一般向け粉末型アルコール、米国の6つの州で販売禁止に 53
ストーリー by hylom
絶対そのままなめる人が出てくるよね 部門より
絶対そのままなめる人が出てくるよね 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
2012年、Mark Phillips氏はハイキング時に重い飲料ボトルを持ち運びたくないことから、水に混ぜるとアルコールになる粉末アルコール「Palcohol」を開発した。Palcoholはラム酒やウォッカと3種類のカクテル味のバリエーションがあり、177ミリリットルの水に一袋混ぜると標準的なミックスドリンクと同じアルコール含有量(ワンショット相当)になる。Palcoholは3月に米規制当局に承認され、酒販店に並べることが可能となった。Mark Phillips氏は夏までに製品を店頭に並べたいと考えていたが、販路の確保には苦戦しているという(The New York Times、livescience、The Washington Post、USA TODAY、Slashdot)。
現在、カリフォルニア、フロリダ、ニューヨークを含めた6箇所の州が同製品の販売や持ち込みを禁止している。昨年、MADD(飲酒運転反対の母親組織)は声明を出し「この製品は、未成年者の飲酒を増加させる可能性を持っている。米国食品医薬品局(FDA)は、この製品の扱いを見直すべきだ」と主張した。また、批評家の中にも、従来のアルコール製品にPalcoholを混ぜることでアルコール濃度の高い飲料を作り出すことを懸念する者もいるという。
Mark Phillips氏は、少数の無責任な人が不適切に使用するから禁止するのは間違いであり、適切に使用すれば液体アルコールと同じくらい安全だと主張している。
議論が噛み合ってない (スコア:3, すばらしい洞察)
>Mark Phillips氏は、少数の無責任な人が不適切に使用するから禁止するのは間違いであり、適切に使用すれば液体アルコールと同じくらい安全だと主張している。
あえて、かもしれないが議論が噛み合ってない。
当局が懸念してるのはその、適切に扱えないことについてなのよね。
液体と比べて扱いが容易であることは、流通をより容易にするわけで、それは不適切な流通が今より加速する可能性が上がることを意味する。
そもそも、「適切に使用」するならばモルヒネだって有用なのだから、法で規制する必要などないことになる。
つまり反論するならば、Phillips氏は「どうすれば不適切な流通を防ぎ得るか」をアピールする必要がある。
Re: (スコア:0)
この人は今までより何時でも何処でも簡単手軽にアルコールを摂取できることを目的にこの製品を開発して売ろうとしている。反対している側は、何時でも何処でも簡単手軽にアルコールを摂取できること自体を危険視している、本質的な対立だ。
人種的なアルコール耐性や文化的な競争の激しさのためにアメリカでは日本よりずっとアルコール依存症が問題になっている。一旦、粉末型アルコールに対する評価や規制が出来てしまえば覆すのは難しいだろう。
アウトドアにアルコールを携帯したいならヒップフラスコで十分だと思う、もし街でヒップフラスコを持ち歩いていればアルコール依存症だと周囲にアピールできる。
Re: (スコア:0)
わざわざそんな容器に詰め替えず、普通に酒瓶持っていくほうがアピール度高くね
Re: (スコア:0)
ガラスの酒瓶持って歩くとさすがに危ない。物理的に。
ペットボトルならいいかも。
Re:議論が噛み合ってない (スコア:1)
マジレスすると、普通のペットボトルは高濃度のアルコールには耐えられない。
(特殊なコーティングとかは可能かもしらん)
持ち歩きたいのはアルコールなので、フラスクに入れるのはウィスキーとかになる。
Re: (スコア:0)
先日登山の時に友人が持ってきていて知ったのですが、
ジムビームの小容量のボトルにはペットボトルが使われて
いました。軽くて持ち帰る時の瓶の重さもないので
非常にいいなと思ったのですが、実際どれくらいの
アルコール度数まで耐えられるんでしょうね?
