大学教授協会(AAUP)、「大規模公開オンライン授業」は学問の自由を脅かすと主張 25
ストーリー by hylom
勉強のコストを下げることは是か非か 部門より
勉強のコストを下げることは是か非か 部門より
taraiok 曰く、
米国の大学教授協会(AAUP)は、MOOCs(大規模公開オンライン授業)が、教職員の著作権と学問の自由を脅かしていると主張している。全米大学教授連盟元会長であるCary Nelson氏は、年次会議の開会の挨拶の中で「MOOCsは教職員が講義を公開することは、自身の授業により利益を得る機会を奪うだけでなく、プロとしてのキャリアや職業的アイデンティティを喪失し、専門職としての未来を奪うことにもつながるだろう」と発言した(THE CHRONICLE OF HIGHER EDUCATION、本家/.)。
AAUPは知的所有権の保護に必要な契約を行うよう教授陣に促すキャンペーンを計画中だという。まず手始めに契約のために必要な情報をまとめたハンドブックを発行する予定だとしている。
誤訳のよーな (スコア:3, すばらしい洞察)
問題にしてるのはMOOCsそのものでなく、その著作権を大学側が持つことでしょ。
意図的に誤訳してない?
Re:誤訳のよーな (スコア:1)
# カラオケ法理の二の舞…。
Re: (スコア:0)
本家にも同じように誤読したコメントがあって,同じようなツッコミが入っていますね。
確かに見出しだけを見れば,「MOOCs が学術の自由を脅かす」ってなってるから,誤訳ではないのかも。
ネイティヴだと違和感を覚えるところを,字義的にとってしまったということかもしれません。
授業にかぎらず (スコア:0)
自分のコンテンツをタダで公開するのって、
それ以外に関連した十分な食い扶持があるか、
公開してもさして痛くないけど宣伝にはなるか、
そんなとこだからな。ついでに後続も潰すと。
Re:授業にかぎらず (スコア:1)
職員との契約を見直すべき
映像を配信して、広告クリックとかで利益が出たら、職員に分配するべきだよ
いい講義をすれば、大学としても利益が増えるわけだし
Re: (スコア:0)
知財としての価値は守るべき部分はあると思いますけどね、まあ、多くは制御可能かな。続きは有料みたいな、、
就職とのリンクが薄れていく中で、藁をもつかむ思いで高い学費を払い込む日本の現実をみると、無料で受講もできる放送大学みたいな存在をベースにして、一部のエリートだけが大学に行くシステムに変えたほうが幸せな気もするなあ。
Re: (スコア:0)
つまり放送大学は……
脅かされているものは… (スコア:0)
学問の自由ではなくて、大学教授の椅子では?
# 特に研究成果も出せずに、つまらない授業をしてお金をもらっている人たち
Re:脅かされているものは… (スコア:2, 興味深い)
いや、それいろいろとごっちゃになりすぎです。
大学の先生って、教育で飯を食っている人と研究で飯を食っている人に分かれる。
日本の大学だとごっちゃだし、どでもある程度は混ざっているが。
でもそれは教授個人の話。
組織としては教育と研究は不可分だ。
大学が大学としてあるためには。
さらに大学の経営にとっては無論研究による外部資金獲得は重要だけど、
いわゆる学生からの金と、政府からの(教育機関であるが故の)補助金等が大事になる。
大学教育の実質的な無料化(フリーコンテンツ化)は、大学の経営や、教育とリンクしている
研究期間としての大学の存在価値そのものを揺るがす自体だと思う。
それっては教授と言うよりは大学の存在にとっての脅威である。
教授の椅子なんて小さい話じゃ無い。
大学にくる学生が減ったら大学の存在価値そのものが減るだろう。
純粋に研究所にいる人はたぶんそこいらを意識できないと思うけど。
結局大学ってのは教育機関。
研究はそれにぶら下がっている位置づけなので。
教育が脅かされているのは実際問題、研究が脅かされているに等しい。
教育に対する教授の価値が落ちるのは、学問の最前線で仕事をしている教授の地位どころか
職場そのものの立ち位置を危なくして、それはひいては学問の自由を危なくするというのは
それほど間違ってない。
Re:脅かされているものは… (スコア:1)
大学の中の人ですけど、研究系の大学だとオンライン講義はどうぞどうぞ、って感じです。
それで教育の手間が(質をあまり落とさずに)減って研究の時間が確保できるならむしろうれしいこと。
