Linuxの本当のシェアをめぐって調査会社が対立 7
ストーリー by Oliver
大金つむから好きな数字くれ 部門より
大金つむから好きな数字くれ 部門より
masanorikusunoki 曰く,"ZDNet
によると、IDCとガートナーが、Linuxのサーバ市場でのシェアを巡って対立しているという。
ガートナーは8.6%、IDCは24%と主張しており、IDCはガートナーの算出に対して「サーバー出荷
台数に占めるLinuxプレインストールの割合としては納得できるが、Linuxのインストールベース
でプレインストールの占める割合は10~15%だという。
こんな記事を書いている筆者のノートPC、手元でBINDもPostfixもApacheも走らせているけど、ちゃんとサーバーに算定されているのかな?Linuxの場合、雑誌についてきたCDから何台にインストールしても問題ないし、そもそも連中がどんな方法でシェアを測定しているのかも気になるところ。"
しょせんは商売のための数字 (スコア:1)
まぁ、こういう調査会社というのは、商売のための数字を売るのを生業にしているわけなので、いかようにも都合のいい数字を出すんだろうね。
それに、例えば雑誌のCD-ROM1枚から何台ものLinux Boxを仕立ててしまうような人って、ほとんどの場合市販のソフトウェアにも頼らなければ、いわゆるIT業者だのインテグレータだのサポートだのも必要としない、自力でどんどこやってしまう人たちなんじゃないかな。いくらこういう人たちがLinux Serverをがんがん立てても、IT業界的にはあまり商売上のうまみがないから無視無視、ってのがそもそもの立脚点のような気がします。
IT業界が欲しいのは、業者の言いなりにほいほい金を出してくれるユーザ(一言で言えばカモ)だから、そういうユーザの中でのシェアが重要なのかもしれない、というのはうがちすぎでしょうか。
ガードナーの数字、IDCの数字 (スコア:1)
IDCの数字は、「Linuxサーバーの稼働台数」ということですから、これも妥当な線でしょう。(^^
Linuxでサーバー構築するのに、高額なサーバーマシンを使う必要は無いのは、公然の事実ですから、ま、こんなもんだと思いますよ。
もうひとつ加えると、Linuxでサーバーを構築している人たちは、コストにも敏感な人が多いということかもしれません。
調査自体たぶんいいかげんだろうし (スコア:1)
統計学にもとづいて、サンプリングして、その結果が
この数字というわけでしょ。
調査対象や範囲によって、ばらつきがでてくるのは当然。
あちこちの会社に出入りしてますが。
Linuxはまだインストールはされても、国内製造業などでは、ほとんど、実運用されている気配はありません。
IT関係の企業でも、メールルータやウェブサーバー
の「一部」使ったりとかがせいぜいなようです。
(そのうえ保守できる人間が少ないので、管理サイドではあんまり好まれない傾向です)
まぁ、まだ、目に見えた影響力はもってませんから、
個人的にはガトナーに一票。
Re:ガードナーの数字、IDCの数字 (スコア:1)
Re:ガードナーの数字、IDCの数字 (スコア:1)
情報部門の管理者だと「管理がそんなおざなりでいいんか?」ってな輩も少なくないですけどね。その仕事ぶりで給料もらっていいのかよってな感じ。
コスト感覚に関してはそうかもしれませんね。わたしなんかも、会社のサーバの面倒を見るのは本業が終わった深夜/早朝です。別に残業なんかつくわけじゃないんで、自分自身のコストを考えると、ほんとアホみたい(笑)。でもまぁ、コスト感覚というのは、「コストを下げる」ということだけじゃなくて「有限のコストをどこに振り向けるか」ってところも問われるわけでね。
真相 (スコア:1)
Linux盛り下がり度 (スコア:1)
昨年11月のCOMDEX Fallの片隅でやっていたLinux Business Expoは、正直言ってかなり盛り下がってました。先日行った東京ビッグサイトのLinux World Expoのほうが、よっぽどお金かかってたと思います。
Linuxは「次はGUIだ」「Microsoft落とせ!」だのと、花火は勇ましいのですが、いまひとつマーケティング的な決め手に欠けます。でも、それがうまかったらMicrosoftそのものですよね。また、うまくあってほしいとも思わないし。
ただ「Linuxって言うほど使われていないよ(=だから信用されてないんだよ=だから使わないように)」という結果、結論を引き出すためにこの数字が使われることが問題です。数字が正しいとか、読み方が違う、という問題じゃなくて。
要するに市場に対して「どういう印象をそれに対して与えて、相手にダメージを与えるか?」という、戦略マーケティングの道具として、この統計が使われていることが問題です。つまり、「レッテルを貼る」わけですね。
数字、統計というのはもともと「現状は本当はどうなのか?」ということをより正確に知るためにあるものですね。でも、今回の調査はそのためではなく「競争相手にダメージを与えるため」に行われ、発表されたものだと思います。つまり、世間に「これは世の中の流れだ」と思わせるために統計が使われた、ということが問題です。
これは「Linuxのシェア」についていろいろな見方を提供して、現状をしっかりと把握するために作られた、まじめな統計ではない、ということに問題があります。より正確に言えば、そういう「公正」を装い、特定企業に有利になるように作られたのではないか、と疑われる「マーケティングツール」としてそれが使われていて、そのことを隠している(=統計資料を読む人に対してうそをついているかもしれない)ということに問題があります。