くらい。
Re:どういう意味? (スコア:1, 参考になる)
アルツハイマー病はあるタンパク質の蓄積が原因で起きると言う事がわかっているらしく、その蓄積は時間がかかり、実際に影響が出てくる量が蓄積されるのには非常に時間がかかるのだそうです。
そのタンパク質の蓄積を「アルツハイマー病」と定義するならば、蓄積が始まった時点で、アルツハイマー病の発症とみなせます。
(こう言う話があるので「アルツハイマー病」と「アルツハイマー型認知症」と分けて言われることも)
そんでもって、今回はそのタンパク質を検出することで、発症を早く関知できるかもって話ですね。
最近出てきた(保険診療でつかえるようになった)アルツハイマー病の新薬が3種類あります。これを使うと進行をほぼ遅らせることができるそうです。
と言う事は、症状が出てくる前に発見できれば、症状が出ることを抑えられ、薬飲んでる限りアルツハイマー型認知症にはならないとも言える…というのが趣旨かと。
この原因タンパク質自体分解してほぼ根治させちゃうと言う研究もいいところまで来てるとか言う話がも一応はあります。(期待できるかどうかは不明)
この原因タンパク質を分解する治療が完成したとしても、失われた脳機能を復活させるのは再生医療の分野になっちゃってとても無理…とすると、症状が出る前、タンパク質で早期発見できる事はすっごく大切な事だとわかります。
世知辛い話をすると、アルツハイマー型認知症になっちゃうと、介護なんかにアルツハイマー病向けの薬にかかる医療費なんてもんじゃないほどお金がかかりますし経済的損失もおおきいですから、社会保障費の削減という観点からも重要な発見ですよ。
#身内がアルツハイマー病で詳しいだけの、専門家ではないのでAC
#専門家の人突っ込みあれば突っ込んでください。