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テクノロジー

肉眼ではホコリにしか見えない「ナノ彫刻」を特殊な3Dプリント技術で作製 17

ストーリー by hylom
彫ってないのに彫刻とは如何に 部門より
danceman 曰く、

芸術家のJonty Jurwitz氏が特殊な3Dプリント技術を使って、「ナノ彫刻」と呼ばれる世界最小の彫刻を作製したとのこと。この彫刻は蟻の額に載せられるほど、また針の穴に納まるほど小さいという。肉眼で見ると、一粒のホコリにしか見えないそうだ(3D Print.com)。

作製された7体の彫刻のうち一番大きいものでも、人間の髪の毛の幅ほどであり、一番小さいもので、髪の毛の幅の半分にも満たないという。

このプロジェクトには多光子石版印刷と呼ばれる新3Dプリント技術が用いられており、Hurwitzによれば「文字どおり、量子物理学を用いて創造された芸術作品である」とのこと。

感光性ポリマーに紫外線を照射するとその部分が硬化するが、このプロジェクトでは、もっと波長の長い光を用い、顕微鏡を通して焦点をきつく絞り、その焦点でポリマーに2つの光子を吸収させ、紫外線を当てたような化学反応を起こして硬化させているそうだ。この硬化は、ボクセルと呼ばれる極小3Dピクセル単位で起こすことができるという。コンピューター制御でボクセルを一つ一つ作製し、時間をかけてボクセルを並べて層を作り、彫刻の全体像を組み立てていったのだそうだ。

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