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日記

oruseの日記: 昨今の戦争 2

日記 by oruse

ウクライナへの攻撃対象が発電所などのインフラ設備に移ってきているようだ。
通常兵器を用いて行う攻撃の範囲内において、使用する誘導ミサイルの対価に対し、敵国の資産を棄損するには効率がよいとみえる。
計画停電が頻発し通常の生活に重大な支障を与えており、その攻撃による影響は甚大なものとなり、被害の対象範囲も広く大きく、経済面でも徐々に国力を衰退させ、戦力の源となる財源や士気にも影響を与えよう。
戦略としては効果的である。

自国でも防衛力の強化が検討されているが、現行の戦争に対して、コストも含め、ある程度の中長期に渡り維持可能な現実解を前提として、効果がある戦略が求められることになろう。

しかしだ。攻守のバランスがとれたという言い方があるが、守るより攻める方が簡単であり、そもそも攻守のバランスは初めからとれてはいない。

今回のインフラ設備への攻撃は、全市民を対象にした兵糧攻めといったところか。
生活に必要なインフラ拠点など発電所の他にもいくらでもあるし、送電線とか水道や通信網などは点ではなく面で守る必要がある。その国の国力を支えている工業力の拠点施設なども重要となる。昨今のサプライチェーンの複雑さを考慮すれば従来型の軍事力をもって網羅的に防衛する方法そのものが破綻してくるのではないか。

誘導ミサイルに加えて、無人ドローンまで考慮すればより安価で扱いやすく融通も利くだろう。より小さく攻撃目標の近くまで運びやすく、離陸にもそこまで大きな設備は必要としない。SLBMのようなそれを実現するだけでも困難な前提も必要なくなる。その他にもサイバー攻撃なども現実味を増していくのだろう。

安心できる軍事的防衛力などそもそもないと知るべきであり、保有するミサイルの数を増やせば解決する問題でもない。費用対効果を見極め、どこまでが現実解かを考慮し、昨今の戦争に対し、効果的な防衛力のあり方を根本的に見直す時期にあるように思う。

軍事的攻撃に対し、軍事的防衛力のみの手法では最早非効率であり、現実解ではないように見えるのだ。
戦略的にはアジア版NATOの必要性が増してきているのではないかと愚考する。

この議論は、oruse (49109)によって ログインユーザだけとして作成されたが、今となっては 新たにコメントを付けることはできません。
  • アジア版ワルシャワ条約機構のほうが早くできてしかも結束も武装も防衛費総額も強いというオチが待ってそう。

    • 現実に行われているこの戦争を目の当たりにして、多くの国で従来型の軍備のあり方に対し、抜本的な見直しが行われるのでしょう。
      その方向性としては、単に自国の軍事力の増強に向かうのではなく、如何にして実行性のある抑止力が得られるのかという点が重視されるのだと思います。その現実解としては相互防衛ということになりそうですね。

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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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