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okkyの日記: 仕事が速いのと、定型の仕事しかしないのとの区別がついていないな 2

日記 by okky

malice-angelさんの日記「仕事の速い人は怒りん坊?」経由でプレジデント6月1日号の記事『「仕事の速い人」はなぜすぐ腹を立てるのか』

ちなみに私のビジネスPNSの値は30を切ってました。それはそれでどうなのかと…

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このPNSのテストを見るとわかるのが「定型の仕事だと安心する」「変化が怖い」人がハイスコアを出しやすいようになっていること。そういう人の仕事は、例外的な現象が発生しないと早いが、例外的な現象が発生すると救いがたいほどのミスを連発し撃沈する。

これは『例外処理』を全くやっていない、という事だ。作業ステップの要所要所で確認するべき内容を確認しなければ、そりゃ一見「仕事が終わるまでの時間」は短い。また、そうそう例外的状況っていうのは起こらないから、十中八九のケースでこういう人の仕事は無事終了する。

定型的な仕事や状況を変化させないというスタンスは、この「100%中 80%-90%」という確率を少しでも高くする方向に働く。逆に、状況が不気味に変化したりあるべきものが無かったりする状況は、例外が発生する確率が高くなっている事を意味する。

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だからこのタイプの人は、「変化をすばやく検知する」のに「例外処理をしようとしない」人…臆病なずぼら人であり、だから他の人よりも早く問題点を見つけ出し、我慢の限界を超える状況になりやすいのだ。

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当たり前だが、世の中で本当に仕事が速い人は、臆病なずぼら人ではない。

本当に早い人は「ちゃんと例外をチェックする人」、それも例外のチェックを先に済ませる人だ。このタイプは一見立ち上がりが遅いように見えるし、その状況は「本当にただ立ち上がりが遅いだけの人」と何が違うのか判らないが、実はサンプリングなどの手法を使って例外処理がどれぐらい必要か等をチェックしている。また、例外処理をどのタイミングでやるのが最も効果的かも考えている。

で、例外処理をしなくてよい部分に関しては、一気呵成に仕上げる。で、その段階で回りに情報共有をしてしまう。もしかすると一定の確率で手直しが入るかもしれないが、それは構わない。どうせ、締め切りからはまだまだ遠い段階での話だから。

また、例外処理が不要となったら、自動化…定型化して機械化したり複数の人間に割り当てたり…して、自分がいなくても量がこなせる状態を作ってしまう。

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このタイプの人間は「結果がわからない状態が怖い」のではない。結果が想定と違っている状態をいつまでも検知できなかったり、結果が想定と違っている状態が検知されたときに手を出せない、という状態が怖い。

だから、このタイプは「報告」だけは重要視する。異常を検知し、対策を立てるためには報告はどうしても必要だからだ。

臆病なずぼら人も報告を重要視するが、それはあるべきものがあるべきところにアル、という状態を確認して安心したい、という事に過ぎない。報告を受けて、異常事態の発生がわかっても、ろくな手が打てるわけではないのだ。

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ちなみに「くまのぷーさん」タイプと書かれている人間は勤勉性が低い、とあるが、それは勤勉性の定義と、測定方法の間に乖離がありすぎるという事でしかない。くまのぷーさんタイプの 90% はただののろまだ。しかし最後の 10% は『本当に仕事が速い』人であり、その速度を維持するために意図的にテンポを落としている

急ぐ必要の無い部分、丁寧にチェックする方がよい部分ではスピードを上げない。結果として手戻りを減らし、絶対速度を上げる能力のある人間こそ本当の意味で勤勉であると測定されるべきなのだから。

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というわけで。私の見る限り、この『松下 信武』という人は(PNSのスコアは知らないが)、「拙速に結論に飛びつきたがるタイプ」だな。

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typodupeerror

ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ

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