Oliverの日記: Cool'N'QuietとCPUFreq 1
注文済の新メインマシンがなかなか納品されてこないので、同時注文にもかかわらず先に届いた職場用の80台の同型マシンの一台に自宅用の環境を作成中。自分用が届いたら、ハードディスクをddするだけ。
さて、このマシンはAthlon64 3200+ (512KB L2, 2.2GHz)なので、Cool'N'Quietが使えるわけで、Linux 2.6.8.1でCPUFreqを設定してみた。どうやらBIOSがバグってるらしく、当初はPSTの数が1じゃないといって、powernow-k8モジュールがストライキをおこしたが、ifをひとつコメントアウトして再コンパイルしたところ、1GHz, 1.8GHz, 2GHz, 2.2GHzのステップで動作周波数を切替えられるようになった。BIOSでHyperTransportのスピードを800MHzに下げると、800MHz動作も可能になる。
主要動作モードでのlm_sensorsが報告するデータ:
- 最低周波数(アイドリング状態):1GHz, VCore: 1.1V, CoreTemp: 35.5C、MBTemp: 40.0C、総消費電力:55W
- 最高周波数(アイドリング状態):2.2GHz, VCore: 1.5V, CoreTemp: 44.0C, MBTemp: 41.0C、総消費電力:74W
- 最高周波数(100%負荷):2.2GHz, VCore: 1.5V, CoreTemp: , 56.6C, MBTemp: 42.5C、総消費電力:123W
とてもいい感じだ。このマシンはVIA K8M800チップセットなマザーに235V電源、1GB RAM、Samusung製7200rpm静音SATA HDDにファンレスなRadeon 9800 Proを詰めたミニタワーで、ファンはマシン全体で電源の内側に一個、巨大な低速ファンがCPUのヒートシンクに横から吹き付けるようについてるだけだ。それで、GPUがまだアイドリング状態とはいえ、この温度というのは素晴らしいとしかいえない。Fujitsu-Siemens Scenico P320ビジネスデスクトップとAthlon64、あっぱれ。
追記:Debian GNU/Linux unstable amd64 portで環境を創ったが、3200+相当以上には速いx86用をそのまま入れるよりは、amd64だとさらにx86に比べて16個に倍増したレジスタの効果で30-40%速い。し・あ・わ・せ。
明日の予定:自宅から電力メータをもっていって消費電力の測定、修論で使ってるghc6 (Glasgow Haskell Compilation system)のコンパイル速度とそれでコンパイルされたプロトタイプのベンチマーク。高速メモリアクセスとレジスタ増加の影響がよりハッキリと出るという予測が当たるといいのだが。
追記2:消費電力を追加。チップ単体ではなくコンセントからマシンの電源に入っていくところで計測。
すばらしい (スコア:2, 参考になる)
>チップ単体ではなくコンセントからマシンの電源に入っていくところで計測。
ということは、電源の効率を考えると、中身は100Wも行かないくらいで動いているということですか。
物によってはCPUだけで100Wという時代にあって、かなり優秀な印象ですね。
最近、仕事場で使い始めたMobile Athlon 64 3200+ (こちらは1MB L2, 2GHz)のノートは、
公称90W位だったと思うので(ACアダプタのロスは含まれませんし、ノートにしては大きいですが)、
デスクトップでも可能な数字ではあるのでしょうが。それにしても立派。