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コーヒーやチョコレートが癌を治す? 29

ストーリー by yourCat
コーラはやっぱりJoltか 部門より

y_tambe曰く、 "Nature Review Cancer (2002 Oct) の『In the News』に出ていた話だが、カフェインやその仲間の化合物(メチルキサンチン類)に抗ガン剤としても期待される新しい作用が見つかったそうだ。J. Biol. Chem.の論文が大元のネタで、イノシトールリン酸-3-キナーゼという酵素の活性をカフェインが直接阻害したとのこと。この酵素は細胞の増殖など生命の基本的な機能に重要なものの一つだが、一方でこれを抑える化合物 (wortmanninなど) には抗ガン剤としての応用も期待されており、今後カフェインなどを基にした抗ガン剤の開発などにもつながるかもしれない。
なお、もちろんチョコレートやコーヒーを食い (飲み) まくればいいもんじゃないってことはネタ元にも記されている。"

件の記事に引用されているBBC Newsの記事によれば、緑茶から抽出したカフェインを塗布したところ、マウスの皮膚ガンを抑えられたという。

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  • 用意する物
    牛乳 適当
    チョコレート 適当 

    1 コップの中にチョコレートを砕いていれる。
    2 牛乳を並々と注ぐ。
    3 レンジで10分ぐらいチンする。
    4 そのまま頂く。
  • ○○が効く! (スコア:3, おもしろおかしい)

    by yatobi (7117) on 2002年10月12日 10時42分 (#182367) 日記
    っていうと、絶対そればっかり食う奴が出まくる…に15VA(ヲイ)。
    いつぞやのワインブーム然り、紅茶キノコ [geocities.co.jp]然り(古っ!)。

    ってそれはさておき、「カフェインが生化学的に細胞の増殖をおさえる」ということでしょうか…
    うーん「子供にコーヒーなどの刺激物を与えすぎてはいけない」(ヲイ)。
    なんか寝起きの頭で見ていて「メガビタミン学説」 [amazon.co.jp]を思い出してしまいました…
    (本当は全然違うんでしょうけど)

    なんにせよ大橋巨泉さんがココアで逝きかけた [kyosen.com]事態の二の舞だけは…
    --
    # 爆言のち漏電中… :D
    • by Anonymous Coward
      メガビタミンか~ 懐かしいなぁ。
      過剰摂取すると犬神明になれるんでしたっけ?(ヲイ

      ところでカフェインも過剰摂取するヤバイですんで
      みのさんも奥様方もお気をつけ下さいませ。
  • (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2002年10月12日 9時05分 (#182343)
    ここでみのもんたの登場、と。
    • by Anonymous Coward on 2002年10月12日 9時23分 (#182345)
      夕食がチョコレート三昧になります。

      #カレーの色が変色しそう
      #翌朝にも影響するので AC
      親コメント
    • by AliceYou (2190) on 2002年10月12日 19時20分 (#182485) 日記

      昼の番組で紹介された直後、スーパーからコーヒーと
      チョコレートが売り切れる、っと。

      すこし前ココアが健康にいいと紹介され(以下略

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      Jolt Colaが晴れて日本再上陸、と。
    • by Anonymous Coward
      何でも売れるなら
      凶箱の宣伝すれば?
      売り切れるかもよ。

      奥さん、
      ガン成人病、コレステロール、マイナスイオン効果…
      XBoxが体にいいんですよ、
  • BBC Newsの記事 (スコア:2, 参考になる)

    by y_tambe (8218) on 2002年10月12日 17時01分 (#182457) ホームページ 日記
    タレコミ人です。関連記事へのフォローありがとうございます>yourCatさん
    ただ、BBC Newsの記事へのリンクですが、今回ので引用されてるのはこっち [bbc.co.uk]の方です。

    緑茶によるのはこのPNASに出ているもの [nih.gov]で今回のタレコミ内容とは直接の関係はありません。
    こっちはむしろラジカルスカベンジャーとしての活性の方が関与しそうな現象で、このConneyらのグループがずっとやってきた [nih.gov]研究で実はあんまり目新しいものではないのです。一般向けのインパクトとしては高いのかもしれないけど。

