NGO共同声明: ICANNの組織改悪に反対する 23
ストーリー by Oliver
JPNICもな 部門より
JPNICもな 部門より
sakichan 曰く、 " 以前ここでも話題になったICANN プレジデントの提案について、JCA-NET(私は理事のひとりです)が中心となって「一般ユーザの排除」に反対する共同声明を発表しました。
すでに賛同者をいくらかあつめてICANNに送付していますが、
追加の賛同者を募集中です。
なお、このICANNプレジデント提案の問題は福冨忠和さんのコラムにわかりやすい解説があります。"
テロを利用する連中 (スコア:3, すばらしい洞察)
IOC や FIFA は賄賂や豪華接待で動く組織になってしまったという教訓こそ、ICANNに生かすべきだろう。今度の提案は、利益が上がる事業になったインターネットを牛耳って利権を得ようという動きですね。こんな連中はテロリストと同罪だ。
Re:テロを利用する連中 (スコア:1)
比喩にしてもひどい。倫理感覚が麻痺してません?
#テロへの憎悪を利用してるのはご自分ですよ。
-- wanna be the biggest dreamer
Re:テロを利用する連中 (スコア:1)
The driving notion at the time of ICANN's creation was consensus; it is clear to me that the driving notion today, with the renewed focus precipitated by the events of 9/11, must be effectiveness. Like any institution with responsibility for key infrastructure, ICANN must be able to act when needed.
(拙訳) 9/11の事件により、合意によって物事を進めるという行動概念は墜落した。責任ある団体として、ICANNは、必要なときに行動できなければいけない
とあるけど、本当に「合意より効率」という「改革」は、ニューヨークのテロの結果だ、そういう事に対応するためだという主張が理にかなっているというの?
「テロ対策」と言えば、事情を良く知らない人間は反対しにくいという今の風潮を利用したイカサマ臭い主張、卑怯な論点のすり替えじゃないのか、本当に機構を改革したければ、正々堂々と議論し、また反論にも答えるべきだと言いたいわけです。
> #テロへの憎悪を利用してるのはご自分ですよ。
利権をむさぼりたけりゃ、何でも策を弄するがいい。しかし、テロでは多くの人が死んだ。自分の利得のためにテロを利用しようというその人畜にも劣る態度は、テロリストと比較されるべき連中だ、と思いますが。
Re:テロを利用する連中 (スコア:1)
そうですね。
僕はICANNのやり方が良いなどとは言ってませんよ。テロリストと同じレベルの悪ではない、と言っているんです。
まさか本当に、この程度でテロリストと同罪だと主張するとは思いませんでした。
#比較とトーン弱めてるけど、要するに同罪なんですよね?
これは比喩だと思ってました。ですから、「あなたもテロへの憎悪を(比喩としてレッテル貼りに)利用してるじゃない?」と発言したわけです。
本当に同じレベルだとお考えなのですね。利用云々は撤回します。
さて、どうしようか。
テロを実際に行うことと、それへの憎悪を利用して議論を有利に展開するということの罪の程度の差は、僕には倫理の一番基本的な原理のレベルなんだよなぁ。多分一般的にそうだと思うけれど。
この区別をしない倫理観を、どこから崩せばよいのか簡単ではなさそうなので、これ以上は追求しないでおきます。要求するなら僕の負けということで結構です。
#なぜ人を殺してはいけないか、に反論するのは難しいのと同じです。
-- wanna be the biggest dreamer
Re:テロを利用する連中 (スコア:1)
かなり拙い訳のような気がします…少なくとも、どこにも「堕落した」とは書かれていないですよね。タレコミ本文で挙げられていた福冨忠和さんのコラム [mycom.co.jp]に載っていた会津泉氏の訳文の方がよさげ。必要な範囲だけ引用しておきます。 ちなみに、リン報告 [icann.org]の中で、9/11に言及しているのってここだけですよね?そもそもNGO共同声明 [apc.org]には「テロ」という単語は1度も登場しません。その点について過剰反応するのは、議論の本筋から外れていると思います。
