mujiの日記: 舞楽
国立劇場第九二回雅楽公演、は、現国立劇場での最後の雅楽公演、でもある訳で。
そこで持ってきた番組が
- 左方安摩/二ノ舞
- 右方 大曲新鳥蘇 一具
てあたりが流石といおうか。
安摩と二ノ舞に胡徳楽と同様の、即ち伎楽の匂いを微かに嗅ぎ取ってみたり(胡徳楽はほぼ伎楽だけど安摩/二の舞はかなり舞楽ナイズドはされてる)、新鳥蘇の面を見て、あれ、これ、これじゃね? とか思ったり。まあ新鳥蘇はいかにも高麗文化の影響がという感じの面と別甲ではあるんだが。
プログラム買ってろくに目を通さないうちに開演したもんで安摩と二ノ舞の予習ができなかったが、後で目を通してみて、いや予習しても意表を突かれることには変わりはなかったなとw
一﨟と二﨟が登台して出手舞って対角線上に位置を占める、しかも一﨟が先に位置を占めた時点で今なら客席、本来なら天子に対してケツ向ける後ろ向きになって二﨟を待つ、てところからして、いきなり背中向けるか、だし、舞の手もいろいろ変わってて面白いし(足運びで横交差して移動するってまず観ない)、右手に持った笏を途中で右の後ろ腰に差すときには石帯の下から差し込むんだーとなったし、再度抜いてからは一旦左手に持ってから右に移すみたいな感じで、
その間延々龍笛の退吹で安摩乱声なんですけどwww当曲いつよwww
とか観てたら二﨟が降台し始めたところで翁と嫗が登場してるしwwwww
通路で二﨟とすれ違うときに何やら翁が仕草して二﨟が追い払う仕草を見せてからぷい、と引っ込んで、一﨟が降台してきたところで再度同様の仕草が観られて、と、この辺のちょっとしたやり取りに胡徳楽の、即ち遡っての伎楽の匂いが微かに漂うような。そうそう、安摩の舞人は雑面だし、翁は咲面、嫗は腫面だし、うん、かなり伎楽だよね。
この一連のやり取りは翁が笏要求して断られるってことだったらしいが、てなことで翁の上着の裾に嫗を掴まらせてやっとこさ登台、が、おっと嫗が右足から登台してるよ! とプログラムを見れば、嫗は右方装束説が多いそうで、それならこの登台の仕方ももっともだなと。そして翁は何とか安摩の舞人のマネをしようとしてるが嫗はもうほぼ動けてない状態、で、諦めて降台するときに再度上着の裾に嫗を掴まらせる翁、が、今のご時世だと笑いを取る方向ではないような…
でもってその間延々延々龍笛の退吹で安摩乱声なんですけどーーーwwwww
あっ勿論打楽器は働いてる。おれたちのただあきしゃーん❤は淡々と鞨鼓打ってたし。
で、ちょっと待って、プログラムの出演者に笙と篳篥がそれぞれ書かれてるんですけど!!!!! ぜんっぜん演奏してなかったんですけど!!!!!wwwいやまあ流石に壱越調調子は管楽器参加……してたっけか? てなくらい、笙と篳篥いらない状態。そんなんアリかwww
#調子のときだけだね全部揃ってるのはw
(つづくー
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