カーネルのバグトラックにBugzilla 31
ストーリー by Oliver
bugzilla.kernel.org 部門より
bugzilla.kernel.org 部門より
bluedwarf 曰く、 "本家より、IBM社のMartin J. Blighのメーリングリストでのアナウンスによると2.5カーネルのバグトラックにBugzillaを使うことになりました。そのバグトラックにはhttp://bugme.osdl.org/からアクセスできます。このBugzillaのサーバーはOSDLによって提供され、IBMが管理しています。今までのバグ報告は主にメーリングリストでされて、バグの検索にgoogleを使っていましたが、これからはこのバグトラッキングシステムを使っていくことになり、最終的にはこれで全てのバグを扱いたいとのこと。すでにいくつかのバグが報告されています。また、Mozilla・Netscape向けのサイドバーがトップページに用意されています。"
猿でも設置できるバグトラッカ (スコア:3, 参考になる)
で、Mantis [sourceforge.net]。MySQL と PHP 必要ですけど、すぐに設置できます。
英語さえちょこっと読めれば簡単に使えます。
4, 5人のプロジェクトでも、バグトラッカがあると、 todo list がはっきりして、すごく便利です。
バグトラッカという名前からバグ報告するためのもんって 印象があるけど、開発中は feature request の方が断然多い。 (使い方間違ってるのかな)。
アイディアを思いついたら、Mantis に報告。バグ発見しても Mantis に報告。で、開発者はそれを「confirm」。
で、会議で誰が実装するか決めたら、「assigned」。
で、どの機能を先に入れるか、どのバグを先に潰すか、 誰が何書いてるのか、ってのが一目瞭然。 一度使い始めると組織に無くてはならないものになること間違いなし。特に Extreme Programming な組織には欠かせません。
Mailing list に流すだけだと、古いのとか埋もれちゃったり散らばったりして 面倒。バグごとにミニ掲示板みたいにメッセージのやり取りができるから、mailing list が汚れずにすむ。もちろん、報告されたバグを自動でメールしてくれるようにする事もできます。
担当者 (スコア:1)
結構良さげだけど、担当者が1人しか設定できない(追加方法があるのかどうかは不明)のでは、現場によってはマッチしないかもしれません。
Re:担当者 (スコア:1)
たとえ複数の人間が作業に当たっても、 一つのバグ/フィーチャーにつき責任者は一人というほうが、 責任の所在がはっきりして便利だと思いますけどね。
で、そいつに「assign」
「誰使ってどういう作業してもいいけど、期日までに仕上がらなかったらそいつの責任」方式。
実際ペアプログラムやってれば、担当はたいてい二名以上だし。
あと、数名で担当できないような問題は小分けして、 バグ報告しなおすべきということかも。
Re:担当者 (スコア:1)
マッチしない現場がある可能性は否定しませんけど
担当者を複数指定 (スコア:0)
ですね。
ただ、QA項目にメールアドレスを複数指定できたと思いますので
本来の QA という意味合いとは異なりますが、担当チームのうち
リードする人が担当者になりその他のメンバは QA に設定すると
いう使い方で要求をま
.debはどーなん?(Re:猿でも設置できるバグトラッカ (スコア:0)
これ使うと設置が楽とかいうことはないんですかね。
http://packages.debian.org/stable/web/bugzilla.html
情報求ム。
お、to-do listとして使っても良いとか書いてますな。
Re:.debはどーなん?(Re:猿でも設置できるバグトラッ (スコア:1)
MySQL の管理に慣れている場合はそう問題にならないかも知れません。
Bugzilla増殖中 (スコア:1, 参考になる)
gnome.org, kde.org, apache.org, ximian, redhat, turbolinux,
NASA... Bugzillaは難しいと言われながらも結構増えてきましたな。
ところで Bugzilla を紹介するなら mozilla.org で実働している
bugzilla.mozilla.org ではなく、プロジェクトサイトの方を
紹介した方が良いと思われ。
http://www.bugzilla.org/
日本で全然普及しないのはなぜ? (スコア:1)
もじら組のサーバーでBugzillaを立ち上げてから二年半になりますが、他のコミュニティでBugzillaが採用されたケースが一件もないのは残念です。
MySQLを自由にセットアップできるサーバーが必要、とか、海外のソフトの場合はバグ報告を日本語から翻訳しなくちゃいけない、とかいうハードルはありますが、乗り越えられないってことはないはず。
Re:日本で全然普及しないのはなぜ? (スコア:2, すばらしい洞察)
http://bugzilla.mozilla.gr.jp/query.cgi [mozilla.gr.jp] で思ったとおりに検索できたことがないです。
例えば複数の項目に値を入れたとき、AND で検索されるのか OR で
検索されるのかわからない。「重要度」を「critical」に設定して「検索」を押せば
critical なバグ一覧が表示されるんじゃないかとオレは思うんだが、
ひとつもリストアップされない。
まぁ、マニュアルをちゃんと読まないオレが悪いんだけど、もうちょっと直感的に
使えるような画面構成にならないかと思いますわ。
