PCゲームのMODを有料で販売することの是非 57
ストーリー by hylom
色々な思惑が 部門より
色々な思惑が 部門より
insiderman 曰く、
ゲームなどのネット配信を手がけるValveが有料でのMOD配信サービスを開始したところ、批判の声が相次ぎ、サービス開始から4日後にサービスを終了するというできごとがあったという(4Gamer)。
MODはゲームに新規コンテンツを追加したり、ゲームバランスを変更するといった、いわゆる「ゲームの改造」を行うもの。海外ゲームではメーカーがMOD制作ツールを提供する例が少なくなく、PCゲームにおける1つの楽しみとして普及している。Valveの有料MOD配信サービスではMODの開発者とメーカー、Valveで収益を分け合う仕組みで、制作者には収益の25%が分配されるという。
批判されている理由としては、元々は無料で提供されていた非公式なものに対し、対価を支払わなければならなくなってしまう点がまずあるほか、MODではほかのMOD制作者が作ったコンテンツやアイデアを「借用」することが広く行われており、いわゆる「他人のふんどしで儲ける」制作者が登場することが予想されることも問題視されている模様。
また、元々MODはそのゲームのファンがゲームをよりよくするために制作するものだったが、そこに金銭が絡むことを快く思わない人もいるようだ。
プラットフォーマー主導なのがたぶん元凶 (スコア:4, すばらしい洞察)
たぶん、不信感の根っこにあるのはUGM,CGM界隈で初期のころからある「プラットフォーマーに利用されているのではないか」という懸念なんじゃないかな。
個人的な意見を言わせてもらうと、趣味でやってることに第三者が割り込んできて勝手にビジネスにしてしまう、という意識があるんだと思う。
実際問題として、金もうけの手段としてそれらをシステム化してしまうと、素性のよろしくない業者を呼び込んだりしてしまうし、実際にそれが原因で荒れてしまったプラットフォームも少なくない。少なくとも、権利関係の面倒くらいは誠実に対応するという信頼感がないとなかなかこういうのは成立しないと思う。
宣伝は当然しないとダメなんだけど、そこにプラットフォーマーの顔が見え隠れするような形はどうしても反発を招くだろうと思う。炎上を避けたいなら、プラットフォーマーのチャンネルでの告知は極力さけて、ゲームメーカー自身からのアナウンスだけに絞る必要があるんじゃないかな。
たとえばの話ですが、ゲームメーカーがMODコンテスト開催して優秀作品をMOD販売システムを使って有料で販売します、みたいな形だったらほとんど文句は出ないはず。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
二次創作における嫌儲思想 (スコア:1)
同人誌で金を取るなというのと根っこはほぼ同じですな
Re: (スコア:0)
それは全然違うけど
Re: (スコア:0)
全然違うと思うんですけど・・・。
問題になりそうなのは「他人のふんどしで儲ける」という懸念点だと思うので。
Re: (スコア:0)
反発する層の一部が主張する理由が、他人のふんどしで儲けるな、ではある気がします。
しかしこの件の場合、それを理由とすると誰が批判対象になるのかがよく分からないですね。
他人のふんどしで儲けようとしているのは一体誰だと言っているのか。
マーケット運営者、ゲーム提供者、MOD提供者のすべてか。
特に本件の場合、「他人のふんどしで儲けるな」と主張する理由の本質は、
有料化するなを訴えるための方便でしかない気がします。
Re: (スコア:0)
今回のケースで問題とされているMODって、その一部又は全部に他人のMODをコピペしたものでは?