ただ、オンライン講義は著作権の関係で(少なくとも日本では)教科書の図とかは
そのまま配信できないので事前準備の手間が少なくとも3〜4倍ぐらいになる印象。
つまり、講義を用意すること自体がかなり大変になるので普通の講義3〜4つ分の
給料をもらうか、あるいは浮いた分の時間をしっかり自分の研究に充てられるあてが
ないとうれしくないですね。残り任期2年のポジションで、手持ちの講義を
オンライン化して著作権も置いていけと言われたら辞めたくなる。
5年の任期ならまぁトントンかな。10年ならプラスでしょうね。
あとこれは基礎科目の場合であって、毎年内容を変えないといけない研究の最先端に
近い講義だと給料増やしてくれないと割に合わないですね。
いや、学生に研究を「実践」させて教育するのが大学でしょ (スコア:0)
オンラインじゃどうしたって実践である卒業研究には参加できないんだから(それどころか学生実験程度にさえ参加できない)
いくら無料の公開講義で勉強したって、大学入学生と同じ人間になれるわけがない(それは能力的にも学位的にも)
な訳だから、大学に入学する学生が減る訳がない
そこが問題じゃないだろ (スコア:0)
「勉強のコストを下げることは是か非か」部門なんてところに焦点を当てるのはマズいでしょ。あたかも言外に「コストが下がるからどんな弊害があっても是でしょ」と言いたげなところがね。
大教室の講義はなくなればいい (スコア:0)
あんなものはTVで充分。
巻き戻して見直せるしむしろ録画のほうがいい。
少人数で学生も発言するような講義は
オンラインじゃ置き換えられない。
必要な講師の数は減るだろうがなくなりはしないよ。
Re:大教室の講義はなくなればいい (スコア:1)
武道館でのコンサートはなくなればいい
あんなものはDVDで充分。
何度も聴き直せるしむしろDVDのほうがいい。
少人数で参加できるようなライブホールは置き換えられない。
必要な運営会社の数は減るだろうがなくなりはしないよ。
Re:大教室の講義はなくなればいい (スコア:1)
同心の皆で一緒にとかいうことに特別な価値のあるコンサートと、皆で受けることに特別な価値がない講義を同じには扱えないと思うんだが
Re: (スコア:0)
じゃあ武道館でDVDの映像を流せば?
Re: (スコア:0)
Re:大教室の講義はなくなればいい (スコア:1)
-- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
ところでお前ら、母校に寄付したことある? (スコア:0)
たまに会社の社長とかが、数億ドルとか寄付したとかのニュースが出るけど
お前ら寄付したことあるんの、ないでしょ
Re: (スコア:0)
寄付するほど学校には愛着ないわ。
せいぜい後輩に飯か酒か奢ってやる程度だな。
第一、遊んでる金が数億ドルとかあるなら学校に寄付してみるのも
いいかもしれないけど、数万数十万円程度じゃ何の意味もないしね。
Re: (スコア:0)
母校ではないが、次世代に奨学金を出す義務を毎月果たして
いるよ。しかし滞納すると金融機関のブラックリストに載る制度を
奨学金と言っていいのかどうか。それに
大卒ならそこそこの給料を安定して得られる時代は終わりを告げ、
この奨学金制度すら将来破綻しかねない。
大学で研究者になる道は不安定な時代の象徴になってる感があるね。
大学の講義の仕事がこれ以上減ったら阿鼻叫喚だよね。
少子化で予備校講師の枠すら減りつつあるし。
女医が嫁でもないとハイリスク過ぎて研究者になれない時代ですか。
Re: (スコア:0)
同窓会誌に数割の寄付分が含まれているけれどうちだけかな
非常勤講師(特任 教授/准教授/講師/助教も?)だと (スコア:0)
コンテンツ収録=毎回の講義
コンテンツ収録完了と同時に契約終了.
という図式が成り立ちやすく,根無し草教員は使い捨てに.
有名教員1,000人の授業が聴ける大学というのが次の流行り?
Re: (スコア:0)
過渡期 (スコア:0)
授業は無料配信、指導を受けるなら有料(入学しろ)ってモデルが宣伝されていたりするけれど
この手の無料講義配信については、赤字が大きすぎて撤退という大学も出ている。
まだまだ試験的なもの。
でも、ある種の広告代として大学の経営側は考え、買い取り制で配信を行う(買い取りにしないと色々後から面倒だから)。
結局、経営モデルとして全体から見てもあまりうまくいかないものだと思うけどね。