Re:議論が噛み合ってない (スコア:2, 参考になる)
気になったので少しだけ調べたところ、下記のペットボトルメーカーのサイトに耐薬品性の表が(画像ですが)ありました。
http://www.yaita-ss.co.jp/pc/free01.html [yaita-ss.co.jp]
50%エタノールの場合
射出成形品 20℃×10日 ○
ボトル 23℃×14日 ○
二軸延伸フィルム 30℃×20日 ◎
とあります。意地悪い見かたですがボトルは記載の条件で◎でなく○です。素のペットボトルで50%アルコールに耐えられるのは二週間までとも読めてしまいます。
ペットボトル入りワインやウイスキーなどに使われているものは、DLC:ダイヤモンドライクカーボンのコーティングが成されているようです。
ペットボトル DLC で検索すると、酸素、水蒸気、炭酸ガスなどに対するバリア性が、数倍~十数倍向上するとのことです。分子の大きなエタノールに対してならそれ以上の耐性をPET樹脂に付加できるのだと思われます。
Re: (スコア:0)
知人がフィンランドから買ってきたアルコール度数50%のフィンランディア(ウォッカ)はペットボトル入りだった。
手元にボトルだけ残ってるけど、特殊コーティングしているかどうかまでは判別できないです。
Re: (スコア:0)
安焼酎の4リットル容器なんて殆どペットボトルですが?
アルコール用ではあるんでしょうが、普通にスーパーに並ぶ程度には普及してるように見えます
Re: (スコア:0)
大五郎なんかいいですねえ
筋トレにもなります
Re: (スコア:0)
ハイキングの時に重いからという動機だったらしいけど、溶かすための水は現地調達が前提だったのかねぇ。
溶かす用の水も同時に持ち込むなら重量としてはさほど変わらんと思ったりもする。
どれくらい飲むかわからない状況でも水があるだけ十分持ち込める(作れる)ようになるって意図ならわかるかな。
Re: (スコア:0)
さすがに水も一緒に持っていくとか意味不明なことはしないだろう。現地の水道水で溶かして作った酒が旨いとも思えないが。
Re: (スコア:0)
普通の水も持っていって、気分によって水とアルコール飲料を飲み分けるってのは、両方持っていくことを考えたらアリなんじゃない?
Re: (スコア:0)
多少汚い水でもアルコール消毒で無問題とか?
持ち歩くのに難儀するほどの量のアルコールを持ってハイキングに行きたいと思う人がいるのか…
アルコール耐性の高い人種にとっては常識なの?
言い換えてみた (スコア:0)
責任ある人が適切に使用するから安全とするのは間違いであり、不適切に使用すれば液体アルコールと同じくらい危険だと主張している。
# 以前にも書かれていたが規制は一番の馬鹿を基準にしないと意味がない
Re: (スコア:0)
それいうとアルコールはアルコール飲酒免許を持ってないと買えないようにしろとかいう過剰な規制祭りになるんだけど。
この件なら、通常のアルコールと同等の規制と注意喚起があれば社会的には十分だと思うけどなぁ・・・
# アルコールの規制が十分かどうかはまた別の議論だが
Re: (スコア:0)
銃に比べればどうってことないような。
Re: (スコア:0)
この粉末アルコールが容易に入手できて、適当に飲用した未成年が暴れたらそうも言えないでしょう。
州によってはマリファナも合法な国だからそんな心配はしてないのかな?
州別の対応 (スコア:2)
現在、カリフォルニア、フロリダ、ニューヨークを含めた6箇所の州が同製品の販売や持ち込みを禁止している。
リンク先の記事でも報道内容が一致してないので自分で調べてみた:
しきい値 1: ふつう匿名は読まない
匿名補正 -1
危険物として規制 (スコア:1)
どの程度かわからないけど、可燃物ではあるんだよね。佐藤工業のサイトの情報だけど。
危険物とみなして規制する(取得・保有に制限を加える)アプローチもあるかな。
#食品で危険物ってあるのか?小麦粉とか天かすとか、ドリアンとかシュールストレイミングとか、河豚とか。
#存在自体がホラー
Re:危険物として規制 (スコア:3, 参考になる)
>#食品で危険物ってあるのか?小麦粉とか天かすとか、ドリアンとかシュールストレイミングとか、河豚とか。
スピリタス(度数96度のウォッカ)は消防法の危険物第4類で、扱っている酒屋も確か在庫量によっては危険物取扱者の免状が要るはず
Re:危険物として規制 (スコア:1)
情報ありがとうございます。
単純にアルコールとみなせば既存の規制の枠内にいれられるのかも。
#存在自体がホラー
Re: (スコア:0)
参考:(消防法での)危険物とは [e-kikenbutu.com]
「消防法での危険物」は、食品に関係するものでも危険物となり得ますが、
食品関連だとだいたい大量貯蔵における危険がメインなので、
規制にひっかかる分量がかなり多いです。
店頭で1kg未満をやりとりするようなケースには対応できませんね。