で、報告書と共同声明の内容に話を戻しますが。
この報告書が主張しているのは、ICANNの本来の業務に注力するために組織を効率化し予算を確保するべきということですね。つまり、ICANNは「各国政府の利害にとらわれないグローバルな民主主義への試み(共同声明)」という重荷をどこか他の組織に委ねて、本来の業務に傾注すべきであると。これに対して今回のNGO声明は、ICANNは(インターネットにおける基本的人権を保証するために)「グローバルな民主主義への試み」を放棄すべきではないと主張しているのですね。
うーむ。ICANNの根幹業務は基本的人権の保証ではない(とワタシは思う)ので、これはリン報告書に軍配を上げたいです。
共同声明は、報告書が示す「グローバルな民主主義への試み」からの後退に警笛を鳴らすだけではなく、どうすればそれを放棄せずにICANNを存続させられるか、ICANNの今後についてのカウンタープロポーザルを示していない点で、ちょっと説得力に欠けるような気がします。
Re:テロを利用する連中 (スコア:2)
そーいう意見がでるのがわかっていたので、 「ドメイン名とIPアドレス」という狭い領域での話となるように 一応書いてあるのですが。 「基本的人権」というのは、 「コミュニケーションの権利」を裏付けるためにあるのであって、 それ以上ではないのです。 そして、「コミュニケーション」は「ICANN本来の業務」の ドメイン名やIPアドレスの割り当てで、影響を受けるわけです。 アドレス割り当てポリシーによってはネットワークの使い方を upstream ISPに細かく干渉されてしまう (IPv4 ではしょうがないけど、 IPv6でもそれを引きずりかねない動きはあって、 日本のIPv6方面のひとはずいぶん頑張って運動したはず)わけだし、 アドレスについては、ドメイン係争の形をとって、 大企業が批判サイトをつぶしにかかる、というのは 現実におきていることだし。 DRPの中身をどうするか、 新TLDをどういう性質のものをどれだけ認めるか、 全部影響してきます。
Re:テロを利用する連中 (スコア:0)
と言われる程でもないと思います.
たしかに堕落っていうのは言葉の選択が良くないと思いますが,本当の意味は「失墜した」ってことじゃないですかね?precipitateはつきおとされちゃう,っていうような意味です
Re:テロを利用する連中 (スコア:1)
Re:テロを利用する連中 (スコア:0)
あれは、思わず投票しそうになったけど、
投票運動をやってる面々をみて、
「あ、そーゆー団体なんだな」
とおもってやめた
国立駅前でチラシでも配ってICANN改善反対運動でもやってください
インターネットユーザーの選挙って… (スコア:2, 興味深い)
ICANN をよく知らない人にも、とにかく投票しろとか言ってた。
あんな選ばれ方よりかは、各国代表制のがマシと思います。
-- wanna be the biggest dreamer
なるほど知らないひとの反応というのはこういうものか (スコア:3, 参考になる)
というのがよくわかりました。
今回の声明の中心になったJCA-NETは、 2000年当時の選挙のさいは、日本国内の組織的動員には反対し、 日本国内で対立候補をたてました (当時はまだ私は会員ですらなかった。念のため)。 組織的動員のために必要な推薦数の敷居が高くなり、 最後の投票に残ることすらできませんでしたけど。
その後の制度再検討のなかで、 今回の声明をおもに書いた小倉さんや私は 公正な選挙の実施を求めて 日本の組織的動員についてICANNやALSCにコメントを送っています。 賛同者に名前を連ねてくださっている会津さんも、 NAIS [naisproject.org]を率いる立場として、 At Largeをいかに改善すべきか、ということで尽力されてきました。 それらの結果は、よくもわるくもALSCのレポートにも 明確に反映されています。
そもそも、なぜ「一般ユーザ」の「投票」が必要という 話になったのか、その基本的なところすら、 あなたはおさえていないように思います。
