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医療

生後12か月までに親と"唾液の交換"でアトピー性皮膚炎のリスク低減との研究 50

ストーリー by nagazou
育児は難しい 部門より
和歌山県立医科大学などは24日、アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患について、生後12か月未満の乳幼児期に親の唾液に接触しているか否かが、子のアレルギー疾患の発症と関係があるという研究結果を発表した。研究グループは、小中学生およそ3600人と保護者を対象に疫学調査を実施し、その内容を分析した(日テレNEWS紀伊民報)。

このうち、乳幼児期に唾液洗浄したおしゃぶりを与えたのは76人で、スプーンなど食器を共用していたのは336人だった。分析の結果、唾液洗浄のおしゃぶりを与えられていた子どもの場合、それ以外の子どもに比べ、アトピー性皮膚炎を発症するリスクは65%、アレルギー性鼻炎は67%、それぞれ低下したという。食器共用の場合はアトピー性皮膚炎の発症リスクを48%抑えられたことが分かったとしている。

あるAnonymous Coward 曰く、

近年は、生後3歳まで'唾液の交換'を避けると虫歯にならない、という話が知られており我が家も避けていたので、今回の研究結果はちょっとびっくりである。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 悪く言えば虫歯菌も移植して、子供は小さいころから歯磨きをきちんとしなければならなくなる

    アトピーやアレルギー関連だとペットを飼っている場合は、幼児での発症率が低いというデータもあったはずなので、
    無菌状態で育てると耐性つかないよってことなのかな
    • by Anonymous Coward on 2023年05月30日 18時15分 (#4468764)
      単純な話。
      白血球には好中球と好酸球がいる(他にもいるけどおいとく)。
      好中球は細菌に対抗し、好酸球は寄生虫やダニなどの大物に対抗する。
      白血球の総量は決まっていて、乳児期にどれだけ細菌にさらされたかで、どっちの白血球をどれだけ生産するかの比率が決まる。
      細菌のいない清潔な生活をすると好中球に用はないので、人体は好酸球を多く生産するようになる。
      寄生虫がいるわけでもないのにどんどこ量産された好酸球はヒマなのでハウスダストや猫の毛、蕎麦やうどんや玉子のタンパク質を仮想的にしてヒスタミンを生成し、それがアレルギー症状の原因になる。
      という仕組み。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        それには納得。。。と言いたくなるが、そういうエビデンスがあるのか知らないので
        よろしければ参考文献など教えてもらえますか

        • by Anonymous Coward on 2023年05月30日 20時19分 (#4468836)

          > よろしければ参考文献など教えてもらえますか

          別ACだけど衛生仮説あたりで検索すればすぐに見つかるよ。

          ちなみに仮説の一つでしかなくて、エビデンスも不十分です。
          アレルギーはまだ解明できてない部分がたくさんあって「単純な話」では全くありません。

          親コメント
    • 虫歯菌が生息できるのは歯だけらしいから、最初の乳歯が生えるまでにたっぷり唾液交換するとかはどうだろう。(生後5ヶ月ぐらいまで?)

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        虫歯がひどくなったり、歯周病もかかっていると、虫歯菌が生きたまま血管を通じて全身を駆け巡るらしいです。
        その結果、心臓病になったり脳卒中になったりすることもあるらしいので、虫歯といって馬鹿にできないですね。

    • by Anonymous Coward on 2023年05月30日 18時53分 (#4468793)

      追加研究次第では
      虫歯予防のために、カトラリー共有やキスは避ける
      アレルギー対策のために、尻穴を舐める
      という使い分けになるかもしれないぞ

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2023年05月31日 7時52分 (#4468986)

      我が家は、子供が生まれる前から犬を飼っていましたが、子供はしっかり犬アレルギーになりました。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        これなんだよね、ポイントは。

        幼児期に耐性つければアレルギーにならないという話なら、そのままその家で育ったならアレルギーにならないはず。
        なのにアレルギーになっている人はたくさんいるわけで。
        私は子供の頃から自宅にいるとアレルギー症状がひどいです。

      • by Anonymous Coward

        感作されときゃいいなら、スギ花粉なんかいっぱい飛んでる。何が言いたいかというと、どうもそれだけじゃない。

      • by Anonymous Coward

        うちの息子も赤ちゃんの時に、実家の猫と並んで寝ている写真が
        残っているような環境で育ちましたが、小学校低学年くらいから
        重度の猫アレルギーを発症し、30代に至ってます。

    • by Anonymous Coward

      虫歯菌のいない親ならOKということだろ

      • by Anonymous Coward

        虫歯菌が生息できるのは歯だけらしいから、子供に歯がないなら親が虫歯もちでも大丈夫なのではという話でしょう。

        • by Anonymous Coward

          つまり、歯の無いじいちゃんならOKということですね?

