米音楽業界の売上、ストリーミングサービスの成長によって増加傾向 41
ストーリー by hylom
成長に必要なのはコピーコントロールではなかった 部門より
成長に必要なのはコピーコントロールではなかった 部門より
全米レコード協会(RIAA)が2017年の音楽業界収益についての統計情報を公開した(PDF、GIGAZINE)。これによると、2017年の音楽総売上は87億ドル。2015年は67億ドル、2016年は75億ドルだったので、右肩上がりの成長ということになる。
RIAAによると、SpotifyやAmazon、Tidal、Apple Music、Pandoraといった定額制音楽配信サービス(音楽ストリーミングサービス)の利用者拡大がこの成長の大きな要因だという。実際、音楽ストリーミングサービスからの収益は2014年が18億ドル、2015年が23億ドル、2016年が40億ドル、2017年が57億ドルと増加傾向にある。ちなみに2017年の米国の音楽業界の収益のうち65%は音楽ストリーミングサービスによるもので、CDなど物理媒体での販売(17%)やデジタルダウンロード(15%)を大きく上回っている。
音楽ストリーミングサービスが成長する一方で、曲/アルバム単位で購入するダウンロード配信売上は年々低下している。また、CDの売上も低下し続けているが、一方でアナログレコードの売上は増加傾向にあるそうだ。
空しい…。 (スコア:0)
これだけ売れても、ピークであった1999年の半分以下。
空しい…。
また
>成長に必要なのはコピーコントロールではなかった 部門
とあるが、ストリーミングは完全にDRMによってコピーできなくすることで実現されているので、まったく逆だわな。
AppleがDRMをなくした音楽配信を始めてから全体としては市場は右肩下がりだった。それが、ピークに比べれば屁みたいなもんだとは言え、戻したのがDRMガッチガチに固めたストリーミング配信だとしたら、成長に必要だったのはコピーコントロールだったと言えてしまう。
まぁ、このまま萎んでいくよりは、盛り返した方がいいに決まっているのでお祝いを申し上げたい。
しかし、はっきり言って外から見れば大失敗こいて衰退した後、配信の主導権を売り渡すことでようやく反転した、という状況なので、なぜ上手くいったかと言うよりも、どうしてこうなってしまったのかを分析する話だと思われる。
Re: (スコア:0)
DRM云々というよりも、ながら視聴に対応してる方が支持された、ってことかなーとか思うね。
所有よりも体験、というか。
持ちたがりの時代が終わるとしたら、人類としては進歩かもな。
※物理的な資源に縛られない音楽配信の分野で先行してるだけで、カーシェアを典型として徐々に物の占有が時代遅れになるのかも。
Re: (スコア:0)
サブスクリプションモデルが人類の進歩って何の冗談
取り放題 (スコア:0)
数年に一度入会→ものすごい勢いでダウンロード(DRMなし)→1か月で退会、というスタイルがありませんねそういえば
いくら取り放題でもブスばっかじゃなあ、とか、ジャンルは重要だなあ、という気はする
Re:取り放題 (スコア:1)
コレクター基質のユーザーは別として、お手軽ライトユーザー層だと。
DLかリッピングで集めた楽曲をクラウドで保持するためにストレージを自前で維持するかレンタルするコストよりは、ストリーミングサービスで適当に聞き流す方が楽なんじゃないスカね。
毎月いくらか払えば最新楽曲も聞けるんだろうし。
Re: (スコア:0)
音楽に限らず映画でもアニメでも見放題のサービスに入って思うのは、手元にあるかどうかはもうどうでもいいんだよなぁ
見たい時に見れれば所有している必要はないっつーか
んで見たい時に見れなくても、なんかそれもどうでもいいというか、興味が消えるだけというか
サビスクリプションで見放題聞き放題のモデルは刹那的な欲望を満たす点で素晴らしく上手くできていると感じる
Re: (スコア:0)
見放題には特殊再生できるプレイヤーがないので手元にないと辛いかな
ガルパンオタの人たちはどうやってるのかは知らないが
Re: (スコア:0)
> 特殊再生
一体どんな再生してるんだ…
まぁニッチな需要だろうからそういう人は円盤買えだろうなぁ
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
執着とか思い入れはなくなるよね。
自分はそれがなんか嫌でパッケージの購入に戻った派。
Re: (スコア:0)
所有し支配したがる性癖からの脱却、かな。
情報はモノに付随してたから原始的な所有欲から逃れられなかったけれど、無限に複製可能なデータとして流通するようになって、所有欲から解放される可能性が出てきた、とでもいうか。
まぁ要するに、物品コレクターから卒業して、作品を楽しめるようになった人が多いんじゃね、ちょっとは進歩したんじゃね、って所か?
