ディープ・ブルー vs カスパロフ氏戦の決め手の一手、バグが原因? 29
ストーリー by reo
中国語の部屋 部門より
中国語の部屋 部門より
1997 年、IBM のスーパーコンピューター「ディープ・ブルー」が当時チェスの世界チャンピオンだったガルリ・カスパロフ氏と対戦し勝利したが、その勝利の決め手となった一手はバグのせいで生じたものだったと、ディープ・ブルーの設計に携わったエンジニアが明かしている (WIRED.jp の記事) 。
ディープ・ブルを設計した 3 人の研究者の一人、Murray Campbell 氏によると、その一手は「次の一手を選択できず、単にランダムに手を打った」のだという。ランダムに手を打つことはバグとは言えないのでは? とも思えるが、ディープ・ブルーがカスパロフ氏と前に対戦した後、ディープ・ブルーのアルゴリズムには改変が加えられ、その改変とは予期せぬ動きにつながるようなバグを修正することだったという。その修正に漏れがあり例外が発生し、例外処理でランダムに手を打つ処理に飛ばされた、ということなのかもしれない。
「優れた知性の証」と目されたその一手がバグに起因するランダムな一手だったというのは何とも皮肉だが、もしかしたら人間の「優れた知性」 とて似たようなものなのかもしれない。
もしかして… (スコア:5, すばらしい洞察)
Re:もしかして… (スコア:1)
ひらめきの正体は例外処理の漏れ・・・あってる気がしなくもないな
Re:もしかして… (スコア:1)
ただし, ひらめきの99%は間違いってのが小人さんの仕事と同じ.
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ってのはひらめきなの?
Re: (スコア:0)
我々の知性を実現している上位のアルゴリズムでは打つ手なしの時のデタラメなのかもね。
# 論理の飛躍は論理を超越しているので論理では記述できない、、、よね?
# 可能ならば飛躍してないことになるし。
# まぁ、だいたい「ひらめいた!」ってのは失敗のほう多そうだし。
# 成功事例だけが選択記憶に残るからそれなりに成功しているように思えるかもしれないけど。
# 余計なことひらめいちゃう人、周りにいませんか?
原文を読んだ感じでは (スコア:4, 参考になる)
ディープ・ブルーがカスパロフ氏と前に対戦した後、ディープ・ブルーのアルゴリズムには改変が加えられ、その改変とは予期せぬ動きにつながるようなバグを修正することだったという。その修正に漏れがあり例外が発生し、例外処理でランダムに手を打つ処理に飛ばされた、ということなのかもしれない。
ランダムに手を打つのは、バグでプログラムが正しく動作しない時の例外処理だというのはその通りでしょう。
バグの修正云々に関しては、「勝利の決め手となった一手」を打った一局の後、その一手を生み出したバグは次の一局の前に修正されたと言っているのであって、以前の試合で露見したバグの修正漏れが今回「その一手」を生み出したという話ではありません。
「ディープ・ブルーはバグで変な手を打ったが、そのバグは試合後修正された。皮肉にも、その変な手がカスパロフの頭を混乱させ、そっちの(カスパロフの頭の中の)バグは誰も直してくれなかった。」みたいな感じです。
Re:原文を読んだ感じでは (スコア:4, 参考になる)
ここですね。
WIRED.jpだとこう訳されていますが、「見落とされた」のかかっている箇所がおかしい。バグの影響が残ってたのはディープブルーではなくカスパロフ氏の頭の中だった、と。
定石 (スコア:2)
熟練者であればあるほど定石や型やこれまでの経験などからスタイルが出来てきたりする中で
どれにも当てはまらない手を打つっていうのは難しいと聞いたことがある。
新手に見えてどこかそれまでの経験だったり、記憶だったりに左右されるそうなので
どれにも当てはまらない手を打たれるというのは確かに人間の閃きや感といったものに通じるものがあるのかもしれない。
どのぐらいランダムだったんだろう (スコア:1)
流石に、「XXのポーンをYYに」→「XXにはポーンはありません」、が起こるほど大ざっぱなエラー処理だったとは思えないけど。もしそういう実装になってたなら、事故が起こってた可能性の方が遙かに大きいから、確率から考えて相当に運が良かったと言う事になっちゃうし。
「XXのポーンをYYに」→「反則負けです(チェスにあるのか知らないけど二歩的な)」ぐらいしか回避出来ない実装だったのか、 動かした時点でチェックメイトが決まるような間抜けな手は打たないというレベルだったのか、明らかに劣勢になるような手だけは打たないぐらいだったのか。
「不明なエラーです」でプログラムが終了して対決が無様に終わるのと、わけの分からない手でボロ負けするのとはどっちがマシなんだろう?
