海賊版映画の90%は映画館で撮影されたもの? 46
映画泥棒 部門より
過去 20 年近くにわたり、映画の海賊版は 90% が映画館に持ち込まれたビデオカメラで撮影されたものだとしばしば言及されているそうだ (TorrentFreak の記事)。
このデータは現代的なものでないとも思われるが、今年 10 月にも英 Film Distributor's Association (FDA) が Film Content Protection Agency (FCPA) の活動を伝えるニュースリリースで「全世界の海賊版映画の 90% は映画館を源とし」ているが、映画館による以降撮影防止の努力により、「英国とアイルランドの映画館で違法に撮影されたものは 1 本もない」などと述べている。
2016 年には英海賊版対策グループFACTが「90% の海賊版映画が映画館で撮影されたものだということを考えると、英国の映画産業を守るためには違法撮影対策が重要だ」などとニュースリリースで述べており、同年アメリカ映画協会 (MPAA) のボブ・ピサーノ会長が「全世界で 90% の海賊版映画は映画館で撮影したものだ」と語ったと Hollywood Reporter が伝えている。
さらには 2004 年 5 月の Variety では、モーション・ピクチャー・アソシエーションのダラ・マックグリービー氏がオンラインに出回る (海賊版) 映画の 90% が映画館で撮影されたものだと述べたと報じている。しかし、2004 年 7 月に The Guardian は FACT から得た情報として「同年押収された DVD 発売前の映画の海賊版は 90% が映画館で撮影されたものだ」と報じており、TorrentFreak ではこちらの数字は現代にも適用できそうなものだと結論付けている。