TarZの日記: SIerとして言わせてもらうッ! 1
# 日記タイトルに釣られた人はすいません。
SI単位の功罪 (要ログイン)
先日,ある独立行政法人の技術発表会に行ったところ,思いがけず「単位」について考えさせられることになった。 ... そこでデモンストレーション用の表示機器に使われていた単位が「重量キログラム(kgf)」だったのである。
ふむふむ、と読んでみた。
…うーん、わりと面白いけど、どのあたりが「SI単位の功罪」なのか、タイトルとの繋がりがよく判らない記事でござった。
「どの程度の量なのかをイメージしやすい」ことは,設計時などにおいて非常に重要なことだろう。 ... 単位を変換すれば済む話と思うかもしれないが,たかが変換されど変換,意外な障壁となっている可能性がある。
そもそも、アメリカなど一部の国がSIになかなか移行できないのは、(単位移行で生ずる自明なインパクトを除くと)この「イメージしにくい」が原因でしょう。
このあたりの感覚は日本にいると解りづらいが、アメリカではメートルやリットルは「イメージしにくい」単位なのだそうだ。(アシモフのエッセイかなにかで読んだ記憶がある)
でも、だからと言ってズルズルと移行を引き延ばしていると、次の火星探査機ロスト(*)が引き起こされるかもしれない。
(*) 失敗知識データベースでは、コミュニケーション不足の事例として挙げられている。
… … … …
ちなみに,中学校の物理では2002年度から,1Nを「100gの物体に働く(およその)重力」として教えるようになったらしい。円周率ではないが,新たな問題の種にならないとよいが…。
へぇー、これは知らなかった。でも、こんなのが「新たな問題の種」になるのかな? (条件によって異なる)物理定数と数学の定数ではまた違うし。
どのくらいの違いがあるのかとみてみると、πを3とした場合、本来の値から5%弱ほど少ない値になる。一方、重力加速度を10m/s^2とした場合、標準重力加速度より2%弱ほど多い値となる。この2%という違い、大きいですかね、小さいですかね?
でも、極地と赤道付近ですでに重力加速度は1%くらい違う。赤道付近で東へ向かって亜音速で飛ぶ飛行機内では、さらに差が広がる。それを思えば、なんだ、2%なんて大した違いじゃないじゃん。
そうそう。体重が2%くらい増えたところでなんともないんです。そうなんです。
問題はそこじゃないよー。 (スコア:1)
# 理解の源であるところの知識間の関係をブチ壊しにする愚挙は全教科そうだし今に始まったことでもないんだけど。
たとえば、 みたいな説明じゃないとー。