もし、前者を避けることが至上命題な仕様で念には念を入れるなら、探索ルーチン全体をtry-catchで囲って、「謎のエラーが起こった探索結果のデータに触るのは危ないから、改めて適当に探してとにかく何か手を繰り出す」みたいな小規模な例外処理ルーチンを入れるのもありだと思うけど。今回の例はそういうのに引っかかったのか、もうちょっとマシなレベルの例外処理ルーチンだったのか。
Re:どのぐらいランダムだったんだろう (スコア:1)
最初に着手可能な手を列挙して、その中からどれがいいか決められず、
列挙された中から適当にってことでは?
てきとうや! (スコア:1)
このCM思い出した [youtube.com]
Re: (スコア:0)
おれはなぜかこれ [youtube.com]を思い出した
Re: (スコア:0)
なぜ…
Re: (スコア:0)
デカケルトキハワスレズニ
カスパロフはアウェイだったんだぜ。
つまり (スコア:0)
真の人間らしさを獲得したということか!
、ということにしておけば (スコア:0)
流行りの、持続可能性ってやつですかね。(違います)
突然変異 (スコア:0)
ランダムな突然変異に知性を持ったスパゲッティ・モンスターの存在を見出す人もいるくらいだし、人間の知性も似たようなものではないかというのは案外当たっていそう
Re: (スコア:0)
コンピューターに自我が生まれた瞬間ですね。
スカイネット誕生への第一歩。。
第一局の終わり(第二局の最初の一手とする人もいる) (スコア:0)
そもそも棋譜すら正確に伝わってないんじゃどんな都市伝説が生まれてもおかしくないんじゃね。
http://www.benedict.co.jp/Smalltalk/talk-21.htm [benedict.co.jp]
さらにこっちの記事だと「第二局の終わり」ということになってるみたいなんだけど。
Re:第一局の終わり(第二局の最初の一手とする人もいる) (スコア:1)
意見が分かれてる方の「第一局の終わり(第二局の最初の一手とする人もいる)」の「局」は、「あの一手で序盤戦が終わった」とする人と「あの一手から中盤戦が始まった」とする人の違いかな、と思いながら読んでた。
Re:第一局の終わり(第二局の最初の一手とする人もいる) (スコア:1)
棋譜 [amazon.co.jp]はあるよ。一手ごとの解説もついてる。
Re: (スコア:0)
第二局37手目がすべて [geocities.co.jp]だな。
Re: (スコア:0)
37手目ならWiredの記事の方はやっぱり「序盤と中盤の境目」という意味だったのかなあ。
運も実力のうち (スコア:0)
という事なら紛れもなく実力の勝利となるのでしょうが、能力としてチャンピオンを上回ったとは言い難い気がしますね。
昔の記憶 (スコア:0)
その昔、プログラムの練習がてら将棋プログラムを作ったとき、まともなAIなんぞ作れるわけもないので
簡単な条件(「相手の駒の動ける範囲には出来るだけ入らない」程度)だけ与えて、大体はランダムに動かすようなものを作ったのが、
友人に「なかなか強い」と言われてしまったのを思い出した。
まあ全然レベルの違う話ではありますが
Re: (スコア:0)
昔読んだ 本 [amazon.co.jp]に、著者があるゲーム会社が開発していたのオセロのAIをたまにテストプレイしてて
あるとき急に強くなったからどうアルゴリズムを変更したのか聞いたら打てる場所にランダムに置くようにしたと
返ってきたそうな。
ランダムってのもうち筋
ふむ (スコア:0)
将棋になぞらえるなら、手は「指す」ものであり、「定跡」だな。
Re: (スコア:0)
駒が白黒だし取った駒を味方として使うこともできないから囲碁の方に近いと思ったんじゃね(ぼう