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19634 journal

yasuokaの日記: 王冠のギザギザの数

日記 by yasuoka
唐沢俊一の『史上最強のムダ知識』(廣済堂出版, 2007年4月)を読んでいたところ、p.105に妙な記述を見つけた。

ビンにフタをする「王冠」を発明したのは、19世紀のイギリス人、ウィリアム・ペインター。名前の由来は、見ての通り、王冠に似ているから。
物を固定するには、2点や4点よりも、3点で支える方が安定する、という力学的な理論から、3の倍数である21個のギザギザがついた。その後の研究で、21個以上でも以下でも、21個以 上の固定力が得られないことがわかり、今もギザギザの数は21個で規格化されている。この他、ビンの飲み口の口径は27ミリ、王冠の高さは5.97ミリと、規格化されている。

王冠を発明したWilliam Painterは、1838年11月20日Maryland州Montgomery郡Triadelphia生まれで、1906年7月15日Maryland州Baltimore没。どう見てもアメリカ人だ。しかも、彼の特許U. S. Patent No.468226No.468258を見る限り、王冠のギザギザの数は24個で、21個じゃない。ギザギザが21個の王冠が現れるのは、私の調べた限りでは1910年代になってからで、どうもPainterの死後のことのようだ。

一方、日本の規格JIS S 9017においては、王冠は5種類が規格化されていて、ギザギザの数は、それぞれ24・22・21・21・21だった。私の記憶が確かなら、1980年頃の一升瓶の王冠は、ギザギザの数が24個のものがかなりあったはずだ。21個の王冠だけが規格化されてたわけじゃない。これに加えて、王冠の高さは、JIS S 9017では「6.5±0.2mm」と規定されていた。高さが「5.97ミリ」の王冠は、日本ではJIS S 9017廃止(1994年3月1日)と前後して、普及しはじめたものだ。それとも唐沢俊一は、あるいはドイツの規格DIN 6099のことを、言ってるつもりなのだろうか?

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