          • by Anonymous Coward

            歯がないばあちゃんが台所の隅で泣いているようです。

            • by Anonymous Coward

              はがない隣人部は相手にされてない

  • 「虫歯にならない」は言い過ぎでは?
    せいぜい低減する、というなら分かるが、「ならない」という断定が怪しさ満点、というか、そもそもそれは本当なのか?
    常識的に考えると、大人の方が口内常在菌の種類も量も乳幼児より多いし、抗菌抵抗性の点からも、大人の唾液を乳幼児の口内に入れるのは危険な気が。

    姪が産まれた時、その親に子供に虫歯になるからキスしないように言われたなあ。いくら可愛くてもしないよ、そんなこと。

    • 「虫歯にならない」は言い過ぎでは?
      せいぜい低減する、というなら分かるが、「ならない」という断定が怪しさ満点、というか、そもそもそれは本当なのか?

      いわゆる「感染の窓」ですね。ネットで検索すると歯科医院の宣伝ぽいものが無数に出てきますが、信頼できそうなものはなかなか見つかりません。
      生えたばかりの歯が感染に弱いというのはありそうだとは思いますが。

      小児歯科保健への対応 田中光郎(岩手医科大学歯学部小児歯科学講座) [med-all.net]ぐらいしか見つかりませんでした。

      II. ミュータンスレンサ球菌の感染時期
      46組の母子ペアを生後から5歳まで,ミュータンスレンサ球菌の感染について調査したCaufieldら2)によれば,最初の歯の萌出時期は6.8±1.4か月で,19か月では25%,31か月では75%が感染していた(図2)。すなわち乳歯が萌出して1年後から2年後までの1年間に多くの小児が感染しており,Caufieldらはこの期間を感染の窓と呼んでいる。この期間以後は感染しにくくなるという結果であったが,この結果は図3に示すように,他の研究者によって行われたいくつかの調査においてもほぼ同様な傾向が見られ,生後12か月頃から感染が始まり36か月ころではほぼプラトーに達しており,最初の乳歯が萌出したあと3歳位までが,この微生物の感染しやすい期間と言えそうである。

      III. ミュータンスレンサ球菌の母子感染
      (略)
      2歳時点でのミュータンスレンサ球菌感染の有無で2群に分けた場合,う蝕のない小児の比率は図8のように,5歳までの追跡調査結果で明確な差があり,ミュータンスレンサ球菌の感染がない子どもは明らかにう蝕が少なかった。

      このグラフをみると 2歳のときの感染を調べた子どもが 5歳の時に虫歯がない割合は、感染していなかった子供で 8割、感染していた子供で 4割といったところで、明らかに低減するとは言えても、虫歯にならないわけではなさそうです。

      # ミュータンス菌が歯の表面にしか定着できないというのが本当なら、永久歯が
      # 生える前に乳歯を全部抜いて殺菌すればリセットできたりするのだろうか。
      # 歯なしの小学生とか怖くて試せそうもないな…

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2023年05月30日 20時42分 (#4468844)

        出てこないのはネットが普及する前に常識化していて、情報の海に埋もれてるからではないでしょうか?
        たしか、虫歯の原因菌無しで細菌叢が固まると虫歯菌が入る余地がなくなるって話だったかと。
        口内細菌叢は数百種類の細菌が複雑に影響しあって共生してるので、
        その関係が固まった所に後から別の菌が入ってきても簡単には定着できません。
        松茸のない松林に松茸の菌だけ蒔いても松茸が生えてこないのと同じ理屈だとか。

        > 大元のコメ
        絶対にならないではなく、正確にはなりにくいです。
        毎日甘い物をたくさん食べて一切歯磨きしないとか極端な事をすれば、
        細菌叢に虫歯菌が入る余地が生まれて次第に定着してしまいます。
        ただ、普通の子供の雑な歯磨きでも毎日してたら、まず虫歯にならない位にはなりにくいので、
        普通の生活をしていたらならないという意味で「ならない」という表現が使われることもあります。

        # 20年位前に読んだ内容なので覚え間違いとかあるかもしれません

        そういえば同じ頃に虫歯菌だけを選択的に殺して、
        細菌叢を少しずつ虫歯菌のいないものに作り変える薬が
        動物実験中というのも読んだ記憶がありますが、
        今、世に出ていないという事は何か問題があったんでしょうかね?
        単に殺菌しただけだと、全部の菌がまとめて減って、同じ割合で元に戻るからダメらしい

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          虫歯菌が一番増えにくい温度を保つヒーター(クーラー)的なのでうまくコントロールできないかな。
          あんまどの菌もかわらなそうだけど……。

        • by Anonymous Coward

          後からでも虫歯菌より強くて人間に害のない/少ない/コントロールしやすいような菌を毎日供給すれば口内細菌叢も希望の形にしやすいのかな。砂糖抜きのヤクルトとかっておいしくなさそうだけどどうだろう。
          虫歯を作らず、口臭を可能ならいい匂いに、ダメでもあまり臭くないのにするとかな口内細菌叢を作る薬というか細菌を供給するとよさそうだけど、すでに誰か試してますよね

        • by Anonymous Coward

          > 出てこないのはネットが普及する前に常識化していて、情報の海に埋もれてるからではないでしょうか?

