akiraaniの日記: 俺は陸奥、に見えたなろう異世界転生ものの勘所 5
先週末、なんとなくニコニコ静画を追いかけていて「俺は陸奥」というタイトルの艦これ二次創作マンガを発見して、面白かったので一気見した。(ググったらすぐ見つかるのでpixivでもニコニコ静画でも好きな方でご覧ください)
で、ふと気が付いたのだけど、エンタメ的な文法がなろう系の異世界転生ものと酷似しているということ。
簡単にあらすじを説明すると、艦娘の艤装の整備員だった男が、深海棲艦の襲撃で長門型の艤装を死を覚悟して装備して出撃、力尽きた……かと思ったら艦娘の陸奥になっていた、という話。
その後、艦娘として訓練しつつ、整備員としてのスキルと謎の発想力で艦娘の常識を覆す兵装運用で周囲を振り回す、という流れでストーリーが進む。
異世界に転生するというところがTSして艦娘になる、謎スキルでチートするところが整備員スキルで兵装改造して大暴れという風に置き換わっていると考えると、ものの見事になろう系異世界転生ものとフォーマットが同じなのである。
ついでに言えば、無自覚に他の艦娘を誑し込む天然ジゴロ化しているあたりもよく似ている。
めんどくさいのでざっくりまとめると、なろうでよくある異世界転生もののフォーマットのポイントは、常識を覆す発想や能力で周囲を振り回し続けることにあって、主人公の生い立ちやらファンタジー世界は必須要件ではない、ということ。
異世界転生がゲーム世界やファンタジー世界に極端に偏ってるのは、そういう設定がこのフォーマットの物語に対して相性が良いから。
重要になるのは「常識を覆す発想で主人公が周囲を振り回すこと」「それがずっと続くこと」である。
この辺深堀していくと、例えば、ドラえもんもこのフォーマットに当てはめることができる。のび太のダメ発想とドラえもんの秘密道具という合わせ技でもって「常識を覆す発想で主人公が周囲を振り回すこと」「それがずっと続くこと」という条件を達成している。
こういうフォーマットの分析と勘所をきちんと押さえれば、よくあるパターンをどこまで崩していいのか、必要になる要素、情報、パリエーションはなんなのかがわかってくるんじゃないかと思う。
頼むよ (スコア:0)
なろう系以外の例も出してくれ
> 重要になるのは「常識を覆す発想で主人公が周囲を振り回すこと」「それがずっと続くこと」である。
これが重要にならない例があんの?
Re:頼むよ (スコア:1)
逆に教えてほしいのだけど、なろうの例ってこの日記のどこにある?
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
まぁまぁ。これが秀才工学系の限界さ (スコア:0)
必要条件と十分条件の区別がつかなくても仕事になるのがソフトウェア含む工学系の世界だ。
Re: (スコア:0)
スポーツ系。恋愛系。日常系。
逆に主人公が周囲に振り回されてるタイプ。
いくらでもありますね。
逆行系は「常識を覆す」ではなく違う選択をするだけですし。
なろう異世界転生ものに絞っても、スローライフ系などが反例としてあげられます。
Re: (スコア:0)
え、どらえもんってなろう系なの?