パスワードを忘れた? アカウント作成
3509 story

富士通が量子ドットのサイズおよび配列制御に成功 26

ストーリー by yourCat
キュービットが降ってくる 部門より

ktoshiharu曰く、 "株式会社富士通研究所の発表によると、同研究所では量子コンピュータの基本素子となる量子ドットを任意の位置に任意の大きさで作成する技術を開発したとのこと。詳細に関しては、7月29日より英国エジンバラで行われる第26回半導体物理国際会議にて発表するという。
残念ながらタレコミ人はこの技術が量子コンピュータ開発にどの程度のインパクトを与えるか正確には把握できないが (専門外なので…)、発表記事中の「量子コンピュータ実現に大きく貢献する」とのコメントに期待に胸をふくらましている所である(^^;"

任意の大きさで作成できるのがミソか。「井」の字に並んだ量子を見ていているとIBMの原子絵を思い出すな。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • > 任意の大きさで作成できるのがミソか。「井」の字に並んだ量子を見ていているとIBMの原子絵を思い出すな

    IBMのはSTM、今回はAFMを使っていますから、使う道具とか加工して いるところの感じは似ていないわけでもないですね。ただSTMは表面 の原子を物理的に取ったり付けたりするのに対して、今回のケース では雰囲気中の水を電離させて化学的に(と言っちゃっていいのか しらん)表面加工するというアイディアが面白いですね。

  • by take0m (4948) on 2002年07月30日 17時18分 (#135933) 日記
    日本人が発見した室温でのスピン偏極共鳴トンネル効果には興味なしでした、編集者の方々。室温でのスピントロニクスの基本素子となるスピントランジスタの実現に近づいたのですが・・・

    http://srad.jp/journal.pl?op=display&uid=4948&id=63445
    http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2002/pr20020712/pr20020712.html
    • 9月号の日経サイエンスのスピントロニクスの記事訳してるのって このグループの人達でしたっけ?
      親コメント
    • やはり/.はソフト屋さんが多くて、基礎科学系のわかる人が少ないのでは?
      私自身も付いてるコメントを見て、ようやく雰囲気が分かりましたし。

      #ちなみに私は、理系落第ソフト屋です。

      嘆くだけじゃなくて、アクションを起こしてみたらいかがでしょうか?

      案1: もっと噛み砕いた情報をタレコミ時につける。
      案2: Oliverさんに直訴して、take0mさんを編集者とした新セクションを作ってもらう。
      親コメント
    • スピントロニクスやスピントランジスタは、通常の半導体技術や、ほかの次世代デバイス技術 (量子コンピュータ、有機トランジスタ、光コンピュータ、などなど) とくらべて、なにが利点なのですか?
      • 簡単な例としては電子1個でスピンの上/下区分による1bit表現が可能になりうる(実際に可能かどうかは別にして原理的には可能ということですが)ことから, 究極的な情報密度を持ったメモリを作るなんてことも可能ですね.

        こんな話はほんの20年ほど前まではSFの中の可能性だけだったのですが.

        親コメント
      • ・・・個々の技術は相反するものではないが。

        スピントランジスタに特徴的な性質といえば不揮発性。 CPUに利用すれば内部情報(レジスタとか)を保持したまま電源を切れることになる。 これをMRAMと組み合わせれば瞬時にサスペンド・レジューム可能なコンピュータも実現可能に。 基本的に電源OFFで、必要な時に数ミリ秒だけ動かして省電力・・・なんてことも考えられている。

        FYI: 日経サイエンス今月号で特集されている [nikkei.co.jp]

        親コメント
  • by kubota (64) on 2002年07月30日 15時37分 (#135872) ホームページ 日記
    量子コンピュータについては全く素人なのですが...

    量子コンピュータが実現したら、それ向けの BSD とか Linux とかが、開発されるのでしょうか。

    それとも、アーキテクチャがまったく異なるので、BSD や Linux が移植されることは、ありそうにない?

    • by sakamoto (8009) on 2002年07月30日 17時15分 (#135930) 日記
      普通のコンピュータの計算も可能なので、x86アーキテクチャとかに 埋め込んでしまえば開発もいらないかも。 でも、もし量子計算によってスケジューリング問題とかが高速に 解けるようになったら、カーネルの動作に量子計算が使えるかもね。

      あ、でもRSA暗号とか解けちゃうから、パスワードの認証とかは 別に考えないといけないかも。

      --
      -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      仮に完成したとしても、高速演算ユニットになるのがオチではないかと
    • by Anonymous Coward
      え~でもノイマン型コンピュータという原型は変わらないんでしょ??いくら量子コンピューティングでも。だったら BSD でも Linux でも動きそうなもんだが。
      • by Anonymous Coward
        量子コンピュータみたいに本質的に並列なものが
        ノイマン型になるんですかね?
        「コンピュータ」と言ってもステップ数は大きく出来ないだろうし
        現在のコンピュータとは全く別物と考えたほうがいいんじゃないでしょうか?
        • by Anonymous Coward
          自己レスすまそ。
          並列とノイマンは関係ないですな。
          量子コンピュータはある量子系に物理的な操作をして
          最終的にでてきた系が答えになるという
          いいかげんな理解で逝くと、
          量子系->処理するデータ
      • by Anonymous Coward
        ん? 量子コンピュータってどう考えても
        ノイマン型じゃないでしょ。