IETF的な、rough consensus and running code で片付く問題だけなら、 IETF だけでいいので、ICANNは要りません。 でも、rough consensus and running code が通用する前提というのは、 複数の実装で trial and error で競争しながらやっていけるからなわけ。 ドメイン名やIPアドレスという、 統一的な資源配分の問題は、そうはいかないわけです。 ドメイン名に関しては厳密には 北米一般理事の Karl Auerbachさん [cavebear.com]のように Alternative Root いくらでもおっけーと言ってしまえば、 「政治」は要らなくなるのだろうけど、 そうはいかないってのが大勢ですよね。 むしろ、ドメイン名なんかは、 政治的・経済的な理由から、 「希少性」が技術的必要性以上に演出されているきらいがある (そして、Karl さんがなぜ当選したかといえば、 ICANNの透明性を要求しつづけ、 かつ演出された希少性に異議をとなえてきて、 しかも技術がわかってる人間という裏付けがあるから、ってこと)。
そういうなかで、いかに意志決定過程において 全てのstakeholder(利害関係者)の意見を反映させ、同意をえていくか、 という意味で、ICANNのシステムでは人事に関して (At Largeに限らず、各下部組織で随所に)投票が用いられている、ということはおさえておくべきこと。 会議のスタイルとしては、役員のみで議論するような、 Board Meetingや Names Council といったものは傍聴のみだけど、 Public Forum や DNSO GA, 各Constituency の Meetingといったものは、 立ってるマイク に人が並ぶ、IETFスタイルが踏襲されてますし、 Board Meetingでも最終的に全員同意に至らないまでも、 コンセンサスを作って決定していくスタンスがとられています。 そうやって、ボトムアップにコンセンサスをつくっていく、 という形は崩すことなく、でも、 やっぱり投票が必要なところは必要ってことなんですよ。 権限を一部のひとが持つわけだから。
でも、Lynn提案っていうのは、そういうのとは異質なわけ。 一般ユーザは外してかわりに各国政府からの役員をいれる、 トップダウンにする、ってことだからね。 そこで外されようとしているのは、 日本の組織動員でなったような人じゃなくて、 Karl さんみたいな人なんです。 もうひとつ、ずっとGACコミュニケをチェックしてればわかるんだけど、 GAC (各国政府諮問委員会)の求めるものと ICANN の今までのコンセンサスというのはかなり異質で、 かなり荒っぽくいえば、 「知的所有権の重視」「TLD増加の抑制」 「ドメインとコンテンツ規制をむすびつけたがる」 という傾向が従来からあるんです。 こういう「各国政府のあり方」と「一般ユーザの希望」が 同じ傾向なのか、というと私にはそうはみえないのですが、 どうでしょう。
Re:なるほど知らないひとの反応というのはこういうも (スコア:1)
知識無くとも世間的理性を備えている人々は、説明せずに言う通り行動しなさい、というアジテーションには普通警戒するものですよね。何やら都合のよい背景説明しかないし。
いや、一般ユーザーへの投票拡大を目指しつつ、その知識の無いことを蔑む発言は…もしかして知識ある我々の言う通りに動くべきだとお考えで? その拡散された権力を事情をよく知っている我々に委ねなさい…オーウェルの世界のようです。
それは知りませんでした。当時の文献へのリンクありますか? 一方的な説明では信じ難いので。
ともかく、JCA-NET他があの動員の一味かという邪推はとりさげます。合わせてお詫びします。
ところで JCA-NET は昔、情報支援系の NPO に参加しようと思って調べたことがあります。
当時も政治性がちょっとだけ見えまして、実体はどんなものなのだろうかと継続的に見ているんですが、どうも最近変わったなぁ…と感じています。
ので、昔の行動が今の信頼とはすぐに繋がりません。
# 今回の声明を見に行って JCA-NET のあのロゴがあるのに目を疑った
僕は、ドメインについては
>Alternative Root いくらでもおっけー
です。
代替手段あるわけで、ドメイン名程度で基本的人権が犯されるほどのことは起こらないと思ってます。
色々挙げているようなドメイン名の今の利用形態に反対するといって、基本的人権ってのはちょっとね。
それよりも直接民主制の弊害の方を強く危惧します。
具体的には、もし完全に市民の手に委ねられるなら、今の ICANN よりもひどいドメイン名の管理形態が導入されるだろうと思っています。
今回の声明も内容は全く一方的な断罪で、危機感を深めずにはいられませんでした。
前の投票の当時から分かりませんでした。
なぜなんでしょうか?
「投票」の必要性は分かりますよ。なぜ「一般ユーザー」のそれが必要なんですか?
