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okkyの日記: エスカレーターと手すりの速度 2

日記 by okky

あれ? 誰かの日記に
「エスカレーターの手すりがステップと同期していなくて前のめりになる」
とか書いてあった気が…誰だっけか…

まぁ、いいや。答をここに書いておく。

それは仕様です

.........................................

厳密に言うとこう。

エスカレーターのステップと手すりを厳密に同期するように作ることはできません。そもそも素材として手すりはゴムなので伸び縮みしますし。

主に手すり側が徐々にゆっくりになるのが一般的です。

で。

ちょっと考えて欲しいのですが、あなたが今のぼりのエスカレーターに乗ったとします。真横の手すりをつかみそれを離しません。ステップに比べて手すりの速度が遅いとしましょう。何が起こりますか?

そう、徐々に体が後ろのめりになります。そのまま意地でも手を離さない、というのをやると
「後ろのめり」になるのですが、その状態は最終的にエスカレーターを転げ落ちる方向に当たります。

逆にくだりのエスカレーターで手すりが速かったら?

徐々に体が前のめりになります。これまたエスカレーターを転げ落ちる方向です。

...........................................

なので、エスカレーターの手すりは、定期メンテナンスの際に

- のぼりはほんの少し手すりの方が早くなるように(そうすれば前のめりになるかもしれないが、エスカレーター山側に倒れるので転げ落ちる可能性は低い)
- くだりはほんの少し手すりの方が遅くなるように(そうすれば後ろのめりになるかもしれないが、エスカレーター山側に倒れるので転げ落ちる可能性は低い)

それぞれチューンしておくのだそうです。どれぐらいずらしておくかは、その機械の精度と古さ(ベルトを駆動するローラーの古さとか磨耗具合とか)、そしてエスカレーターの長さと、次にメンテナンスに来る時期に依存するそうです。

というわけで、工業製品系の仕様には意外とちゃんとした理由付けがあるのですよ、というお話でした。

この議論は、okky (2487)によって ログインユーザだけとして作成されたが、今となっては 新たにコメントを付けることはできません。
  • 理屈の上では、エスカレータの上階側にベルトを送る動力を設ければ良い理屈になりますね。

    プーリーで弾力性のあるベルトを循環させている場合、動力側に引っ張られる伸び側が速く流れ、動力側から送り出される縮み側が遅く流れるからです。

    # 電力を一定にした場合の電圧(伸び縮みで変化する太さ)と電流(ベルトの流れる速度)の関係みたいでなかなか面白いです

    こうすると、エスカレータが上りの場合は、上階側が手すりを引っ張る形になるので、伸びた(細くなった)分だけ速く送られることになりますし、下りの場合は手すりを押し出す形になるので手すりが縮んだ(太くなった)分だけ送りが遅くなります。

    #ただし、手すりはカーカスで裏打ちされているので、送り速度に有為な差が出る程の伸び縮みはしないでしょうけど、ステップを送っているメカと手すりを送っているプーリーの間をそう云う弾力性のあるベルトで繋げば、同様の効果が期待できます

    実際テープレコーダなどのテープ送りメカは、電子サーボに置き換えられるまではこうしたゴムベルトの特性を活かして、テープ走行部の張力を一定に調整していたものですが。

    --
    --- Toshiboumi bugbird Ohta
    • それは「速度一定化」のための機構でしかありません。それだけじゃ同期しないんですよ。

      2種類の、素材が違う、長さも違う、同期するためのマーカーも存在しないベルトを同期させるのは、もっと面倒な上に、コストに見合うほどの結果は得られません。

      なによりガキどもがよくいたずらをするじゃないですか。ベルトを無理やり引っ張って同期をずらしたりする。
      そのたびに壊れるわけにもいきません。

      --
      fjの教祖様
      親コメント
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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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