Kaoru_Tの日記: 電王戦について考えたこと
第2回電王戦がヒットしたのは,(もはや格上と思われる)コンピュータ相手にプロ棋士が抗っているという構図が受けたことが理由だと思う.だって,プロ棋士が,プロでない「もの」に将棋で負けるなんて,めったに見れないことなのだから.
例えば,プロ並みに強いアマ強豪(が存在したとして)を頑張って何処かから探してきて,同様のイベントを開催しても,ヒットしたんじゃないかと思う.
しかし将棋連盟とドワンゴは,第2回電王戦がヒットしたことに味をしめて,「電王戦」,即ちプロ棋士vsコンピュータの試合を,長く興行的に成功させることを考えているように感じる.それが,コンピュータ側のハード統一や,ソフト貸出の強制として現れているのだろう.
確かにそうすれば,「電王戦」自体は延命できるが,勝負として面白くなるのか疑問である.第3回が一般に受けるかどうかは私には予測できない.しかし,ソフト貸出強制を活かした,プロ棋士の研究発表みたいな将棋が5局連続で続いたら,将棋ファンは電王戦から離れていくんじゃないかなと思う.
さてさて,第3回電王戦はどうなることやら.
# ところで,プロ棋士達の態度が,プロ棋士側に明らかに偏ってるのはどうにかならないんだろうか.プロは勝負に関して中立であるべきなんじゃないの?