一般ユーザー以外の投票の不都合は承知していますので、それだけを説明せずとも結構です。
間接選挙と直接選挙を比べてみて、なぜ直接選挙の方が ICANN に合っているのかが分かりません。
政府代表制は正直イヤですが、それは次第に望ましい形態になるだろうと思っています。少なくとも合衆国独占から ICANN が生まれた前例はありますね。
それに多分、Karl 氏のような方は選ばれると思いますよ。
-- wanna be the biggest dreamer
Re:なるほど知らないひとの反応というのはこういうも& (スコア:1)
「知識の無いことを蔑む」ってのは取り消してくれ。 あなたがあまりに「知ったかぶり」を発揮しているので、 それに対応した反応を返しただけなので。
日本の選挙実態についてのレポートは、私のごく簡単なのは私の全然最近メンテしてない個人ページ [dti.ne.jp]に放置されてるし、 小倉さんのもうちょっと広くまとめたレポートは CSIFのページ [civilsocie...tforum.org]にある。 また、小倉さんが後にStockholmのICANNミーティングで発表したものが ALSCの最終報告書 [atlargestudy.org]で 引用されている(ただ、小倉さんのオリジナルはサーバの設定の問題で今は読めない...)。
なお、今回の声明はLynn提案への危機感から多少キツめに とられる内容になっていること自体は否めませんが、 それはALSC(At Large Study Committee)の報告に不満を持ちつつも それをベースにどれだけよいものにしていくか、 という方向で At Large問題に関心をもってかかわってきた人達にとっては、 ALSCレポートでの提唱すら打ち捨て、その上 「コンセンサスつくり」を従来より低く置くLynn提案が、いかに 唐突なものだったか、 そして、それが少なくない理事の支持を得ているということが いかにも不透明かつ突然の変化だったか、ということなんです。
で、なぜ「一般ユーザ」か、といえば、「一般ユーザ」だって 立派な stakeholder だから、ですよ。 そして、声明では「直接選挙」がいいかどうかまではうたってません。 選挙制度自体は前回のようにはいかないのは前提とされていたわけだし。 でも、 Lynn提案は「政府代表」と「有識者代表」を At Largeと言ってるわけで全然違うところに行っちゃうんです。
そうそう、 Accra会議の非公式ログ [does-not-exist.org]をみて、 「政府代表でもKarl氏のような方が選ばれる」と ホントに思いますか? むしろ彼を排除するために仕組まれてるのではという感じさえ するのですが。
Re:なるほど知らないひとの反応というのはこういうも (スコア:0)
知ってるあなたの説明を読んでも、なぜ国家がかかわるのがいけないのかよくわからないけどね
いままではコミュニティー的にやってたものを、国家がかかわって管理するようになるだけじゃん
電波もはじめは勝手につかってたけど、普及しだすと公共の利益を優先して国家が管理するようになった
インターネットも、一部の人の物でな
Re:インターネットユーザーの選挙って… (スコア:2, すばらしい洞察)
インターネットでは投票・民主制度なんてレッテルは、他者を圧する錦の御旗にならないのですよ。
ひとつ有名な宣言を引用しておきましょう。
なぜ投票が望ましいのかきっちりと説明せずに、インターネットのあるべき姿を主張されてもイマイチ信用できないです。
つまりそんなこと考えたこともない=IETFを知らない、のでしょうから。
-- wanna be the biggest dreamer
Re:インターネットユーザーの選挙って… (スコア:0)
自説の補強に使うのなら、ふつうきちっと出典を示しませんか?
Re:インターネットユーザーの選挙って… (スコア:1)
ゲーテですよ [google.com]。
どう見ても今のスレッドは議論になってませんよね。別に自説の補強する必要はないのです。牽制はしてますが。
それとも議論挑もうと下調べですか?
主眼はただ単に、知らない人に教えてるだけです。
一応は検索のヒントも散りばめてあります。
このくらい調べられない人にまで伝えることは想定していません。
#とにかく暗記させるよりも、考えさせるのが好みなものですから。
-- wanna be the biggest dreamer
Re:インターネットユーザーの選挙って… (スコア:0)
Re:インターネットユーザーの選挙って… (スコア:0)
だって、今回の場合で出典を出さなかったことを誤りとは全く思ってませんもの。
というのが僕の考えであるということをまずは理解していらっしゃいませ。全然批判になってないですよ。
目くそとハナクソ (スコア:1)
ICANNでテロのせいにして組織を私物化したい人たち=ハナクソ
ということだね。
まったく、インターネットをまじめに考えている奴はいないんだろうか?ネットはこういう連中に蚕食されて命尽きるのだろうか?
中坊林太郎さん談 (チャチャ) (スコア:0, フレームのもと)
Re:中坊林太郎さん談 (チャチャ) (スコア:1, おもしろおかしい)
GeekはJCAのような団体とは思想が違うと思う (スコア:0)
考え方が甘すぎ。