毒物、劇物に関する法規は多数あり、消防法はその一つでしかないので、他の規制は他の規制で調べる必要があるのですが……
アルコールは飲み物・試薬・洗浄剤・材料その他千差万別の使い道があるせいで法規が複雑に絡み合ってるので難しいですね。
液体と固体で規制が違ったり、濃度で変わったり、成分で変わったりするので。
Re:危険物として規制 (スコア:1)
消防法メインは無理か。
基本、薬用のアルコールと同等として同じ法規で扱えばいいんじゃないですかね。飲用として一般に売るなと。
#実際、「液体アルコール程度の安全性」なんですから
粉末状にした場合の規制を追加・拡張する必要はあると思いますが(誤飲防止などの表示の義務付けなど)
飲用にするにはつらいぐらいの味付けを義務付けるとか。
それでも飲む奴はヘアトニックでも赤インクでもメチルでも飲むわけだし。
#存在自体がホラー
Re: (スコア:0)
>#実際、「液体アルコール程度の安全性」なんですから
現時点での懸念として、
・粉の状態で食品として販売されると、経口でも「食品にかけて食べようとし、分量を適切に見積もれない」あるいは「充分溶解せず高濃度で飲用する」などの危険がある
・他のドラッグのように鼻から吸引するなど危険な用法をする可能性がある
などが指摘されていますね。(他人の食べ物にこっそり混入させやすくなるってのも怖いよね…)
可燃物として規制とかいう回り道じゃなく、「酒を簡単に摂取できるようにするのはどうよ」っていうストレートな攻め方をすべき。
危険ドラッグを(麻薬指定するんじゃなく)可燃物として規制したらどうだろう?バスソルトには唐辛子混入を義務化しよう!みたいな議論になってますよん。
Re:危険物として規制 (スコア:1)
「液体アルコール程度の安全性」というのは裏返すと、「液体アルコール程度の危険性」なんで、
社会的には「液体アルコール」と同等に扱えばすむんじゃないかなと。
おおむね、それで社会的に許容されているのであれば、それに準ずればそれですむような気がします。まあ、基本、「食品として提供すべきではない」という結論は変わらんので議論でもなんでもなくなってますが。
悪用しようとするなら、スピリタスでも薬用エチルでも使うだろうし。
新しく生まれたものであれば、悪用・誤用できないような仕掛けも可能ですしね(色つけるとか、味つけるとか)
悪用前提で製造するのはしょうがないので、取り締まってもらうしかない。
発端は、「可燃物として、危険じゃないのか?」という疑問でした。まあ、脱線してしまいましたが。
#存在自体がホラー
Re: (スコア:0)
消防法の詳細は知りませんが、小麦粉は普通に粉塵爆発しますね。
その火力・爆発力は、スピリタスにそう劣るものではないでしょう。
Re:危険物として規制 (スコア:1)
製粉工場だったか製糖工場だったか記憶が定かでないけど、
親に買い与えられた講談社の子供向け世界名作全集
全50余巻の一冊にあったなあ。ソ連の作家の読み物だった。
ものを知らないタバコ好きの若い男性が工場の禁煙の規則に反して
「どこにも燃えるものなんかないじゃないか」と判断して(これが誤り)
隠れて喫煙したところ遍在している小麦の粉塵と相性よくドッカーン。
実話にもとづくのか科学的見地に沿った作り話なのかは情報がなかった。
科学的読み物三本立てでファラデーの『ろうそくの科学』と
もう1つあったかなというあやふやな記憶構成。
// 作家の北村薫さんが同じ全集を持っているとどこかで読んだが
// 両親が講談社勤務の新井素子さんはどうだったのかなというのが長年の謎
Re:危険物として規制 (スコア:2)
大阪ではよくテレビでしょうかいされている店がありますhttp://gilotine.com/ [gilotine.com]
防護マスクが必要なくらいには危険物です。
Re: (スコア:0)
カレー将軍のブラックカレー
Re: (スコア:0)
小麦粉を不法に取引すると逮捕される国もありますね
Re: (スコア:0)
違法薬物の取引に見せかければいいだけですから、逮捕されたいならほとんどの国でしてもらえますよ
Re: (スコア:0)
あ、密輸で脱税でもしたら前科持ちになる可能性も高いですね
Re: (スコア:0)
コーラとフリスクとか。
Re: (スコア:0)
ワサビとかトウガラシとか塩とかDHMOとか餅とか餅とか餅とか。
でも、天然素材が原料で食べても大丈夫なものなので、
人体には無害です。
Re: (スコア:0)
DHMOの長期接種で毎日世界中でたくさんの方が亡くなっているので、無害とは思えません。
Re: (スコア:0)
放射性カリウムも天然素材なら無害で、
人工放射線は1BQでも有害。
要は売り先、売り方 (スコア:1)
袖の下が足りなかったのでは (スコア:0)
共和党が強い州ばかりが挙がってる気がする。
Re:袖の下が足りなかったのでは (スコア:3, 参考になる)
いやいや
共和党はもともと酒にうるさいよ
キリスト教原理主義だから禁酒法も平常運転
アルカポネが大暴れしなけりゃ今でも大統領選の争点になってたんじゃないか?