          この発想は、「一時期流行りだった珍説」の類に引っかかりそうで危ないんじゃないかなぁ。

          • by Anonymous Coward

            それは、上の人が見つけられなかった理由の推測であって、情報が正しいと判断した根拠ではないよ

      • by Anonymous Coward

        このグラフをみると 2歳のときの感染を調べた子どもが 5歳の時に虫歯がない割合は、感染していなかった子供で 8割、感染していた子供で 4割といったところで、明らかに低減するとは言えても、虫歯にならないわけではなさそうです。

        2歳の時点で感染していなかったというだけなので、感染の有無を確認した後に感染した可能性が大きそうな予感。
        親が気をつけていても、誰か感染者から食べかけをもらったりとかしてそう。

    • by Anonymous Coward on 2023年05月30日 21時32分 (#4468865)

      本当です。

      腸内環境もそうなんだけど、歯においても陣地合戦が菌の中で繰り広げられ
      定着する間で優位性が変わるんです。それが生活環境によって左右されます。

      定着してしまえば、ほぼ体勢はからわないので 虫歯になりやすいなりにくいは
      はっきりします。

      なお。チンポを舐める人や クンニするひとは 大体口内が劇悪環境になります

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        学術的な論文のref.ヨロシク

      • by Anonymous Coward

        不安な人はデンタルダムを使ってオーラルセックスをしましょう。

      • by Anonymous Coward

        定着してしまえば、ほぼ体勢はからわないのにチンポを舐めたり クンニすると劇悪環境になるの?

    • by Anonymous Coward

      少なくともうちの子は虫歯になってないぞ。
      食器とかも気をつけていた。
      ちなみに俺は虫歯だらけだった。

  • by Anonymous Coward on 2023年05月30日 18時20分 (#4468770)

    洗口後の、相対的にいくらかでも雑菌が減った唾液で十分なのか
    平時の知らなかった方が幸せだった世界の唾液が有効なのか
    後者だと姑のキツい口移しが再流行しそうで怖い

  • by Anonymous Coward on 2023年05月30日 18時42分 (#4468782)

    胃がんリスク因子のピロリ菌の主な感染経路が、煮沸していない川や井戸の水の他、親からの口腔経由感染(後述の「レトルト離乳食」以前の時代では、親が口噛んだものが離乳食)だそうです

    胃がんリスク因子を胃の中に飼うか、アレルギー疾患になるかの選択になるのでしょうか
    親が妊娠出産前にピロリ菌除去していれば安心だけど

    (前々から、「レトルトの離乳食普及」の時期と「子世代のアレルギーの増加」の時期が相関をもっていそうだなぁとは思っていました。いわゆる「清潔な環境で生まれ育つとアレルギーが増える」という俗説)

    • by Anonymous Coward

      ピロリ菌除去で済むのでしょうから、ややこしいアレルギー疾患を避ける、の一択では?

  • by Anonymous Coward on 2023年05月30日 18時45分 (#4468786)

    60%超えってのは驚き

  • by Anonymous Coward on 2023年05月30日 21時18分 (#4468858)

    > スプーンなど食器を共用
    はともかく、

    > 乳幼児期に唾液洗浄したおしゃぶりを与えたのは76人

    『唾液洗浄』という言葉を初めて聞いたんだけど、親が唾液をつけた
    おしゃぶりを与えたという事だよね?
    そんな事する理由がわからないんですが、誰か説明して

  • by Anonymous Coward on 2023年05月30日 22時14分 (#4468881)

    精神面も毒親や箱入りや諸々の影響で耐性無しで世間に出すと精神的アレルギーでるよね

    # 雑菌まみれの世の中ですから

  • by Anonymous Coward on 2023年05月31日 0時57分 (#4468932)

    確か、乳児期に室内犬を飼っているとアレルギー疾患が減るという研究があったはず。
    犬の毛を吸い込むことで、犬の細菌が乳児の体内に侵入してアレルギーになりにくくなるって話だったと思う。

    親の唾液以外にも、同じような効果が得られるより安全なものがありそう。

    • by Anonymous Coward
      パッと思い浮かぶのは、毛髪とか垢とかハナクソあたりですかね…あと、血液も?
    • by Anonymous Coward

      一般的に皮膚に異物が触れるとアレルギーになりやすいからな
      食べることで腸で免疫が学習して過剰な攻撃をしなくなる訳だから
      口に入れて食べないと逆効果になりそう

      でも小さい子はなんでも口に入れるので(おもちゃとかよくかじってるし)
      自然と口に入ることは増えるだろうけど

  • by Anonymous Coward on 2023年05月31日 17時58分 (#4469425)

    唾液のなんらかの成分に効果があるとなれば
    虫歯かアレルギーかの選択を考えることになるかも?
    でも外でよく遊ぶ子供はアレルギーになりにくいとかあったとしたら
    唾液じゃなくても多数の菌にさらされた効果だったとか
    単なる異物を口に入れた効果かも知れないから
    まだよくわからんな

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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ

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