shimashimaの日記: [プロジェクト管理][etc]ガントチャート ≠ WBS
ガントチャート = WBS、ではないことを気がついていない人がいる。私が今参加しているプロジェクトにも居る。
ガントチャートはあくまでも図示の方法および図そのもので、その構成要素の中身まで規定してない。そしてWBSは作業分解図であり図示の詳細ではない。ただ、WBSが一般的にガントチャートとして表現されているは確かだ。
そして、ガントチャートを記述したからといってそれが即WBSということにはならない。
何が言いたいかというと、WBSといいつつ作業分解がきちんと行われておらず、WBS(もどき)に記載されてないタスクが多数あるという自体が目の前にあるということだ。
今参加しているプロジェクトでは課題管理システムを利用しているが、そこに全てのタスクが登録されているというわけではない。(テスト等で発生したバグはほぼ100%登録されているが)
かといってWBSといわれるガントチャートに全てのタスクが載っているわけでもない。
つまり、可視化されていないタスクがプロジェクトに存在しているということだ。
WBSは内部・外部両方の報告用資料として利用するので作成しないという選択肢はない。これは仕方ないしごく一般的なことなのでとりたてていうことはない。
この制約の上でタスクを可視化するとなると、WBS(ガントチャート)と課題管理システム、どちらか一方にタスクの全量を記載して正とするのがベターな方法だろう。そしてどちらを正とするのがよりベターかというと、私は課題管理システムに寄せるべきだと考える。
理由としては、
- 一般にWBSを複数人で編集する便利なツールが無い(私が知らないだけかもしれないが)
- 作業担当者が変更された場合、WBSだとメンテナンスコストが高くなる
- バグ対応など突発的なタスク発生時のメンテナンスがWBSでは困難
- 一般にWBSの検索性がよくない
- 情報量として、一般にWBSよりも課題管理システムの方がリッチ
が挙げられる。
そこで考えたのが課題管理システムからガントチャートを自動生成、または雛形程度でも作成できないかということだ。課題管理システムには大抵期日と見積もり時間が入力できる。開始予定日は無くても、期限から逆算して線を引けるのではないかと思ったのだ。
そして少し調べてみると、Redmineが標準で、Tracがプラグインを入れることで実現できるらしいということがわかった。
今のプロジェクトでRedmine/Tracを導入するのは時期的・環境的にに不可能だろう。だが、次参加するプロジェクトでは是非この方針でやってみたいし、そのために自力で環境構築・導入し運用できるようにならなければならない。その準備として「入門 Redmine」を購入してみたのだ。
以下次号。(続く、のか?)
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