mujiの日記： 親子で楽しむ狂言の会(国立能楽堂)

昨年に引き続き今年も押さえてしまったり。
なぜならば、(安藤英竹風

• おはなし 山本東次郎
• ^和泉流 二人大名 石田幸雄 野村裕基 中村修一
• ^大蔵流 菌 山本則重 山本則秀 山本凛太郎 山本則光 山本則匡 寺本雅一 伊藤哲 水木武郎 伊藤愛 十亀咲穂 十亀崇 千葉徹平 (後見：山本則孝 若松隆)

この番組を観ないで何とする。
昨年の教訓を元に今年は発売開始日に確保したさGB席だったけど←
　#そりゃあ親子先行とあぜくら先行で概ね押さえられてる訳でそれならいっそ座ったことのないGBエリアでと。
　#見切れもなく決して悪くはないが音がやや届きにくいのが難点か。

東次郎、明日は横浜能楽堂で「こども狂言堂」の番組後解説だし、話し好きの御仁とはいえ年齢を鑑みるとホント動けるうちにできることはやっておく、だよなあと。
　#で、何の気なしに明日のチケ見てみたら残席ちょいあるよ…えー？ 今日は空席ぽつぽつあったとはいえ完売だったのにー？
　#うへーどないしよー時間的にかなり無理だけど←
普段よりは多少は子供向けな内容だったかなー。切戸口から出てきて(ちょっと他のことに気を取られてたもんで気が付いたら舞台にいたw)座って一礼して立ち上がってからの自己紹介で、今日は自分は狂言はやらないが81年やってきている、初舞台は5歳、なんてなところで手が来てたり。だよねえ今日の主な観客層のひいじいちゃんくらいの年代にあたるんちゃうか。そこからは時折帯に挟んだ懐中時計を取り出して時間確認しながらのあれやこれや。
話のときに必ずといっていいほど出てくる、狂言は人間の愚かしさを描いたもの、という言葉は無論今日も。戦争の話、疫病の話、それらもすべて狂言の話につなげていくという。菌のキノコを新型コロナに結びつけたのにはそこまでいう？ と思わなくもなかったが、まあ確かに突然生えてきて取っても取ってもまた生えて、てのはその発想にもなるなあと。キノコをかわいらしく見せるために女の面を使っている、との話、乙面かなーと。これは山本家だけだろうね。そいや他の家や流派だと姫茸とか鬼茸とか出てきたりするけど立衆全員「菌」だったし。
ああそうだ、冒頭の自己紹介中、自分の父親(三世東次郎)が語ったこととして、「伝統芸能」「古典芸能」という言葉は好きではない、自分達は「伝統芸術」「古典芸術」である、「芸能」はお客様を楽しませることを考えるが「芸術」はお客様を楽しませることはもとよりそれ以上の高み、理想を目指すものである、と。そういう考え方もあったと覚えておいていただきたい、みたいに多少引いていってたけど、それは東次郎自身の考えでもあろうなと。
そして語り足りないといいながら最後に鏡板の解説して「中途半端ですが」と早足で切戸口へ消えたのがいかにもだなあと。いいのに10分くらいオーヴァーしても←

二人大名は3月の山本会別会で観たばかり、といいつつほらーよやくエントリ補完してないからー←
お子さまたちが大名の「危ない、危ない」でやたらウケまくってて、そこでなのかーと何とはなしに不思議だったが、なるほど「にほんごであそぼ」で取り上げられてたのか。菌(茸)は見たことあったが結構いろいろやってるんだねえ。犬や鶏はウケても起き上がり小法師はビミョーだったかな、ｔｋそこの謡が実は色事絡みってのがw

そしておたのしみの菌。
ぼーろーん、ぼーろん！
ほい！ ほい！ ほい！ ほい！

隣の親子が「面白かったねーあっという間だったねー」と楽しげに帰っていったがあっという間だよー5分も早く終わってるんだからw何某の「これはいかなこと、これはいかなこと」がなかったような希ガス。いやいってても既にお子さまたちばかうけでGB席まで声が届かなかったかもしれず、てくらい音の通りはよくないなあGB席は。構造上致し方ないが。
最初に切戸口から生えてきた菌は凛太郎らしい。一旦則重の山伏に調伏されて揚幕から引っ込んで、そこで則重がドヤ顔しているところへ切戸口から生えてきたのが則光・則匡。ここでお子さまたちがどかんときたね。自分達と変わらないくらいのちっちゃい菌が舞台上でちゃんとキノコ歩きしてる訳で。いやホントあの年代で膝行できてるって大したもんだと思うが正直則匡の方がきちんとしてるってのも……
　#うむ、その辺、先月のいるま狂言会で則光の伊呂波観たときにもちょっと思ったんだけどねー。どうなんだろうねー。
子供菌が大人しく並んでからはあちらからこちらからほいほい生えるわ生えるわ。子供菌が他にも3人、いや3キノコ生えてきてたし。でもって何某が山伏ほったらかして先に退散して山伏は這々の体で「許させられい許させられい」。ベースは押さえつつ必要以上に派手なことはしない、いかにも山本家らしい菌てところか。