
少年が容疑者となっている事件、逮捕段階では報道規制対象ではない? 103
ストーリー by hylom
訴えられてもしょうがない案件ではありますが 部門より
訴えられてもしょうがない案件ではありますが 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
川崎市で中学一年生男子が殺害された事件で容疑者として少年3人が逮捕されたが、彼らの氏名や顔写真などがネットに出回っていることが話題になっている。
元衆議院議員の藤田のりひこ氏によると、少年法では「家庭裁判所の審判に付された少年又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者」について、「その者が当該事件の本人であることを推知することができるような記事又は写真を新聞紙その他の出版物に掲載してはならない」とされている。そのため、逮捕前や逮捕された時点でメディアがこのような情報を掲載した場合、あくまで名誉棄損の問題になるという。
また、「記事又は写真を新聞紙その他の出版物に掲載してはならない。」なので、TV・ラジオ・ネットが、新聞紙その他の出版物に掲載に該当するかは自明ではない。そのため、現時点では少年法報道規制の対象と決めつけられないようだ。
少年に限らず判決が出るまで本来は規制すべきでは? (スコア:5, すばらしい洞察)
報道の自由とか社会的制裁にカモフラージュされた
野放図な報道や掲載を野放しにしておくべきではないと思う。
視聴率やページビューが全てというのはまったくよくない。
勾留されただけではまだ犯罪者じゃないんだからさ。
日本では報道とワイドショーの区別が無い (スコア:5, すばらしい洞察)
「容疑者=犯罪者であり、悪人に人権はない」
日本のマスコミが普及させた一般常識です
Re:日本では報道とワイドショーの区別が無い (スコア:4, 参考になる)
その上でタレントやマスコミ身内の人間については
「容疑者」を使わず「○○さん」「○○メンバー」
と来たもんだ。
Re:日本では報道とワイドショーの区別が無い (スコア:4, 興味深い)
「容疑者」という呼称自体、田中角榮が逮捕された時に使われ始めたと認識している。それまでは単に呼び捨て。
Re:日本では報道とワイドショーの区別が無い (スコア:1)
気になって調べてみたんですが、容疑者という呼称の普及は田中角栄逮捕よりもかなりあとのようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E8%A7%92%E6%A0%84 [wikipedia.org]
1976年 田中角栄逮捕
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E7%96%91%E8%80%85 [wikipedia.org]
"1980年代半ばから暮れにかけ、ほとんどの放送・新聞などのマスメディアは「容疑者」という呼称を用いるようになった。"
Wikipediaは疑うとしても、前者の年は他の各所で裏が取れますし、後者も例えば中日新聞の公式サイトだと、
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/junior/tsubo/CK201206030200... [chunichi.co.jp]
" ではなぜ「○○容疑者」と書くようになったのでしょう。中日新聞が呼び捨て報道(ほうどう)を改(あらた)めたのは、一九八九年十二月一日の朝刊(ちょうかん)からです。"
とあります。
Re:日本では報道とワイドショーの区別が無い (スコア:2)
マスコミと視聴者は、共進化することも有れば、共劣化する事も有るんだよ。
「容疑者=犯罪者であり、悪人に人権はない」と思ってる人が居るから、マスコミも、そう言う報道をするのか、マスコミがそんな報道をしたから「容疑者=犯罪者であり、悪人に人権はない」と思ってる人が多くなったのか、鶏が先か卵が先かみたいなモノ
Re:日本では報道とワイドショーの区別が無い (スコア:3, すばらしい洞察)
「どう再発を防ぐか」において犯罪者個人を特定できる情報は必要なのでしょうか?
社会的に対応すべき事柄であるのだから、「犯罪者A」では困るの?実名は不要でしょ?
再発じゃなく再犯なら分かる。分かるが、それならそれこそ発表は慎重になるべきだ。
少なくとも裁判も行われていない逮捕するかしないかの時点で公開する必然性はない。
再犯・再発を防ぎたいなら、「これこれこういう手口にはひっかからないようにしましょう」「こういう場所は危険ですね」「こういう状況に人が追い込まれると犯罪を犯してしまうので避けましょう」的な報道になるべきだ。
それはそれで語られるものの、「皆の興味」は本当にそこなのか?それ以外ばかり強調され注目されてないか?
現在ニュースやワイドショーで報道されるのはおおむね容疑者段階であり、その時点で実名やら来歴やら、時には家族関係やらまで公開されるのだが、それは本当に再発・再犯を防ぐための情報なのか?
「吊し上げることで犯罪を起こす気持ちを無くさせる」という大義名分をかぶった「安全な地に居る者のためのゴシップ」ではないのか?
