![ネットワーク ネットワーク](https://srad.jp/static/topics/network_64.png)
yasuokaの日記: 人名における第3・第4水準漢字 1
『電子行政における第3・第4水準漢字』の読者から、花賀太の『国勢調査「名前入力できない」続出』(web R25, 2015年9月16日)という記事を読んでほしい、との御連絡をいただいた。
その困惑のひとつは、「名前の入力欄」に関するものだ。ツイッターには、
(中略)
など、名前が旧字体などのためか、入力できなかったという人が続出。国勢調査での名前入力は、あくまでも調査漏れや重複調査を防ぐために必要な項目であり、集計対象ではない。そのため名前は漢字ではなく、“読み”でもいいのかもしれないが、自分の名前が「入力禁止文字」として弾かれるのは、あまり気分の良いものではないだろう。
「名前が旧字体などのため」というよりは、ズバリ「名前が第1・第2水準漢字に含まれていないため」ということなのだろう。というのも、国勢調査オンラインシステムの利用規約には、以下のように書かれているからだ。
第8条 本システムにおいて使用可能な文字は、次の各号に掲げる文字とします。
一 JIS X 0201として規格化されている英数字及び記号を含む1バイト文字。
二 JIS X 0208として規格化されている2バイト文字。
三 JIS第一水準漢字及びJIS第二水準漢字。
つまり「鄧」や「﨑」を名前に含む人は、国勢調査オンラインシステムを使うのはあきらめて、紙の調査票で、ということなのだろう。
2010年11月の時点で、常用漢字のうち4字(𠮟・塡・剝・頰)が第3水準漢字となっていたのに、今さら「JIS X 0208」に限定する根拠が、私(安岡孝一)には全く思い当たらない。入力部分だけでも「JIS X 0213」とか「JIS X 0221附属書JAの漢字」とか「入国管理局正字(平成23年12月26日法務省告示第582号)」とか、今ならいくらでもやりようはあったと思うのだが、さて、どこに言えば改善されるのかしら。
X0213 にする理由? (スコア:1)
どうやって入力するかはわかりませんけど、当該サイト専用の漢字選択ツールを用意するのが普通ではないかと。