MITベンチャーが「確率処理回路」開発 20
タレコミ by mak2mark
mak2mark 曰く、
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米Massachusetts Institute of Technology(MIT)発のベンチャー企業である米Lyric Semiconductor, Inc.は,確率理論に基づく新しい論理ゲート回路を開発し,LDPC符号に基づく誤り訂正ICに実装したと発表した。(発表資料)
同ICのチップ面積は,従来の回路設計を用いた誤り訂正ICの1/30,消費電力は1/12,処理速度は4倍になったという。
既に,NANDフラッシュ・メモリ用誤り訂正ICのIPコアとしてライセンスの提供を開始した。3年後には汎用のマイクロプロセサをサンプル出荷する予定であるという。
既に試作品も制作されているとのことですので、近いうちにはSDカードなどの身近なものでお世話になるのでしょうか。
むしろ、この技術を応用したマイクロプロセッサが気になります。
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トンデモ対策? (スコア:2)
ところでこのTech-Onの記事、伝聞調ばっかりなのが気になります。
段落の末尾がみんな「するという」「であるという」「としている」ばっかり。
やっぱりこの記者さんも深い内容が理解できなかったのかなぁ。
んで、万が一トンデモだった時のリスクを考えて、つい伝聞調にしてしまったとか。
タレコミ (スコア:1, 参考になる)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100819/185063/ [nikkeibp.co.jp]
Re:タレコミ (スコア:1)
記事リンク貼ったつもりが忘れていました。
改めて記載、ありがとうございます。
Re:タレコミ (スコア:1, 興味深い)
Re:タレコミ (スコア:5, 参考になる)
コピーになってしまっている物を削除したのは仕方ないですけど、このままではTech-Onに登録していない人は何が何だか分からなくなってしまいますね。簡単にまとめてみました。
TechOn [nikkeibp.co.jp]によると、MIT発のベンチャーLyric Semiconductor, Inc.という会社が、確率理論に基づく新しい論理ゲート回路を開発しました。
http://www.lyricsemiconductor.com/news.htm [lyricsemiconductor.com]
このチップは、「誤り訂正ICの1/30,消費電力は1/12,処理速度は4倍」の性能を持ち、
これを使うと、「0と1の2値しか入出力しない従来のスイッチとは異なる,0から1までの確率の大きさを示す値を入出力するスイッチ」が実装できるのだそうで、
結果的に少ないトランジスタで高速な処理を実現できる、のだそうです。
Lyric Semiconductorはこれを使ったCPU「G5」の実装を進めていて、2013年頃に出荷できる見通しであるとしています。
こんなところでしょうか。バックグラウンドの知識を持っているワケじゃないので、ちゃんと分かっている方がおられたら補足なり書き直ししていただけると助かります。
Re: (スコア:0)
>Lyric Semiconductorはこれを使ったCPU「G5」の実装を進めていて、2013年頃に出荷できる見通しであるとしています。
2013年出荷ならG5なんて危険な名前やめてG13にすればいn…
バキューン
Re: (スコア:0)
それはともかく、安藤さんのや他のページによると
> なお,同社はこのプロセサをCPU,DSP,FPGAによる計算,GPUに次ぐプロセサで第5のプロセサであると位置づけGP5と呼んでいます。DARPAの資金を使うこのGP5プロセサの完成は2013年の予定です。
GP5らしいぞ。
CPU~GPUに続けているところを見ると結構控えめな表現だね。
あんまり画期的すぎると使い道がわからんということにもなりかねないので、意外とコンサバなものが出てくるのかも。
再尤推定 & ベストエフォート (スコア:0)
ファジイ理論の焼き直し(or新応用)のような気がする。
Re:再尤推定 & ベストエフォート (スコア:2, 参考になる)
Re:再尤推定 & ベストエフォート (スコア:2, 興味深い)
軟判定なんてのはある範囲の数値を扱いますが、これがディジタル表現では数ビット使うのに対して
アナログ信号で扱えば1ビット(相当のリソース)で済みますから、つまり、
FlashROMのMLC,SLCのような違いだと(おおざっぱに)考えればよいのではないでしょうか。
これは時間軸上でも同じことが言えて、非同期に扱うと、システムクロック間隔以上の時間精度を得たり
することができます。(upsampleするようなもの)
#アナログコンピュータへの回帰が始まった!?
Re:再尤推定 & ベストエフォート (スコア:2, 興味深い)
今回のはアナログ演算ベースということなので別物か。
あとνMOSとかどうなったの;_;
Re: (スコア:0)
http://wiredvision.jp/news/200802/2008020622.html [wiredvision.jp]
俺の記憶と微妙に違う解説だが、こっちのほうが正しいんだろう。
今回のブツはデータフローはハードに作り込んで、パラメータだけ実行時に変えるものかな?
なんにせようまくいくといいね。
Re: (スコア:0)
それって今回のとは別の研究グループじゃなかったっけ?
Re: (スコア:0)
別物か、と書いたが、どうして同じグループだと思ったの?
Re:再尤推定 & ベストエフォート (スコア:2)
再尤推定じゃなくて、「最尤推定」ですね。
最も、尤もらしいものを推定する、という意味です。
Re: (スコア:0)
ちょろちょろ検索してみたけど、アナログ回路に片足突っ込んだみたいなもの(bitではなく、その中間値をそのまま値として演算できる素子)、と言うことはわかったけど、それ以上の説明が見つからない……
トランジスタ何個かの組み合わせを最小素子として、それぞれの素子は前述の通りある程度の連続値をそのまま扱える。だからベイジアンロジックなんかの確率演算回路を組むのが簡単(中途半端な値である確率値をそのまま次段の入力に流し込めるため)で、トータルでの回路規模や消費電力を減らせるよ、というような感じだった。でも詳細は不明。
Re: (スコア:0)
発表資料によると、0と1の中間値を扱えるということですから、
アナログ回路のようなものなのでしょうね。
消費電力・回路面積・動作速度などでデジタル回路よりも得するということなので、
いわゆる確率演算素子のようなものでしょうか。確率的に間違った結果を出すことを
許容しなきゃならなくなるけど。
量子コンピュータは実用にはまだまだだと思うし。
Re: (スコア:0)
>いわゆる確率演算素子のようなものでしょうか。
そういうわけでもなさそうです。
単純に「確率値を扱える」と言うだけであって、演算自体が確率論的なわけではなさそう。
消費電力・回路規模・速度が優れている点に関しては、特定演算向けのアナログ(もしくは半アナログ)回路ゆえ、でしょうね。いくつか目標とする実用例が提案されていますが、「全て同じ演算構造だから全部いけるよ」と言っているあたりを見てもそんな気がします。
Re: (スコア:0)
ビデオカメラとか小型ロボットに搭載?画像(音声)識別専用ボードみたいなのもできる?
昔オムロンがやってた (スコア:0)