Re: (スコア:0)
最近はNHK地上波のニュースがひどいんだよねぇ…。
ニュース9とか、ワイドショー化が激しくて辛い。
※こんな報道を押しつけてるのに、ネット受信料とか言われたらやってられんわ。
Re: (スコア:0)
それは本当に「日本のマスコミ」なんですかね?
わりとどこの国(特にアメリカ)もそうした傾向がある気がするんですが。
# 日本とアメリカで大きく異なるとしたら、元犯罪者(+そう社会から認識されてしまった冤罪被害者)にも社会に居場所がある点じゃなかろうか。
Re: (スコア:0)
># 日本とアメリカで大きく異なるとしたら、元犯罪者(+そう社会から認識されてしまった冤罪被害者)にも社会に居場所がある点じゃなかろうか。
ほんとですか? ソースはありますか?
マスコミが広げたと言うよりは (スコア:0)
警察の方でそう思っているので、
異常な取り調べやら超長期間の勾留やら
マスコミへのリークやらをしてるんですがね
Re: (スコア:0)
そしてマスコミは大本営発表をそのまま報道
#ジャーナリズム?なにそれおいしいの?
Re: (スコア:0)
松本サリン事件を思い出した。
Re: (スコア:0)
そんな調子だから、
「20世紀の地球には『悪人に人権はない』と明記された書物もあるんだぜ」 [amazon.co.jp]
とネタにされるんですよ。
……え?違う?
Re:日本では報道とワイドショーの区別が無い (スコア:1)
手元にあったので。
「何にしろ、ケンカを売ってきたのは連中のほうなんだぜ。
それに、二十世紀の地球の出版物の中には、はっきりと、『悪人に人権はない』って明記したものもあるんだ」
「……ないよ……そんなもん」
――ロスト・ユニバース(神坂一) 1巻17P
コレじつは筆者によるセルフネタなんですよね。その元ネタはこっち。
いーじゃないか。『悪人に人権はない』というのがあたしのモットーなんだから。
――スレイヤーズ!(神坂一) 1巻9P
主人公の決まり文句で当時の読者・視聴者には結構ニヤリとできるセリフなのです。
Re: (スコア:0)
極論になるが、冤罪で牢屋にブチ込まれるケースもあるし実名報道は○○までダメとか意味ないと思う。
Re: (スコア:0)
その考え方には違和感がある。
世間に知られようが知られまいが、検挙摘発されようがされまいが、犯罪を犯した時点で犯罪者だよ。
判決は、「捉えた容疑者が真犯人かどうか」や「どう処罰すか/しないか」を判ずるのであって、判決の結果で犯罪者が生まれるわけじゃない。
警察が捕らえた容疑者が真犯人なのかどうかという点は慎重に考えるべきだし、未決囚にも最低限の人権は確保されてしかるべきだろう。
しかし、罪を犯した者は、罪を犯した時点で犯罪者だ。
Re: (スコア:0)
君は推定無罪って言葉を知らないの?
Re:少年に限らず判決が出るまで本来は規制すべきでは? (スコア:1)
知ってるから「世間に知られようが知られまいが、検挙摘発されようがされまいが、」って書いてるんじゃないかねぇ。
犯罪者は、犯罪を犯した時点で犯罪者。でも当人が犯罪者であることは当人しか知らないかも知れない。
犯罪を犯した疑いをかけられて検挙されたら容疑者にはなるかもしれない。でも推定無罪。無罪というのは犯罪を犯していないという意味ではなくて犯したと断定できないから罪を問えないということ。
裁判で有罪判決が確定したら推定有罪なので刑罰を受けるが、実は犯罪者でない冤罪の可能性が0になったわけではない。
推定は推定で、それによりどう処遇するかを決めるが、本当に犯罪者であるかとは別概念。
という話だよね。
Re: (スコア:0)
十分な補足をありがとうございます。
Re:少年に限らず判決が出るまで本来は規制すべきでは? (スコア:2)
>何が罪なのかと言う話から始めないといけないね
まず私の世代(アラフォー)としてはっきり言えるのは、
美しさは罪
微笑みさえ罪
Re: (スコア:0)
法律上は無実の市民ではあっても、見つからず・逮捕されず・逃走している「真犯人」は、紛れも無く犯罪者だ。
Re: (スコア:0)
「犯罪」は法律上の概念だと思いますが…
それはさておき「真犯人」が別にいるのであれば、元コメントの
> 勾留されただけではまだ犯罪者じゃない
は全く正しいのでは?