Re: (スコア:0)
サブスクリプションモデルって、資本家による所有し支配したがる性癖の最たるもんじゃねーか
所有している資本を使わせることで、金を徴収してんだぞ
Re: (スコア:0)
最近はソフトウェアも続々とサブスクリプションになっていってますが・・・
MicrosoftやAdobeは人類を退化させてるんすかね。
Re: (スコア:0)
富を所有し資本蓄積が可能で、それが僅かでも富の再分配に寄与していたものに対して、
一定金額を払い続けるが、決してそれによって富が蓄積しないという構図は、財産権が認められなかった封建社会を思い起こさせます。
Microsoft税とか、Adobe税とか揶揄されるが、あれはけっして単に皮肉ってるわけじゃないのよ。サブスクリプションになってからガチでそう言う構図になっている。
デジタルコンテンツの財産権をどう考えるかというのはまだ未発達の現在では、明らかに社会は退化していると言える。
Re: (スコア:0)
定額サービスが原動力とあるように、結局は「需要が違法視聴に食われていた」ことは間違いないね
「買わない奴はどのみち買わない」
「タダで宣伝してやってるのだからむしろ貢献している」
みたいな事を言って犯罪肯定していた人たちを黙らせることが出来るのは有難い
Re:空しい…。 (スコア:2)
買わなかった層が月に千円払うようになっても
月に万単位で買ってた層には物足りなくて
売り上げは半分ということか
それでいいのか?
Re: (スコア:0)
そういう分析ではレコードの復権を説明できない
固定した価値観の「層」が増減するわけではなく、個人レベルで音楽の聴き方が多様化したのだ
その多様化にはDRMが間違いなく役に立っている(のでウザくもある)
Re:空しい…。 (スコア:1)
近所の居酒屋さんは、壁にアナログレコードを何枚も貼ってありますがプレイヤーは見当たりません。
どうも、それらしいオサレなオブジェとして飾ってるだけらしい。
その手の需要だけだと増えてる説明にはならないか。
Re: (スコア:0)
レコードの復権って、それこそ最盛期に比べて3桁足らんぞ
どうも、市場がなくなるレベルまでめちゃくちゃにされた後、ちょっと戻っただけのをありがたがる風潮があるが、まったく質的にも量的にも違う話だから
レコードの話は、残存者利益が得られるレベルまで市場が枯れたと言うだけの話
漆塗りの漆器や、職人が一本一本丁寧に作った箸とかと同じ枠
Re: (スコア:0)
その通り
いまレコードを買っている人たちがかつてレコードを買っていたとは限らない
しかし層という考え方を辞めぬ限り、せっかくの正しい認識を捨ててしまい、
実用性が非常に重視される器や箸で例える愚を犯す
Re: (スコア:0)
ジャケットアートやアルバムコンセプトならCDにもあるが、あえてレコードを選ぶ
これはメディアそのものに対する嗜好と考えるほかはない
洋食器から和食器志向へ、という話ならまだわからなくもないが、芸術的な高級食器では例えにならない
Re: (スコア:0)
いや十分に層という考え方で説明できるだろ
少なくとも、説明ができないから「多様化した」とか分析以下の話に纏められてもクソ以下
Re: (スコア:0)
腕時計とは似ているかもしれない
クオーツやデジタルやスマホに押されたこともあるが、機械式腕時計を一過性のブームだという人はもういないんじゃないか
置き時計や壁時計まで機械式にした人はそんなにいないんじゃないかなあ?
Re: (スコア:0)
> 少なくとも、説明ができないから
その通り、よくわかってるじゃないか
> 「多様化した」とか分析以下の話に纏められてもクソ以下
次はわからないものについてはわからないと言える誠実さを持とうな
Re: (スコア:0)
スラドも多様化したなあ
Re: (スコア:0)
「層」で切るなら流動性が低くなければ意味はないが、
貧乏人はそうそう高級食器など買えないし、高級食器を普段使いする連中の目に安物が叶うことはないだろう
そういう意味で高級食器の購入には流動性の低い「層」があるだろうが、音楽の購入にそういう社会的経済的裏付けのある「層」はあるのか?
AKBが好きな「層」というなら別に否定はしないし、連中はCDへの支出の割合はとても高いだろうが、そういう話をしたいの?
