東芝、脳の「海馬」を模倣するハードウェアを開発 23
ストーリー by hylom
人工頭脳 部門より
人工頭脳 部門より
東芝が、「脳の空間認知機能を小型の脳型AIハードウェアで再現」との発表を行った。米ジョンズ・ホプキンス大学で、空間認知をつかさどる脳の海馬の一部をA6サイズの小型ハードウェアで模倣・再現することに成功したという(ITmedia、日経新聞、PC Watch)。
開発されたのは、ネズミの海馬の空間認知機能に関する神経細胞の一部(場所細胞と格子細胞)を再現するというデバイス。これら神経細胞のニューラルネットワークモデルや数理モデルを元に、神経細胞の発火信号にノイズを引火する技術などを開発し、制御回路を組み合わせて脳型AIハードウェアとして実装した。証実験では、脳神経科学で示された結果とほぼ等しい動作を行うことが確認できたそうだ。海馬の一部機能をAIハードウェアで模倣・再現したのは世界で初めてだという。
コードウェイナー・スミス (スコア:1)
# お約束 [srad.jp]なのでID。
Re:コードウェイナー・スミス (スコア:1)
リンク先をさかのぼっていった先のkrさんの書き込みに
>おそらくThomas B. DeMarse博士は コードウェイナー・スミス読者に違いない。:-
ってあったけど違いますよ。
コードウェイナー・スミス氏は未来から来た人なんだから未来での完成した積層ネズミ脳を知ってただけですよ。
らじゃったのだ
海馬 (スコア:1)
というとチューブ型の水槽の中から手招きしてる馬を思い浮かべる。
#吾妻ひでおさんの「海馬」
らじゃったのだ
Re:海馬 (スコア:1)
海馬といえばタツノオトシゴじゃない?
Re: (スコア:0)
水辺に居ると寄って来て、背中に乗ると深みに連れ込んで食うってのはなんて名前だっけ?
Re:海馬 (スコア:1)
ケルピー?
ただ、海辺じゃなくて川や湖なんかの淡水に出る魔物らしいけど。
らじゃったのだ
Re:海馬 (スコア:1)
アハ・イシュケかなぁ。
ケルピーは(幻覚を見せて)惹きつけて水中に引きずり込んで内臓を残して喰う。
アハ・イシュケは背に乗るように誘導して背に乗った者を海中に引きずり込んで喰う。
淡水域か海水域かの違いで元は同一種である可能性も…
Re: (スコア:0)
味の好みの違いだったりして。
「がっつり塩が効いていないと」
「さっぱりした味じゃないと」
Re: (スコア:0)
>ケルピーは(幻覚を見せて)惹きつけて水中に引きずり込んで内臓を残して喰う。
肉食動物って内臓から喰らうもんだとばかり。
Re:海馬 (スコア:1)
たいてい動物じゃなくて、魔物や妖精に類するものとされてますね。
Re: (スコア:0)
某TCG漫画の社長を真っ先に思い浮かべた
#模倣していいものだろうか
Re: (スコア:0)
ずっとオレノターン!
#本当は言っていないらしいが
Re: (スコア:0)
ものスゴくアゴが尖ってそう
知らんかったー (スコア:1)
海馬が空間認知をやってる事自体を知らんかったから
ググって調べたよ。
the.ACount
A6サイズ (スコア:0)
Apple A6とAudi A6の間くらい
Re:A6サイズ (スコア:1)
Re: (スコア:0)
Grumman A6 じゃなくて?
Re: (スコア:0)
東芝なので、Tecra A6 [google.com] だと思う。
マイクも夢じゃないのか (スコア:0)
どんどん増築してたまたまニューラルネットワークが再現できれば。
論文は? (スコア:0)
東芝のプレスリリース [toshiba.co.jp]には、研究を発表する国際会議が「札幌市で開催されるIEEE国際学会(回路とシステム)」と書いてあるので、2019 IEEE International Symposium on Circuits and Systems (ISCAS) [iscas2019.org]っぽいことはわかった。
でもプログラム [epapers.org]を見ても、どの発表のことかわからない。近そうなセッションは次の4つ。
Neuromorphic Applications II Session [epapers.org](1は発表日が違うので該当しない)
Neuromorphic Circuits & Systems I Session [epapers.org]
Neuromorphic Circuits & Systems II Session [epapers.org]
Neuromorphic Circuits & Systems III Session [epapers.org]
論文のタイトルをプレスリリースに書かないって普通なの?