ですので、キャラや基本設定は借りてきているにせよ、絵やストーリーは創作物である二次創作よりも、
むしろクローズドで改造版を公開するために GPL から BSD ライセンスへの変更を求める事例 [opensource.srad.jp]で話題になった人のように、
他人が無償で公開していた有名ソフトの、新OSへの対応レベルのマイナーチェンジ版を有償で公開する行為の方が類似であるように思えます。
単に有料化するなというよりは、無償で公開した原型MODの作者へのリスペクトが不足している、ということではないでしょうか。
個人差はあるでしょうが、アイデアは他のMODと共通でも実装は全部オリジナル、というMODなら有償でも反発が少ないように思えます。
Re: (スコア:0)
それが主流なのだとすれば、矛先は利益を搾取する一部のMOD制作者であり
Valveがサービスを取り下げる程の事では無いのでは。
Re:二次創作における嫌儲思想 (スコア:1)
しかし、他に対処の方法はないと思うのですよ。
その利益を搾取する一部のMOD製作者を排除する仕組みは、少なくとも発表されたサービスには存在しなかったでしょう。
金取るくらいなら (スコア:1)
最初からそういう機能をつけとけと。
所謂有料製品版的品質管理?的な問題 (スコア:0)
Modkidsなら実際に色々とMod入れ入れして遊んでるから
分かっていると思うが、色々とカオスになって、最悪OS
ごとゲーム本体再インスコ+Mod再投入とかになる。
つまり↑この辺に手をつけないで金取るのね?(走召糸色木亥火暴)
"castigat ridendo mores" "Saxum volutum non obducitur musco"
メーカーが儲けるだけの仕様になってたのが一番問題 (スコア:0)
ユーザーもMod製作者も双方メリットが少ないって思ったからこその大反発でこんな騒ぎになった
> Valveが売り上げの30%,Bethesda Softworksが45%,MODクリエイターが25%を受け取る」ことになっていたという。
>例えば,100円で売られたMODであれば,25円がMODクリエイターの手もとに入るはずだったわけだ。
> 有料MODの配信が中止された今となっては,この割合がフェアであったかどうかは意味がないものの,
>多くのユーザーは制作者の収益配分が低いと感じたようで,
>ValveとBethesda Softworksが3年にわたって準備を重ねてきた結果にしては,
>いささかメーカー視点が優先されたすぎたということだろうか。
Re: (スコア:0)
クリエイターにも25%分配されるのに「メーカーが儲けるだけ」と言ってしまうのは変に思う。
Re: (スコア:0)
メーカーが何もしなくてMod登録するだけで金が入ってるるんだからそりゃあれだわ
Re: (スコア:0)
「何もしないで」ってのがきっと誤解なんでしょうね。
ただ、何に金が掛かってるのか、傍目にはわからないのが反発を招きやすいんでしょう。
権利関係のケツをもってくれるとか、MODのサポートの受付代行をしてくれるとか、そういう部分でコストがかかってるのであれば、それをはっきり表明してくれればいいと思うんだけど。
仲介業者にただ中抜きされてると思えば、やっぱりいい気分はしないでしょうよ。
Re: (スコア:0)
MODDERにお金が入る仕組みがあるべき/あった方がいいというところまでは同意できるのだが、
一番の恩恵を受けているのはメーカ/Steam側なのだからそっちが払うべきなのでは。
わかりやすいところだと「日本語化MOD」を有志が無料で提供することによって
日本人がそのゲームを購入し、儲かってるのは誰なのかと。
Re: (スコア:0)
今までだとMOD製作者には(寄付以外)1円も入らないんだから、
金になる分マシだと思うんだけどね。
Re: (スコア:0)
中抜きが大きい送金チャンネルを是とするかどうかだろうね。
Re: (スコア:0)
寄付以外ではケースとしては少ないですが、賞金付きのModコンテストを行っていた企業もあります。
Re: (スコア:0)
途中から条件が変わったから問題があるんじゃないの?
新規ソフトからにすれば、公開しないとか選択できる。
昔非公認から公認…ってやつで (スコア:0)
UOAってなかったっけってのをおもいだした
守備範囲 (スコア:0)
MODじゃ楽しみは広げられてもバグはどうにも出来んでしょ?
楽しみ広げるのはファンのコミュニティーにまかせて、
メーカーはバグ潰しをこつこつやるのがいんじゃないの。
Re: (スコア:0)
では将軍様、そのメンテコストを出してください。
Re: (スコア:0)
Bugfix系のやつは割と定番かと。
Re: (スコア:0)
MOD自体のバグも、製作者やサポーターへの感謝がまずあったフリー版と違って
「カネを取るならさっさと直せ!」という殺伐とした状況が生まれる可能性も
MOD製作者のモチベーションが、一定の収益を得られることで向上するか、
「お客様」になったユーザーからの尽きない要望とその対策によって低下するか
ゲーム開発元がMODの開発・修正も援助してくれるというのであれば
MODの有料化は新しいサービスとビジネスに繋がると思うけど、
ただ単に「二次使用料だけ払えあとは自己責任だ」ってんじゃ
MOD製作者やユーザーにとってのメリットは少ないんじゃないかな
Re: (スコア:0)
# つか後からパッチでバグ修正とかメーカー側でも日常茶飯事だろ
問題が混ざりすぎてる (スコア:0)
まあ「トータルで問題が多い」と言ってしまえばそうなのかもしれないけど、
これは文化の側に本来、問題があることだよね。著作権とまでは言わないにせよ、パクりパクられを放置してればいつかはそういう問題になる。
そのかわり公式に近いものになるわけだからいいんでないの?