Re:少年に限らず判決が出るまで本来は規制すべきでは? (スコア:1)
真偽のみで判断するなら「まだ犯罪者じゃない」ではなく、
「まだ犯罪者とは確定できない」もしくは「犯罪者ではないor既に犯罪者である」ですよね。
将来的に犯罪を犯す可能性、という意味では「まだ」も正しいですがそういう文脈じゃないし。
Re: (スコア:0)
他の生命を糧としなきゃ生きられない人間は皆罪を犯しているのですよ
Re:少年に限らず判決が出るまで本来は規制すべきでは? (スコア:1)
法曹関係者:
「推定無罪なにそれ」「疑わしきは罰せず。なにそれ」
「無罪の証拠?しらね。無視。」
これが日本の裁判の実態。
強姦冤罪
http://www.asahi.com/articles/ASH2V7311H2VPTIL017.html [asahi.com]
三鷹痴漢冤罪
http://www.magazine9.jp/hourouki/130703/ [magazine9.jp]
Re: (スコア:0)
> 世間に知られようが知られまいが、検挙摘発されようがされまいが、犯罪を犯した時点で犯罪者だよ。
> 判決は、「捉えた容疑者が真犯人かどうか」や「どう処罰すか/しないか」を判ずるのであって、判決の結果で犯罪者が生まれるわけじゃない。
真犯人でなければ、罪を犯していないので「犯罪者」ではない。
それを検証している段階から、さも確定した「犯罪者」のように扱うのをやめろって話だと思いますが。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
> >勾留されただけではまだ犯罪者じゃない
> その考え方には違和感がある。
と言うから、拘留された時点で犯罪者かそれに準じた扱いをしてよい、との主張と読んだけど、違うの?
じゃあどこに違和感が?
Re:少年に限らず判決が出るまで本来は規制すべきでは? (スコア:2, おもしろおかしい)
脇からだが、何となくわかった。
(#2770674) は「判決の時点で犯罪者かどうか決定される」ってのは
量子論のコペンハーゲン解釈(「観測(判決)された時点で事実が決定される」)みたいで、
かつコペンハーゲン解釈を受け入れられない考え方なんだろう。
「容疑者Aが犯罪を犯した」「容疑者Bが犯罪を犯した」あるいは「そもそも犯罪は起きていない(事故だったなど)」等の
世界線がいくつかあって、それはその時点で確定的事実であり、
「世間に知られようが知られまいが、検挙摘発されようがされまいが」決定されている。
要はシュタゲオタだってことだ。
何適当なこと言ってんだか (スコア:5, 参考になる)
少年法61条の法的利益は、憲法13条の原理に基づいた名誉、プライバシーの人格権だとされているのであって、逮捕段階だろうが家裁送致後であろうが「あくまで名誉棄損の問題」に決まっているだろう?
また、少年法第61条には罰則規定がないんだぞ。民事だよ民事。
だから、「少年法に書いてないから逮捕段階は自主規制だよーん」と言ったところで、逮捕段階だろうが家裁送致後であろうがどちらにしても民事で名誉とプライバシーについて争われる。一緒だろ。
また、少年司法運営に関する国連最低基準規則の第8条には、「少年のプライバシーの権利は、不当な公表やラベリングによって生ずる害を避けるために、あらゆる段階で尊重されなければならない。」、
児童の権利に関する条約第40条には、「手続のすべての段階において当該児童の私生活が十分に尊重されること。」とされていて、我が国が批准中の諸条約によって、逮捕段階から少年の名誉とプライバシーは常に守られなければならないとされている。
民事裁判でもこの辺りが当たり前の前提条件として争われるのであって、「逮捕段階だから」と主張したところでそんな主張が通るわけがない。
そもそも、少年法第61条で逮捕段階等を除外しているのは、新聞協会の方針 [pressnet.or.jp]を見ればわかるように、指名手配中であるとか、凶悪な累犯が予想される場合などに少年保護よりも社会的利益を守るためにあえて逃げ道を作っているのであって、除外されているから自主規制なんだ何をしてもよいんだという話ではない。
Re:何適当なこと言ってんだか (スコア:1)
おそらくWikipediaを鵜呑みにしちゃったんだろう。Wikipediaの少年法のページ [wikipedia.org]には、「少年法が直接規定するのは、あくまで、家庭裁判所の審判に付された少年又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者に対してであり、指名手配者や逮捕者に対してではない。また、「本人であることを推知することができる」というのは、不特定多数の一般人にとって推知可能なことをさし、事件関係者や近隣住民にとって推知可能なことをさすものではない[6]。」って書いてあるんだよ。
この[6]っていう出展のリンクには「最高裁第二小法廷判決 平成15年3月14日」ってあって、これを見た人は「ああ、最高裁の判例で指名手配者や逮捕者に対してではないってなってるんだな」と思うだろう。
ところが、「最高裁第二小法廷判決 平成15年3月14日」の判例をよく読めば、この判例は文書の後半部分だけなんだ。
つまり、「また、「本人であることを推知することができる」というのは、不特定多数の一般人にとって推知可能なことをさし、事件関係者や近隣住民にとって推知可能なことをさすものではない。」だけに出展がかかっていて、「少年法が直接規定するのは、あくまで、家庭裁判所の審判に付された少年又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者に対してであり、指名手配者や逮捕者に対してではない。」という前半部分はどこの馬の骨が書いたのかも分からないような出展不明な文書なんだ。
ここに引っかかっちゃったんだろうな。まあ、Wikipediaの出展ぐらいは読もうなってことだ。
てか、被害者の情報が報道されるってなんなの? (スコア:1)
加害者の情報は守るってほんと理解できない
Re: (スコア:0)
容疑者はまだ「加害者(犯人)」じゃないって言ってんのが分かんないの?