Re: (スコア:0)
今はテクノロジーの大きな変化の最中にあって、いろんなものが流動的になってるのよ
だから今は従来的な層の考え方は使えない
10年くらいたって落ち着いたらまた別だが
Re: (スコア:0)
層が増減するんじゃなくて、購入する層が変わっているという話ね。
マクロで購買層という分析をするとき、売上増減に合わせて層が流動してが増減するという解釈は、ふつうやらない。購買層が変わったと考える。
レコードが音楽を聴く主要手段だったときは、日常の音楽を聴く手段として、レコードが購入されていた。
しかし、技術が変革してより便利なものが発生し、売れなくなった。
この時点で、日常の音楽を聴く手段としては終わっている。
その後、レコードは、大きなジャケットや、再生装置により発生するエフェクトなど、日常の音楽を聴く手段とは別の価値が見いださるようになる。
Re: (スコア:0)
日本の音楽業界は、YouTubeやニコ動で有名になった作品や作曲家・歌い手のCDを売り出したりしてるぐらいですし、確かに主導権の維持に力を注いでいる印象はありますね。
ネット発のCDも一過性の流行的な面もあったのかもしれませんが、大きなCDショップには未だにニコ動楽曲コーナーが存在する例もあるので、まだまだ地道に売り上げを稼いでいそうです。
Re: (スコア:0)
いやいや
テクノロジーで、性別や年齢、所得、地域などに応じた消費行動が流動的になるわけねえ。なるんだとしたらそりゃ定義が間違ってるんだよ
テクノロジーで貧乏人が高所得者のような消費行動をとるようになった、とか、高齢者が二十代の若者と同じ消費行動をとる、とかあるのか?
言っておくけど「高級食器購入層」「音楽購入層」「AKB購入層」とかそんな定義なら間違いだからな。
Re: (スコア:0)
> テクノロジーで貧乏人が高所得者のような消費行動をとるようになった、とか、高齢者が二十代の若者と同じ消費行動をとる、とかあるのか?
音楽でいえば、富める者もそうでない者も、老いも若きも同じように振る舞う可能性が高いと思っています
金持ちがCD指向を強め、貧乏人がレコード指向を強めるということはないと思います
(念のためにつけくわえておくと、貧富や老若でいくらか差が出ることを否定するわけではありませんが、10年20年たてばそれも収束するでしょう)
金持ちはiphoneを使い、日本以外の貧乏人は安android機を使うという違いはあるかもしれませんが、一斉にスマホを使
Re: (スコア:0)
音楽はテクノロジーにより急激な変化のさなかにある、というのが私の認識ですから、
食器のゆっくりとした変化でたとえることはできない、ということだとおもいます
後出しとのそしりはお詫びしてお受けします
Re: (スコア:0)
手持ちの曲を見る限り、ダウンロードでアニソンがまともな品揃えになったのは2014年くらいからのようです
それより前はオリジナルとは別人が歌っているものしかなかったりと、残念でした
アニソン専門の配信サービスのANiUTaは2017年のサービス開始なので、その昔PeerCastでKotoko Channelを愛聴していた身にとっては、あっという間です
Re: (スコア:0)
定額サービスの増加とともに違法視聴が減ったというならそれは成り立つけど、原動力ってだけでその結論は暴論だと思うな。
Re: (スコア:0)
違法視聴環境ってすぐ消されるし不安定だから、定額サービスが普及すれば対抗しうるのは暴論でもなんでもないっしょ
実際ゲームではsteamがそれで大躍進を遂げたことが明らかになってるしな
Re: (スコア:0)
steamが大躍進したのは利便性があってのものだよね。
普通に再インストールすら許さないゴミ糞なDRMに当たったときは今後それが着いてるソフトもそれを付けた会社のソフトも絶対に買わないと誓った。
Re: (スコア:0)
最近賑わっている漫画村などの違法漫画サイト問題も、公式のサービスがクソ&クソ&クソだから利便性の高い違法サービスに負けてるって面があると思う
誰がこんな出来損ないに金払うんだよってサービスが多すぎるんだよね
Re: (スコア:0)
取り敢えずブラウザーで読めればいいのなら、公式サービスでもそこそこのがあるんじゃね?
Re: (スコア:0)
ブラウザに画像ででも表示してくれるだけでいいのに、多重スクロールバーみたいなクソみたいなUI強いてくるのがあるからなぁ。
基本的に余計なことをし過ぎ。
Re: (スコア:0)
定額制音楽配信サービスで聴いてるのが「最新の曲」なのかどうか。
「思い出の曲」だったら、埋もれていた需要を発掘しただけで、違法視聴に食われていたことを示すわけじゃないのでは。
Re: (スコア:0)
定額サービスだと個別に金を払ってまで視聴する気はない作品も試したりするからなぁ。
単独で売っても全然売れない作品でも再生されるってのはその作品に需要が有ったと言えるのだろうか。
定額サービスという集合体になって初めて生まれる需要を発掘したんじゃないかと思う。
#違法視聴を肯定しているのではないよ