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strangerの日記: リーガルアウト 1
表題は「法的にアウト=裁判になったら負ける確率が高いよ」というネットスラング(?)
ここスラドでもIDやあだ名を指してバチバチやり合う書き込みがある。
匿名同士だからできることで、もし仮に「やられている側の身分を第三者が特定できる状態※1」だったら、人格権侵害※2でリーガルアウトな表現※3も見受けられる。
※1 「同定可能性」という
※2 名誉毀損、侮辱、プライバシー侵害など
※3 直接的な誹謗中傷でなくとも、引用とみせかけて一部を改ざんしたり曲解したりはアウト
■フェーズの変化
近年、開示請求※4における法手続きが整い請求側のノウハウも蓄積された結果、人格権侵害関連のフェーズが1つ進んだ感がある。
※4 SNS運営者やプロバイダ・通信会社などのサービス提供者に対し、該当者の情報を開示させる
人格権侵害された →誰が書いたか特定したい →開示請求 →該当者の特定 →連絡をして示談なり裁判なり行う、という流れ
今までは、人格権侵害が裁判で認められても損害賠償額は数十万円程度のため、ほぼ100%赤字で手間に見合わないものだった。
しかし「裁判されたくなければ示談に応じろ」で利益が見込めることが広まり、示談金目当てのパターンが増えてきた。
■待ち受け当たり屋(妄想です)
例として、以下の新時代の当たり屋とでも表現できるようなやつ。
twitterなどのSNSに(同定可能な状態で)、突っ込みどころ満載で反論したくなるような文章※5を載せ、リーガルアウトの反応を呼び込み「名誉棄損で裁判するぞ、いやなら示談に応じろ」。
※5 世代、思想(男/女、LGBTQ+、右翼/左翼)、漫画アニメゲームなどのコンテンツ、推しアイドル、など自分の属性や趣味を否定したり揶揄するような
示談を持ち掛けられた側は
・裁判の手間、プレッシャー、弁護士費用、裁判記録に残る、etc...
・仮に裁判をして有罪となった場合は、検察庁の前科調書に前科の記録が残る、履歴書の賞罰欄に書く必要がある、進学就職結婚などのマイナス要素になる、親兄弟子供や親戚にまで影響が出る可能性、etc...
という誘導をされたら、応じる人も多いでしょう。特に地位のある人は。
やられた人は黙るので、他の人は罠に気付かないままという。
■対策
ネットもリアル社会の一部です。人を貶めるような行為はしない、の一言。
どうしてもリーガルラインのキワで踊りたければ、
・torとノーログVPNを通して
・VPN含めサービスへの支払いは、足のつかないビットコインなどのデジタル通貨や数年寝かせた匿名のプリペイドカードを利用する
など知識と手間暇をかけましょう。
※いわゆる「飛ばし携帯」は携帯電話不正契約防止法で禁止されているので絶対ダメ。
いくら工夫してもwebサイトを利用するということは、httpリクエストを出して最終的にhttpレスポンスが自分の端末に帰ってくる仕組みである以上、足跡が残るわけで。
SNSなどの書き込みが簡単で気安くなった結果、落とし穴も増えたので皆さんお気をつけて。
ハイパーノーガード戦法 (スコア:0)
リアルでも普通に相手に対して暴言いうタイプで訴訟賠償上等というハイパーノーガード戦法の人とかいるから一概には何とも言えんけどね。
私も珍しい名前の割には詐欺会社の代表者の名前と一緒で、ネットで探してもそれしか引っかからないので、まともな人生送るのはもうあきらめたから気楽なもんよ。