そもそも無償で公開されることと非公式であることは必ずしもイコールではない。他のメーカーだけど公式が無償でMODを配信した例はあるし(Unrealとか。まあそれパッチとどう違うの?って話にもなるけど)、メーカーの許可を取って有償で販売されてたMODも過去にはあった。
ゲームをよりよくするためだから無償でないといけない、という根拠はないのだし
これは単に何でも無料じゃないと気が済まない「嫌儲」の類だろう。そんなのマトモに相手にしてたら商売なんてできないよ。
なんか全般的に「色々な問題を危惧する人の声を利用して嫌儲が騒いだ結果潰された」ように見えるなぁ、って。
# あとblockquoteタグがマトモに機能してない(コメント内での表示がそれ以外のテキストと変わらない)のはいい加減なんとかしてほしい>すらど
Re: (スコア:0)
ファンが非公式に作ったものに対して,公式がお金を取る,という構図に納得がいかないってことじゃないの?
Re: (スコア:0)
だから公式で配布するってことは公式とまではいかないにせよ公認になるってことじゃん。
作ったファンからしたら公式からいちゃもんつけられて配布停止とかいうリスクを負わずに済む上に金も入るんだから、デメリットは殆どないと思うのだが。
それに文句言うのって結局、無料じゃなきゃやだってごねてることとどう違うのか。
Re: (スコア:0)
もちろん公式からの差し止めもあると思うぞ。当然の権利だと思うけど。
Re: (スコア:0)
>ファンが非公式に作ったものに対して,公式がお金を取る,という構図に納得がいかないってことじゃないの?
そこで言うファンってのがMod製作者なのか只の利用者なのかで全く意味が異なる。
文句垂れてるのは金払いたくないだけの奴だろ。
#新システムはquoteタグ使えない…?
Re: (スコア:0)
>これは単に何でも無料じゃないと気が済まない「嫌儲」の類だろう。
実態はこれなんだろうな。
Mod自体が他人の褌なのに使用料かけられるとタダで使わせろと文句を言う。
Re: (スコア:0)
>なんか全般的に「色々な問題を危惧する人の声を利用して嫌儲が騒いだ結果潰された」ように見えるなぁ、って。
同意
ついでに言えば著作権的にグレーな部分が白と黒にはっきりしてしまうのを嫌がっているっぽい
何にしろskyrim.exeのプラグイン(=MOD)で有料なものが存在してはいけないという理由を
はっきり説得力のある形で説明出来てる人は今のところいないな
何かムニャムニャした感情論で止まってる感じ
もう結論出てるけどね (スコア:0)
ユーザーとMOD製作者の猛反発食らってメーカーと販売会社が平謝りする羽目になってるんだから。
ぶっちゃけ有料ならDLCと大差ない訳だから意味ないよね。
有料MODは既にそこそこあると思ってるんだが (スコア:0)
Hearts of Iron2に対するArsenal of Democracy的なのがあるのに(あれはゲームエンジン流用だからいわゆるMODじゃないが)、ここまで反発食らうのは、ただの祭り状態に見えるなあ
取り分がおかしいとか、開発環境囲うなって問題はあるにせよ、ブチ切れるほどのことではないと思うんだが
「ちゃんとした」課金プラットフォームでMOD作って金貰える仕組みってコンセプトそのものは、良いと思うんだよなあ
Re: (スコア:0)
Diablo IIIの公式RMTも頓挫したし、公式が金もらえる仕組みに取り入れるってのは何かと反発をまねきやすいからしゃーない
特に金が絡むとそれまで公式と切り離されて批判されてた部分が公式への批判になるって問題が起きやすい
Re: (スコア:0)
公式がツールを出すレベルでMODの制作を公認・支援しているSkyrimは、全然別の事例ですね。
Re: (スコア:0)
注目するのはそこでは無いですよ。
少なくとも日本では、同一性保持権は公表権と関連しているので、自分で改造する分には問題になりませんし、それぞれの許可は別ものです。
ツールは改造の内容とその公表まで承認しているわけでは無いので、改造の内容によってはメーカは自在に配布を止める権利を有すると言う判例です。
Re: (スコア:0)
その通りですね。でも、このストーリーについて注目するのはそこでは無いですよ。
Re: (スコア:0)
著作権法ではMODにまで知的財産の権利が及ぶと認めている事は、今回の話を整理する重要な論点だと思いますけれど。
