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探査機はやぶさが小惑星イトカワの撮影に成功 10

ストーリー by yosuke
ペンシル50周年に会わせて 部門より

naocha曰く、"毎日新聞の記事より。JAXAは探査機はやぶさが、小惑星イトカワの撮影に成功したと発表した(JAXAプレスリリース)。
撮影された画像は7/29~30、8/8~9、および8/12に、はやぶさ搭載の星姿勢計で到着目標であるイトカワを捉えたもので、のべ24枚。はやぶさは小惑星からのサンプル・リターンを目的として2003年5月に打ち上げられた探査機で、現在はイトカワから約30,000kmの位置にあり、約38m/sで接近している。9月中旬にはイトカワ近傍に到達して、ミッションを開始する(探査計画[PDF 2.6MB])。2007年7月ごろに小惑星のサンプルを持って地球に帰還する予定。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • JAXA:はやぶさ - 工学実験探査機としての課題 [isas.jaxa.jp]

    • 電気推進
    • 自律型の探査機技術
    • 小天体からのサンプル採取
    • 地球帰還から再突入へ

    「電気推進(イオンエンジン)」の運用については十二分な成果が出て,いまは「自立型の探査機技術」について本格的な運用が開始されるところ,という感じでしょうか。

    小惑星への降下&サンプル採取イベントが楽しみですね。工学屋(の端くれ)の観点でいうと,"はやぶさ"では技術的にチャレンジな項目がいっぱいあるので,運用担当の方々は大変なんだろうな…と思いつつ,かなりうらやましくあったりもします:-)
    • > 「電気推進(イオンエンジン)」の運用については十二分な成果が出て,いまは「自立型の探査機技術」について本格的な運用が開始されるところ,という感じでしょうか。

      工学実験探査機であることから、プロジェクト・マネージャーの川口淳一郎教授は当初から”加点法”ということを打ち出していて、宇宙開発委員会でもそう報告 [www.jaxa.jp]していますね。現状は100点満点の150点で、さらなる得点を目指している段階でしょうか。
      #こういう考え方は甘いと見る方もいるかもしれませんが、なんと言われようと工学実験探査機は工学実験探査機であるわけだから、次の科学衛星の探査につながる技術を獲得した上で、ある程度のボーナスを得ることができるのなら、それこそが重要なことだと思います。
      親コメント
      • (おそらく)先の太陽フレアの影響で出力が低下してるんですよね?
        予定から数ヶ月遅れながらも無事にイトカワ付近までたどり着けたようで、うれしい限りです。
  • by Anonymous Coward on 2005年08月16日 23時51分 (#782679)
    個人的にはかなり注目しているんですけど。
    ま、はやぶさ情報ページ見ても、搭載機器は不明だし、更新も遅いですからね(ページによってはいまだにNASAローバ載ってるし)。

    てことで、多少情報を。全然専門外なので間違ってたらごめんなさい。

    • はやぶさに搭載されている機器情報はタレコミにリンクのある探査計画(PDF)に一覧がありますが、主な機器はこんな感じかな。
      • 広角カメラ(35mmカメラでいう焦点距離24mmくらいの広角)。1024x1024のCCDカメラ。
      • 望遠カメラ(同300mmくらい。こちらは分光フィルターあり)。こちらも1024x1024のCCDカメラ。
      • レーザ高度計(イトカワとの距離を測る。中~遠距離用)
      • ファンビームセンサ(イトカワとの距離を測る。近距離用)
      • 赤外線分光計(表面の主要鉱物分布を調べるらしい)
      • 蛍光X線分光器(主要元素組成や微小凹凸を調べるらしい)
      • サンプラーホーンと再突入カプセル(サンプルリターン計画の要)
      • MINERVA
        MINERVA(ミネルバ)は小型ロボットで、はやぶさからイトカワへ投下されホッピングしながら移動する自立型ロボットです。外観写真は#782154のコメントにあるページの自律型の探査機技術 [isas.jaxa.jp]の下の方にありますが、構造はITmediaのJAXA相模原キャンパス一般公開の記事 [itmedia.co.jp]がわかりやすいでしょう(※)。搭載機器はステレオ視用のカメラ(1セット2台)と遠方観察用のカメラ(1台)、温度センサ。詳しい説明はISASニュース 2003.06 [isas.jaxa.jp]にあります。
        ※:ITmediaの記事には「はやぶさはITOKAWAに数十メートルという距離まで近づき、弾を撃ち込んで破片を採取し」とありますが、当然ですが、実際にはタッチダウンしての採取となります。

      それ以外のところでは、太陽電池パネル(固定式で高利得アンテナと同じ向き)、イオンエンジン(頑張ってくれてます)、スタートラッカー(今回イトカワを確認した装置)、アンテナ類(全方位の低利得アンテナ(8bps?)、可動式の中利得アンテナ(1kbps?)、固定式の高利得アンテナ(通信速度がわかりません…))、リアクションホイール(日本の惑星間探査機では初の三軸安定制御、だったけど既に1つ壊れた…)、あたりでしょうか。

    • 探査計画もタレコミにある探査計画(PDF)にあります。全体の流れとしてはこんな感じ(なのですが、去年の計画なので変わってしまっている可能性もあるでしょう)。
      • 数千キロに近づいたあたりから、イトカワを確認しながら20kmくらいまで近づく。その間にイトカワの全体像を観測する。
      • 20kmくらいで一旦止まって(多分)、イトカワの形状モデルを観測し、運用計画を立てる。
      • 7kmくらいに近づいてリモートセンシングを行う。通常は太陽電池(と高利得アンテナ)が太陽(と地球)の方に向くように運用するけど、極に移動しても観測する。この場合電池のみの運用なので、観測時間は5分程度。
      • サンプルリターンやMINERVA投下のためにタッチダウンする。最初のタッチダウンでMINERVAを下ろし、次回以降でサンプリングする(サンプリングするための「弾」は3発なので最大でもタッチダウンは4回でしょう)。

    気になっている点は、

    • 既にリアクションホイールが1つ壊れた。2つでも運用に支障はないそうだけど、流石にもう1つ壊れたら運用継続は難しそう…。
    • 当初、6月頃到着3ヶ月観測だったのが、実際には到着するのが(当初離脱予定時期の)9月頃になってしまった。どーするんだろう?
    • 到着に際して分かりやすいポイントが無いので、盛り上がりにくい(^_^;) 多分盛り上がりポイントはタッチダウン(そしてサンプル取得)でしょうか。

    あたりですかね。

    なんにせよ無事に帰ってきてもらいたいものです。

    # サブジェクト書き忘れると投稿できないのはいいとして、何が悪いか指摘してくれないのね…。滅多に投稿しないのでちょっと悩んでしまった。

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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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