コカ・コーラは使い捨て型プラスチックボトルの使用をやめない
The Coca-Cola Company(コカ・コーラ) 最高広報・持続可能性・マーケティング資産責任者のビー・ぺレス氏がBBCに対し、同社は使い捨て型プラスチックボトルの使用をやめないと語ったそうだ(BBC Newsの記事、 The Vergeの記事、 Metro Newsの記事、 The Hillの記事)。
ペレス氏によれば、消費者はキャップが再利用できて軽量なプラスチックボトルを好むという。消費者が必要とするものを提供しなければ、ビジネスはビジネスではなくなるとのこと。また、ガラスやアルミニウムの容器のみを使用すれば同社の二酸化炭素排出量を増やすことになるとも述べている。
コカ・コーラは世界で最もプラスチックごみを出している企業の一つ。同社の環境に対するビジョンである「World Without Waste」では2025年までにすべての容器を100%リサイクル可能にすること、2030年までにボトルと缶で50%のリサイクル素材を使うこと、2030年までに同社が販売するボトルと缶をすべて回収してリサイクルすることを目標に掲げている。
しかし、Break Free from Plasticが組織して世界50か国以上で2019年9月に実施したごみ収集活動では、コカ・コーラのブランドが確認可能なプラスチックごみが11,732点回収され、世界最大の汚染者とされている。プラスチックごみの数では2位のネスレ(4,846点)に倍以上の差がついている。そのため、同社に2030年よりも早く環境目標を達成するよう求める意見も出ているが、ペレス氏はその意見に同意しているという。同社は目標を達成する必要があり、間違いなく達成するとのことだ。