少なくともメーカは他人のふんどしではなく、それは法的な裏付けのある権利だと言えるでしょう。作った人にも当然著作権は発生します。
そうなると後に残るのは「イチャモン」だけになりますね。
Re: (スコア:0)
法的には問題ないからと、信用できる/出来ないといった感情や感覚に起因する抗議を「イチャモン」と片付けるのは簡単です。
けれど、「イチャモン」と片付けては商売にならないからこそ、ValveとBethesdaはskyrimのMODの有料販売サービスを終了しました。
法的に問題ないなんてのは、当然の前提条件です。
今回問題になったのは、その先の部分ですね。
Re: (スコア:0)
法的に問題がある、ない、と言う所では無く、だれにどう言う権利が認められているという話だとまず理解してください。
また、感情の問題だから感情のみで対処すべきであって、法律を持ち出して一般にだれにどう言う権利があるかと言う所は全然別の事例だという主張や、
感情以外に注目するべきで無いと言う主張は到底同意できません。
それでは単なる怒鳴り声のデカさコンテストではないですか。
Re: (スコア:0)
垂れ込みの件がまさに「単なる怒鳴り声のデカさコンテスト」なんだよ
やっと気付いたか
Re: (スコア:0)
お前はそう思考停止してただ罵るだけってわけだ。
ご立派な事だな。
Re: (スコア:0)
元々のゲームであるSkyrimを作ったBethesda、MODを売るためのシステムを担当するVavle、そしてMODの制作者、steamでskyrimのMODの販売が開始された場合それぞれに収益が分配される権利があるという話は理解しています。もし、「MODを有料で販売することの是非」だけを問うならば、是でしょう。
にもかかわらず、今回、なぜMODの販売が終了になったのか? これこそがストーリーの焦点では無いでしょうか。そして私は、感情や感覚が原因だと解釈しました。
感情に対して、感情では無く権利を主張する。もちろん、それもアリでしょう。感情だから感情で対処する。もちろん、これもアリでしょう。
声のデカい人が得をするのは納得できない。真っ当な仕事に対して、真っ当に報酬があるべきだ。こういう考えは良く理解できます。
けれど今回のストーリーは、感情論のストーリーだと思いますよ。
Re: (スコア:0)
始まりは感情でも納めるのは理性だろ。
Re: (スコア:0)
著作権法ではMODにまで知的財産の権利が及ぶと認めている
初耳。許されていると思っていたが、どっかに解説ある?日本語の。
Re: (スコア:0)
http://copyright.watson.jp/identity.shtml [watson.jp]
こことか。まぁここを読めば俺の下手くそな解説はいらんかもしらんが一応。
ゲームは映画の著作物で、同一性保持権が及ぶのは親コメントにあるよね。
また、最高裁判決でも肯定されてる。
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=52335 [courts.go.jp]
日本語の解説はウィキペを読めばいいし、ググれば出てくるよ。
では、ゲームでは無いMODというかプログラムのパッチなどはいちいち言わなきゃだめなの? というのは、著作権法第20条の2で、それらの改変は同一性保持権は及ばないと明確に書いてあるから及ばない。
「特定の
Re: (スコア:0)
えっと、東京地裁とか大阪高裁とかあるんですが……
これって思いっきり日本の、でしょう?
米国法でお願いします。
Re: (スコア:0)
洋ゲーでは最初から「ここにMODをインストールしてください」フォルダを用意するなど、著作権者がMODの使用を許可している場合が多いからです。
著作権者の許諾があれば日本だろうがどこだろうがMODは合法です。
Re: (スコア:0)
ですね。もっと言うと、著作権の範疇の話においては、MODのツールを配布していなくとも、MODインストールのフォルダが無くても、自分で作って自分で使う分にはなんの許可も必要無いでしょう。
(不競法や別の契約に反する場合は当然別)
でも、作成と配布は別の概念、別の許可です。挙げた例は同一性を改変するようなものは配布をコントロールする権利は著作権で認められていると言う話を示しています。ここが特許など他の知的財産権との違いですね。
配布する場合には、きちんと考える必要があるでしょう。