    それに比べてPI3Kの方は、細胞生物学で細胞内情報伝達のことを研究してる人なら一度は聞いたことのあるだろうもので、そこにもカフェインの作用点があったってのが新しいポイントだったりします。
  • 私はパニック障害を患っているのですが、コーヒーを一杯でも飲むと発作が起きます。
    ちょっと長い引用ですがパニック障害プラザ [mmtr.or.jp] によると
    「パニック患者の半数はコーヒー4ー5杯分のカフェインを摂取すると発作を起こします。 正常の人も発作を起こす可能性はありますが、ずっと大量のカフェインをとらないと起こりません。カフェインは、天然の鎮静物質であると考えられている脳内のアデノシンの神経伝達を遮断して作用を発揮します。臨床医の研究によれば、パニック患者の多くはカフェインが発作の原因となることに自分で気づき、カフェイン摂取を制限しているということです。」
    だそうです。
    私も仕事のし過ぎによってうつ病を発症するまではそんなこと無かったんですが。
    コーヒーのがぶ飲みはパニック障害の素質を持つ人に発症させてしまう恐れがあります。
    この記事を見てコーヒーのがぶ飲みを始めたことによる患者が増えないことを祈ります。
    パニック障害は自殺を意識するほどまでに苦しい病気です。
  • つまるところ (スコア:2, すばらしい洞察)

    by keybordist (3572) on 2002年10月13日 1時15分 (#182647) 日記

    肉でも野菜でも、天然の食品には某かの薬効成分なりが含まれているわけで、
    バランスのとれた食生活が何より重要という結論に落ち着くと思われるのだが・・・
    こうやって、「~に薬効」とマスコミが煽る行為が、一番健康増進を妨げてるような気がする。

    • by amirex (6995) on 2002年10月13日 11時07分 (#182745)
      マスコミが煽ってる食品は、「健康のために」というより、楽しむために食べましょうという、嗜好品という位置づけだと勝手に思っています。

      もともと自然は、その地方、季節に適した食料を栄養バランスが良いように供給してくれていますし、適切な調理法(食中毒にならないようにワサビを添える等)も昔から伝統としてありますから。
      理想を言うと、昔ながらの料理を食べていれば、非常にバランスが良くいられるのでしょうね。
      (都会にいると殆ど不可能ですが)

      私自身は、そういったことから、なるべく和食を食べるようには心がけています。
      色々な食材、味の物をバランス良く食べれば、マスコミが煽っているような薬効など、考える必要は殆どないのではないかと思っています。
      (と言ってしまうと世の中の面白みが少なくなってしまいますが)

      ただ、体調に合わせてバランスの微調整をするのは必要だと思いまして、私の場合は冷え性体質なので、なるべく冷たい物や体を冷やす食材は避け、体を暖める食材を取るように、色々考えてはいますが…。

      いかがなものでしょうか。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2002年10月13日 7時08分 (#182703)
    効果がある/ない以前にカフェインって毒ですよ。それもガンを引き起こす。

    カフェインはDNA傷害のチェックポイント機構の阻害剤です。
    細胞にカフェインを与えると、DNAに傷が生じてもそれを修復するための機構が活性化されないので、かなりの傷が残ります。
    このようなDNAの傷の蓄積は
    ・細胞死
    ・ガン化
    のいずれかを引き起こします。
    (お疑いの向きはPubMed [nih.gov]あたりで『caffaine +checkpoint』ででも検索してみて下さい。)

    上に書いたガン化は長期的な作用ですが、短期的にもカフェインは毒です。
    体重にも依りますが、致死量は十数グラム。
    (こっちは詳しい機構は知りません。)

    果たして治療薬に使えるのかな…?
    • 効果がある/ない以前にカフェインって毒ですよ。それもガンを引き起こす。
      …… このようなDNAの傷の蓄積は
      ・細胞死
      ・ガン化
      のいずれかを引き起こします。
      毒と薬を厳密に線引きするのは難しいことなので「毒ですよ」と言い切るのは正しくないでしょう。場合によっては毒だし、場合によっては薬であり、それは特に用いられる濃度による影響が大きいわけで。
      大元のJBCの論文 [nih.gov]の方ではp110δに対するIC50が75μMということでそれほど低い濃度でもないですから(一般的な他の酵素の阻害剤のレベルから考えると)あまり効き目としてはよい方ではないと思います。しかし細胞に投与する実験も行っていますから、少なくとも短期での細胞毒性を示す濃度ではないと思われますが。
      #動物細胞にアポトーシスや癌化誘導を起こしている論文の方も少し探してみたのですが、どういう細胞にどれくらいの濃度で与えたかまでabstractに示されたものがなかったので。

      研究グループも、他のシグナル伝達系への関与も大きく、効き目もさほどよくないカフェインやテオフィリンをそのまま使うことは考えていないでしょうが、メチルキサンチン類がp110δへの選択性が高いということでサブタイプ特異的な阻害剤のリード化合物として期待しているかと。