Re:袖の下が足りなかったのでは (スコア:2)
いやいや
共和党はもともと酒にうるさいよ
キリスト教原理主義だから禁酒法も平常運転
アルカポネが大暴れしなけりゃ今でも大統領選の争点になってたんじゃないか?
禁酒法と政党は関係ない
禁酒運動の中心となった団体であるWCTUの「W」はWomenの頭文字であり
禁酒法(憲法修正第18条)が成立した同じ年(1920年)に女性参政権(憲法修正第19条)が成立したように、禁酒と参政権は初期フェミニズムの最大関心事だった
この影響は現在でも飲酒問題関連で最大の組織がMADD(飲酒運転反対の母親組織)である事に見て取れるが、何故かフェミニストが禁酒法成立を誇らしげに語る事はない
しきい値 1: ふつう匿名は読まない
匿名補正 -1
Re: (スコア:0)
そうそう、(アメリカの)保守主義政党すから。
Re: (スコア:0)
Mad tea party遣ってりゃアルコール不要さね。
規制 (スコア:0)
当局が酒と認識しているんだから、酒と同じように販売、飲酒を規制して、未成年者が入手することが困難にすればよい。
液体の酒だって未成年者に売ったり譲渡することを違法にして、飲酒の増加を阻止しているんでしょ?
ちょっと嫌みな書き方をしたけど、一番の懸念は高濃度で飲む人が出てきたり、料理に使うためにキッチンにしまっていた粉末酒を謝って子供が舐める事故が起きる可能性。
前者は分別持った大人の自己責任でよいが、後者は事故防止のために徹底した管理をするよう、啓蒙が必要と思う。
それでもこんにゃくゼリーのように、言っても聞かない人が続出しそうだけど。
日本の佐藤食品が粉末酒を販売しているけど、別の会社が米国で販売しているということは、もしかしたら不測の事態で起きる集団訴訟を恐れているからなのかな?
それはそれで見識だと思う。
http://www.sato-foods.co.jp/product/liquor.html [sato-foods.co.jp]
Re: (スコア:0)
日本のは、調味料とか入浴剤とか、そういう「直接飲まない」前提の商品がメインだし、このアメリカのは全く別開発とのことです。
http://nikkan-spa.jp/632519 [nikkan-spa.jp]
#特許とかの問題がないのかも気にはなるけど
特許の存続期間 (スコア:0)
佐藤食品って1966年に粉末酒を開発して特許を取っていたっぽいですね。
だとすると特許の存続期間も切れてそうです。
http://www.sato-foods.co.jp/company/history.html [sato-foods.co.jp]
Re: (スコア:0)
サトウ食品工業は別に自社製品を食べる事での事故に関しては気にしないか、慣れてるんじゃないかなあ。
集団訴訟のリスクは米国の方が遥かに高いと思う。
Re: (スコア:0)
最近のライターが子供を考慮して物凄く使いにくくしてるけど、あんなもの本来は子供が手にしないように大人が注意してたものですもんね
一部のアホな親のためにまともな人間が不便を強いられてる
そもそもアホな親に学習させず、そのまま子供を育ててその子供がどんな大人になるのか・・・
世の中悪い方向に進んでると思っていたのは気のせいじゃないんだろうなぁ
軍は? (スコア:0)
酒飲まないから分からんが、需要はあるんじゃないかと思う。
原理 (スコア:0)
粉末アルコールってどういう原理なんだ?水でアルコールと違うもんに分解する何かかな?って調べてみたら、水に溶ける高分子でアルコールを内包するものを使うみたいですね。
イメージ的には、アルコールに溶けない(でも水に溶ける)オブラートでアルコールの微小滴を包むみたいなもんかしら?