oruseの日記: kindle 分冊版 4
今更ながらではあるが、kindle分冊版なるものがあることを知った。
「私の幸せな結婚」というマンガがあるが、単行本としては、3巻まで出版されている。
amazonで検索すると、「私の幸せな結婚21」「私の幸せな結婚22」とかもあって、異常にお安く提供されている。特装版という異常にお高いものもあり、暫く意味が分からなかったのだが、このお安い方は分冊版というものらしい。要は、単行本とは別に1話づつ発売されており、それを分冊版というらしい。
「私の幸せな結婚」であるが、これが物語的にこれからというところで、4巻がでない。
気になるので分冊版に手をだしてみた。一冊一冊はお安く、ほぼポイントで買えてしまうので抵抗感は少ないが、冷静に計算してみると一話分にしては割高である。
これは次の単行本を待てないファン向けなんだろうとやっと理解した。しかしである。この販売方法は考えてみれば面白いのではないだろうか。
マンガは、長年、初版は連載雑誌に掲載され、幾話か集まった段階で、単行本化されるという版売形態をとってきた。このため、作者は常に締め切りに追われるという宿命を負い、相当な負荷となってきたはずだ。一話一話毎に定期的に訪れる締め切りは、初期の段階ではまだ我慢もできようが、何年も継続するのは、相応の精神力が必要であり、それに耐え、かつ作品の質を保つのは並大抵なことではないだろう。
過去、それを実践していた作者はいる。例えば、高橋留美子氏である。個人的な氏の代表作は「めぞん一刻」と認識しているが、この執筆時を顧みれば、まず「めぞん一刻」は隔週連載であった。同時期に週間連載で「うる星やつら」を執筆している。それに加え、人魚シリーズなどの読み切りを発表しており、その創造力の高さは、質・量ともに驚愕的と言える。
氏は偉大であるが、それを標準にしてはいけないと思うのだ。それを現代の作者に求めれば、いくら才ある者であっても殆どは途中で力尽き、質・量ともに維持できなくなるのではないだろうか。出版業界のことは詳しくないが、従来型の週間連載の弊害は、できうるならば改善すべきだろう。
「葬送のフリーレン」は面白いと思う。設定の斬新さと、物語的に登場人物が実はみんな良い人的な親しみやすさもあり、安心して読める良作だと思う。が、ファンタジーをマンガにするのならば、マンガならではの画力が欲しい。空中から俯瞰する構図とかはもう少し何とかならないものかと思ってしまう。設定が良いだけに、もう少しの作画時間と、力量のあるアシスタントなどの助力があれば、かなりよくなるのではなかろうかと少し勿体ない思いがある。
kindle版の分冊化だけの手法で、締め切りの弊害が解決できるわけもなかろうが、何らかの新しい販売形態の重層化はあってもよいのではないかと思った次第である。
ちょっぴり違うかも (スコア:0)
多分そのマンガはガンガンONLINEでweb連載されてるはず。
紙よりは融通がききますが、一応は次回更新日があったりします。
その流れで1話売りも積極的に展開してますね。
まぁ、アニメ化だそうなので、単行本打ち切りということはなさそうな。
その辺はイロイロである (スコア:0)
そもそも単行本として出てない本なんかもあるから。
逆に全巻セットなんてのもあれば、全巻セットが出た後に続きが出たりもするし。
売り方としても特筆するほどのものではないと思う。
だから話題にもならない。
悪い点 (スコア:0)
連載版として単話売りを買ったあと、まとめ版が出るとだいたい書き下ろしの新作がついてくるんですよね
単話売りを買った人に対してアップグレード価格での販売ぐらいできないのかなーと思うものです
ブックウォーカーだが (スコア:0)
前は一話売りのものも単行本と同じにしていたが少し前に一話売り専用コーナーができた。
(すべての一話売りではなく今まで通り単行本と同じ販売形態にしているものもある)
専用コーナーでは専用のチケットと交換で手に入れる仕組みになっていて、そのチケットには
コーナーを開いた際にもらえるフリーチケット(一日一回3枚有効期限24時間)とお金で購入する
有料チケットがあり最初の数話はフリーチケットで購入できるようになっているものもある。
ある意味お試し版か。
で竹本泉さんの「屋根裏のバイテン」って作品が一話売りされててこちらと単行本と両方購入していて
つい最近一話売りが完結したので最終単行本を待っているところ。