      それと、細胞周期停止から起きる細胞死はアポトーシス(俗にいう「細胞の自殺」)で、むしろ癌化に向かうような異常な細胞を排除するために正常な生体に備わっている機能です。p53に代表されるような癌抑制遺伝子に同時にアポトーシスを誘導するものが多いように「癌化とアポトーシス」が同方向なのではなく「癌化抑制とアポトーシス」が同方向だと考えるのが一般的かと。

      #ついでにいうとp53の場合細胞周期停止にも絡んでて「DNAに損傷があった場合に細胞周期を止めることで、その間に(別の分子の働きで)修復できるようにし、それが複製されて異常が伝わったり癌化するのを防止する、あまりに異常が多くて修復できない場合は細胞を自殺させる」という役割だと考えられてます。

      カフェインにはアポトーシスを誘導、ないしそれを増強するという論文は確かに結構多いですが、それはむしろカフェインの癌化抑制(特にirradiationに対するもの)のメカニズムを説明する意図でなされた研究だと考えた方がいいと思います。
      親コメント
    • ですね。

      でも逆にアンチコーヒーキャンペーンが起きるのも変なので追加すると

      コーヒー1杯当たりのカフェインは約100mg、
      耐性もほとんど出来ないため効きが弱くなることはなし、
      肉体依存はあまりないので摂取止めるのに苦痛
    • 知識をひけらかす前に ソースをちゃんと読んでください。
    • by Anonymous Coward
      これも致死量とれば死ねるので毒ですね。
      食塩は取らない方がよいのでしょう :P
  • >もちろんチョコレートやコーヒーを食い (飲み) まくればいいもん>じゃないってことはネタ元にも記されている。
    (みのもんたやテーブルクロス引っ張る人あたりが)
    これこれにはこれが効くの類の話をすることを事前に防いでおきましたね(笑)

    実際あの手の番組のあと特定の商品が
    売り上げが跳ね上がるそうですし

    マイナスイオンブーム [mbn.or.jp]とか怪しいものもたくさんありますねぇ
  • そういえば.... (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2002年10月12日 12時55分 (#182413)
    さくらももこのエッセイで水虫を緑茶でなおした話がのっていた。
    現時点では私にとってこれのほうが魅力的。
  • by shivaken (5261) on 2002年10月12日 16時23分 (#182444) ホームページ 日記
    では、コーヒーパックが流行ると。

    #冗談抜きに外出時は日焼け止め(紫外線防止)を塗るのが
    常識になっているらしい。
  • 豆からしてカフェイン抜き [srad.jp]のコーヒーは癌を治さない?
  • by Anonymous Coward on 2002年10月12日 17時56分 (#182467)
    「予防」じゃなくて?
    「治す」のならスゴイと思うけど「予防」ではインパクトに欠けるかなあ。
    意識してガン予防に努めているような人を、周囲にあまり見かけないので。
    • 「予防」じゃなくて?
      「治す」のならスゴイと思うけど「予防」ではインパクトに欠けるかなあ。
      イノシトールリン酸3キナーゼ(PI3K)阻害剤のwortmanninは癌の治療に使われます。これと同様のメカニズムが考えられるなら「治す」になるでしょう。といっても単独で治療に使われるのではなく、wortmannin同様、放射線療法の効果をあげる増感剤としての利用 [macnet.or.jp]が考えられますが。
      それと実際にはカフェイン、テオフィリンがそのまま治療薬に使われるのでなく、その構造をモディファイしていって、もっとよい新薬を開発することになるでしょう。ましてやコーヒーやチョコレーとがそのまま治療薬になるわけではないでしょうが、そこはぶっちゃけた話、タイトルのインパクト狙いってことで。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2002年10月13日 21時48分 (#182863)
    過去の数々の事例から言って、こういった「物言い」、とくに「薬効がある」というやつは、ほぼその業界の製品販促ヤンペーン以外だった試しが少ない。味の素だって、そうでしょう?

    で、結論はたいていこう。

    1.なんでも過剰にとりすぎるのはよくない
    2.効果はあるかもしれない

    こんだけ。

    歴史も繰り返すが、バカも繰り返す。
    • by Anonymous Coward
      誤字脱字も繰り返す。
    • by Anonymous Coward
      NatureやJBiolChemなどのちゃんとした学術誌に書かれた内容に対しても、反射的にみのもんたやマチャアキの番組と同じ反応しかしないというのも短絡的だと思うが。
      せめて元ネタくらいには当たってほしいもんだ。

      #「健康情報番組」の弊害ってやつなんだろうが困ったもんだなぁ。
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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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