
Tellur52の日記: 最近、流派的に暗黒面なSE仕事をよく見かける 6
日記 by
Tellur52
仕事でアプリのサポートをしていると、時々不思議な構成をするSEを見かけます。
彼らは何故か共通のフォルダ構成をしてはソフトの地雷を踏んできます。
そうして、サポート担当の時間を削っていくのです。ああなんと呪わしい。
ダークサイドに堕ちたSEは、Windows上で次の設定を好みます。
NTFS パーティション上の 8.3 形式ファイル名作成を無効にする方法
しかし、ここにさらっと書いてある注意書きについて気に留めようとしません。
そして、OSのインストールディスクでないディスクに設定を掛けたあと、
おもむろにアプリを以下のようなパスの下にインストールするのです。
D:\Program Files (x86)\name-of-application
PowerShellなんて優雅なものが無かった古の時代からあるアプリケーションは、
こんなことをされると、ナニカが起きてしまうわけで。
ベンダーによっては以下のような注意書きを出しています。
トレンドマイクロ社の場合の例
そういう問題に目を背けたまま、「空白をパスに含める」流派がなんで出てきているのか、
真剣に犯人探しをして小一時間樋冷たいです。ええ、荒行していただきますとも。
そのテの人々 (スコア:1)
なぜかそのテの共通した地雷ふみ構成を行うクラスタっていますよね。
「この設定している人はこんな設定もしています」的なサジェスチョンでもあるのかしらん? と思ってしまう。
老害扱いされてもいい (スコア:1)
「今時何言ってんですか、古臭い」と一蹴されるけど、大抵その時代に作られた運用スクリプトを流用して泣きを見ることになる。
Re:老害扱いされてもいい (スコア:1)
>Windowsでファイル名(フォルダ名)に特殊文字を含めないとか、ホスト名を15バイト以内に収める設計を試みると
それは無意識にやってますね。
古い環境や昔のシステム継承してるとよくあることだから、そうすべきだと若い人に説明しても中々浸透しない。
今の会社、事務やデスクトップではWindowsPCで、実際の業務はLinuxかSolarisを使うのでSAMBAでファイルをやりとりしてますが。
WindowsPCメインな人達が漢字や2byte文字の記号でディレクトリやファイルを作ってしまい、時々化けたりして困ったことになってます。
全角スペースとか一瞬で判別付かないし。
Re:老害扱いされてもいい (スコア:1)
>そうすべきだと若い人に説明しても中々浸透しない。
それで問題が出るのは、OSやアプリ側の問題だから俺たちの責任ではない...
と言うんですけどね。
相手(古いシステム)を知って、それを安定して動かすことも、大事な仕事なんだけどなぁ。
とはいえ、ショートネームは場合によってはセキュリティ問題を引き起こす。 (スコア:1)
アプリ開発者側から見た場合ですがショートファイル名を無効にする気持ちも解ります。
ロングファイル名のみな環境に非対応なアプリはそろそろUAC非対応アプリ並にリスク要素でもあるかと。
対応してない/テストしてないならFAQやサポートドキュメントでなく8.3形式が必須な事自体をインストールドキュメントやReadMeに書いておいて欲しいですね。
# 今からリリースするなら、ファイルパスに「森鷗外𠮟る」が通るかは最低テストしておきたい。
まず、無効化する理由として、ファイル名でアクセス制限等する際に、ロングファイルネームしか考慮してない手抜きアプリが有ります。
特にファイルアクセスを提供する系のアプリを動かす場合は、ショートファイルネームを無効にしておかないと情報漏えい的なセキュリティ問題が起きえます。
参考:8-1. Windowsパス名の落とし穴 [ipa.go.jp]
# 設計が甘いソフトやApache等の*nixからの移植系でWindowsの癖を知らない開発者が一度くらいやらかす気がする。
あと、8.3文字形式がサポートされないReFSというファイルシステム [atmarkit.co.jp]がWindows Server 2012に有り、選択可能な事にも注意が必要です。
一部APIがReFSだと確実にアレな感じの挙動をする [microsoft.com]ので、ReFSを使わないようにアナウンスが必要ですね。
# まだシステムドライブに出来ない等でReFSを本格採用するところはまだ少ないとは思いますが、トレンドマイクロは書き漏れしてるみたいな気もする。
過去のスクリプトをPowerShellにすっきり移行できればいいけど (スコア:1)
PowerShellが標準装備されるのは、Windows Server 2008以降。
で、これ以前のWindowsで未だにサポートが残っているらしいのがありまして。
Windows Storage Server 2003R2のサポート期限は2016年7月19日(推定値)。
…こういうのがあると、開発しているソフトに残存するスクリプトの移行を説得するのが、
なおさらめんどくさいんですよね。