Re: (スコア:0)
「加害者(犯人)」と確定してからも保護されるではないか。
Re: (スコア:0)
ん?何が不満なの?
というか、誰がどうすれば満足なの?
Re: (スコア:0)
被害者とその家族のプライバシーは完全無視の状況に疑問が無いもんなの。
Re:てか、被害者の情報が報道されるってなんなの? (スコア:2, 興味深い)
なんでみんな「被害者やその家族は守られないんだから加害者も守るな」って論調なの?
加害者も被害者まわりの情報も大部分を伏せればいいじゃん。
犯罪が起きる構造や犯罪を回避する手段の話ならともかく、「どんなに家族が悲しんでいるか」とか「その事件を聞いた他人の感想」とかばかりに時間を割いて、何の社会的意義があるのか。
地元・近隣の話なら分かるんだよ。地方ニュースでなら、どこそこ町の誰々さんが亡くなったってのはそれだけで有用な情報かもしれない。
犯罪者が近くに隠れ住んでるかもしれない、というならある程度その情報が開示されるのも分かる。
でもすごい離れた場所で起きた犯罪における個々の関係者の個人情報って、そんなに必要か?
「そいつが県を越えて自分の家の近所に住んだり出かけ先で仕事してたら怖い」って本当にそういう観点で見てるのか?
単にのぞき見趣味みたいなもんじゃないの?
Re: (スコア:0)
被害者とされた人が誤報だった時の損害と
加害者とされた人が誤報だった時の損害の違いは計り知れないよね
そして報道は実名が原則。
まあ生半可な覚悟で報道してんじゃねーよって心意気は同意するから起業でもしたらいいと思います
全てノー規制で謝罪前提のメディアとかあったら見るかもね
Re: (スコア:0)
某新聞社の人に、殺人の被害者は死んでいるので既に人権がなくなっているからと聞きました。
加害者は名誉毀損等訴えを起こされるリスクがあるので慎重になるそうです。
被害者家族に関しては・・・どうしてなんでしょうね。
Re: (スコア:0)
じゃあ、なんでただの通りすがりの第一発見者の職業年齢まで報道するんでしょうね?
Re: (スコア:0)
第一発見者って犯人じゃないの、ふつう。
Re: (スコア:0)
ごぶごぶですね
Re: (スコア:0)
その返しは無理があるよ。
Re:てか、被害者の情報が報道されるってなんなの? (スコア:1)
こんないい人が亡くなったのだって名前や顔を背景を
放送する事はよくありますよね。それも気に入らないんですか?</blockquote>
当然。
赤の他人の心情を土足で踏み荒らすようなことをするなというのに、善意ならいいだろう、厚意ならいいだろう、というのがそもそも無神経。
決めつけられないようだ??? (スコア:1)
(訴えられるリスクも当然理解したうえで、の話)
「決めつけられないようだ。」というが、そういった風に思考停止したまま思い込みや決め付けで言いたい放題に言おうとするから事態が混乱するのではないか。
何事も、決めつけてかかる姿勢そのものがよくない。
掲載しても (スコア:0)
別に掲載したからって罰則はないって聞いた
TV・ラジオ・ネットが、新聞紙その他の出版物に掲載に該当するかは自明 (スコア:0)
# んなのメールを秘書がプリントしてくれるジジィのエラい人だけだろ
この手の事件の度に (スコア:0)
似たような暴露と批判が繰り返されるってことは、
制度やその実施がホモサピエンスの本性と相容れない無理のあるものなんじゃないかねえ。
啓蒙思想的な考え方を、最新の脳科学や認知学の観点で検証しなおしてもいい頃合いだと思うわ。
Re:で、犯人の国籍はなんだったの (スコア:2)