Re: (スコア:0)
Neuromorphic Circuits & Systems I Session の Velocity-Controlled Oscillators for Hippocampal Navigation on Spiking Neuromorphic Hardware [epapers.org] みたいだね。Hippocampal (海馬の)ってタイトルに入っているし、abstract [ieee.org] を見るとジョンズホプキンス大学と東芝の人みたいだし。論文は読めないから内容まで確認できないけど。
神経細胞の発火信号にポアソン分布をもったノイズを引火する技術 (スコア:0)
「ノイズを引火」って、放火か何かかよ? って思ったんだが、これって多分、英語で言うところのinduceかなと。それなら「引火」じゃなくて「印加」だよね。「ノイズを引火」などという意味不明な言葉が独り歩きする世の中は怖い。pc watchに至っては、それをそのままコピペで引用する始末。書いてる記者さん、お前何も理解してないよね?
プレスリリース全体が脳用語の羅列で、中身ではなく雰囲気を楽しむ文章に成り果てているのだ。おそらくは東芝の広報を含めた読者が、その中身を理解することを放棄していて、変換ミスの単語ですら「何かの用語だろう」で納得してしまう状態にあるのだろう。怖いのは、原文を書いた研究者は「でっかいことを言ってみよう」状態であるにも関わらず、読者の多くはそれを鵜呑みにする傾向にあることだ。とにかく、読者の方もよく考えるべきである。昔流行ったなんとか教授の脳トレの現状とか、なんとか健一郎を最近見なくなったなとか。このあたりの脳科学の不健全さをみると悲しくなる。
「論文で公表されているニューラルネットワークモデルや数理モデルを元に、」とあるが、場所細胞関係のモデルでいうと、行動時のラットに見られる場所細胞特有の発火パターンを再現することだけに特化していることが多く、一般人が「海馬」と聞いて想像する「記憶の仕組み」についてはほとんど何も説明しない。東芝とジョンズホプキンス大学というネームバリューで「これで海馬が再現できたんだ」と勘違いしてしまう人がいるかもしれないが、そんなわけはないし、プレスリリースにもそんなことは書かれていない(「海馬の一部の機能を再現」とある) 研究ではニューロンの発火を再現するハードウェアを使っているようなので、ラットが走っている時に見られるニューロン発火のタイミングの、シーター波に対する位相差の問題を再現したりしたのかもしれない。この場合、ポアソンなノイズをニューロンのネットに外部入力的に加えて、ニューロンの発火を誘発して、それがうまく発火タイミングの位相差を再現しているとかいう話だと思うので、「ノイズを引火(じゃなくて印加?)」は、この研究の最も重要なキーワードになる。それを打ち間違っているのだとしたら嘆かわしい。
ただ、それが再現できたからといって、「空間認知機能を備えた自律走行」がすぐに実現できるとは思えない。このあたりは、研究者特有のふっかけなんだろうと思うが、果たして?
Re: (スコア:0)
怖いのは、原文を書いた研究者は「でっかいことを言ってみよう」状態であるにも関わらず、読者の多くはそれを鵜呑みにする傾向にあることだ。とにかく、読者の方もよく考えるべきである。昔流行ったなんとか教授の脳トレの現状とか、なんとか健一郎を最近見なくなったなとか。このあたりの脳科学の不健全さをみると悲しくなる。
オオカミ少年だと気づかれるまで大きいことを言い続けるほうが、研究費取れますから。ある程度気づかれても、審査員がその分野に詳しくなければ、大きいこと言っている方がいい研究に見えますし。
脳科学は(部門によっては)予算がかかるから、大きいことをいって予算を獲得する人が偉くなるし、予算が必要なら大きなことをいうのが当然になるんでしょうかね。脳科学分野全体が不健全でも、その中にいるひとはその不健全さに慣れれば気にならなくなるんでしょうかね。