        量子コンピュータのデータは量子ビットの重ね合わせ状態で、
        プログラムはその量子系に対するDFTとかの操作なんだから、
        「データもプログラムもビット列で表されるという点で同じ」という
        ノイマン型の大原則に反しているわけだから。

        そもそも、量子コンピュータって確率的なもんなんで
        一般的な計
        • by uguisu (9285) on 2002年07月31日 9時40分 (#136429) ホームページ 日記
          DNAコンピューターはどうなんですか?やはり全く別物ですか?
          親コメント
          • DNA コンピューティングでは、そもそも任意の複数のプログラム を走らせるなんてことが難しいんじゃないかな? 私の認識では一つの問題を解いたら停止しなければならない気が します。
            # やればできるだろうけど
            --
            -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
            親コメント
            • Computer Today [saiensu.co.jp] のバックナンバーを見てみた。
              2002 年 5 月号と 2001 年 11 月号にソレ系の話題が載ってた。
              DNA で変なものを作るナノテクノロジをやっている Ned Seeman [nyu.edu] のサイトで DNA タイルの自己組織化 なんていうのもやっている。
              これは計算万能チューリングマシンとみなせるそうである。
              DNA の自己組織化がドライビングフォース。

              陶山先生 [u-tokyo.ac.jp] のインタビューも載ってたが、イマイチ理解しきれない。
              問題ごとに異なる DNA を作るやり方では任意の複数のプログラムを走らせることは難しいので、ある決まったインストラクションセットをあらかじめ用意しておいて、実際の計算はこれを組み合わせて行なう(ある意味で「普通の」プロセッサと同じ)ということらしい。
              素人なので間違ってたらスマンです。
              親コメント
              • 確かに万能マシンを作ろうという研究がされているようですね。 でも、酵素を注入とか、濃度の管理とか書かれているので まだまだ任意時間好きなだけ動かすのは難しいのではないでしょうか? あと、複数の並列計算の出力をどうやって調べるかとか、使用済み DNA をどうするのかとかいろいろ研究のしがいのあることがいっぱい あるのではないかと。 とりあえず 49 時間しか動かない OS とかだったら 作れるかも知れません。
                --
                -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
                親コメント
        • by Jitterboogie (10223) on 2002年07月31日 10時30分 (#136454) 日記
          詳しい人もいるみたいなので補足してみる。
          arXiv:quant-ph/9508027 [arxiv.org] で Shor 自身による解説が読める。英語だけどオススメ。
          NMR 量子コンピュータで Shor のアルゴリズムのデモに成功した IBM の ペーパー Nature, 414, 883 (2001) [cdres.com] なんてのもある。
          NMR だとエンタングルメントがないので量子コンピュータと認めない人もいる。観測されるのがアンサンブル平均だし。
          親コメント
        • by sakamoto (8009) on 2002年07月31日 13時00分 (#136537) 日記
          万能量子Turing機械(つまりインタプリタ)は作れると思うので、 ノイマン型的な構成も可能だと思いますけど。 s-m-n定理も成り立つはずだから、OSとか考えても計算能力が 劣るとは思えません。

          # 確率的な計算って一般的ではないのかなぁ……

          --
          -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
          親コメント
          • by Anonymous Coward
            > 確率的な計算って一般的ではないのかなぁ

            つーか,元コメントのACがNPのNがなんなのかをわかっていないだけなのでは?

            それはともかく,普通にプログラム可能な機械ができたらPとかNPとか気にしなくてよくなるので,現在とは全く違う展開になるでしょうね,理論も応用も(ひょっとして理論らしい計算量理論がなくなっちゃうかも).
            • by sakamoto (8009) on 2002年07月31日 15時01分 (#136606) 日記
              普通にプログラム可能な機械ができたらPとかNPとか気にしなくて よくなるので
              そうかなぁ。 私は非決定性の多項式時間計算可能な世界 NP と 量子コンピュータで確率的に意味のある答を多項式時間で 計算する世界 QBP は異なると思ってます(根拠はないですが)。

              あと、非決定性のプログラミングは、 普通のプログラミング言語に guess 命令(もっとも 都合の良いものを勝手に思いつく)というのを付け加えてやれば いいんですが、量子コンピュータのユニタリ行列による可逆的な 状態遷移をうまく表せるような命令をプログラミング言語に 付け加えられるかという問題もあると思います。

              --
              -- 哀れな日本人専用(sorry Japanese only) --
              親コメント
            • by Anonymous Coward
              > それはともかく,普通にプログラム可能な機械ができたらPとかNPとか気にしなくてよくなるので

              とりあえず、コレ [ipa.go.jp]でも読んで出直してきてください。
typodupeerror

人生unstable -- あるハッカー

読み込み中...