# bugzilla-jp の日本語訳が進んだようで、以前に比べるとわかりやすさは
# 増したとは思いますけどね。
http://jt.mozilla.gr.jp/quality/help/simplesearch.jp.html [mozilla.gr.jp] くらいなら、
オレでも何とか使えるのだけれど (笑)
複数項目の関係は AND か OR か(Re:日本で全然普及し (スコア:2, 参考になる)
>検索されるのか OR で検索されるのかわからない。
複数の項目の間の関係は AND です。 たとえば
ステータス=NEW, 重要度=critical に設定したならば
ステータスが NEW かつ重要度が critical のものです
一つの項目内で複数の選択肢を選択した場合は OR
です(当然ですが) ステータス=NEW,ASSIGNED なら
ステータスが NEW か ASSIGNED のものです。
組み合わせた場合、たとえば
プロダクト=Mozilla
コンポーネント=MailNews,Composer
ステータス=NEW,ASSIGNED,
重要度=blocker,critical
ならば、プロダクトが Mozilla でコンポーネントが
MailNews か Composerで、ステータスは NEW か ASSIGNED
そして重要度が blocker か critical のバグがヒットします。
つまり MailNews と Composerに関する重要なバグ(blocker か
critical)の中でもまだ未解決(NEW か ASSIGNED)のものが
ヒットします。
>「重要度」を「critical」に設定して「検索」を
>押せばcritical なバグ一覧が表示されるんじゃない
>かとオレは思うんだが、ひとつもリストアップされない。
その他の条件が宜しくないんじゃないですかね。
ステータス=NEW,ASSINGED,REOPEND
重要度=critical
であれば現時点で17個のバグがヒットしますが
ステータス=UNCONFIRMED
重要度=critical
にするとヒットしません。 Bugzilla-jpでは
UNCONFIRMEDステータスを使ってないようなので
そうなるのだと思いますが。
直感的に使えるというのは良いことだと思いますが、BTSでも
Bugzillaは厳密性を持ってデータを見るデータベースシステム
なので、検索項目が詳細になっている点はそういうもんだと
思ったほうが良いと思います。 もちろん、Bugzillaが難しい
ということや Yahoo! みたいな全文検索風に気軽にアクセス
する要求もあることを mozilla.orgは判っているので
http://jt.mozilla.gr.jp/quality/help/simplesearch.jp.html
が出来たんです。
以前は Bugzillaとは別に作成された Bugzilla Helper が
今では Bugzilla内に組み込まれたという経緯がありますので
Simple Search も Bugzilla 内に組み込むのも良いと
思うんですけどね。
Re:日本で全然普及しないのはなぜ? (スコア:2, 興味深い)
バグトラッキングシステムはユーザーにとっても開発者にとってもいろいろと面倒ですから、ある程度プロジェクトの規模が大きくなってメーリングリストや掲示板の情報が乱立して、初めてバグトラッキングシステムを導入するものなのでしょう。
第一、カーネルだってIRCやメーリングリストでこれまでやってきたわけですし、そのようなバザール形式でワイワイやる方が開発者もバグ報告する側も楽しいのだと思います。
// Give me chocolates!
Bugzillaを導入すればプロジェクトを大きくできます (スコア:5, 参考になる)
もじら組は規模が大きいと思っているんですか(^^;
もじら組のサーバーでBugzillaを立ち上げたとき、運用スタッフは私一人でした。バグ報告も最初は少なくて、私が自分で報告して、本家に持ち込み、その結果を日本側にフィードバックして、と自給自足で終わるケースが多かったんです。それでも続けているうちに運用スタッフが少しずつ増え、バグ報告だけでなく修正まで日本でやれるケースも出てきて、遂には独自ビルド [osdn.jp]を出せるまでになりました。これは元々もじら組が大きかったからではなくてBugzillaという場があったからです。
ついでに言うと、大規模なソフトウェアはバザール方式ではやれません。オープンソースであっても同じです。Linuxのカーネルの開発にBugzillaが採用されたのもその証拠と言えます。
Re:日本で全然普及しないのはなぜ? (スコア:1, 興味深い)
>とってもいろいろと面倒ですから、ある程度プロジェクトの
>規模が大きくなってメーリングリストや掲示板の情報が
>乱立して、初めてバグトラッキングシステムを導入する
>ものなのでしょう。
たとえ扱うバグの数が少なくてもタスク管理のために BTSを
使うことは面倒とは思わない。 たった十数個のバグのために
*BTSを準備する* 事は面倒だとは思うけど。
個人的な経験では 3桁を超えるとシステム的に管理しないと
キツかった。 最初は ML でやってたけど個々の状態や
記録を正確に把握するのが大変で、結局は BTSモドキを
作って管理した。
>第一、カーネルだってIRCやメーリングリストでこれまでやって
>きたわけですし、そのようなバザール形式でワイワイやる方が
>開発者もバグ報告する側も楽しいのだと思います。
BTS がバザール形式ではないというのは誤解なんじゃ?
Bugzillaは誰もが参照して誰もがコメントできて誰もが
コード添付できますし。
ML と BTS では単に見え方が異なるだけですよ。
Re:日本で全然普及しないのはなぜ? (スコア:2, 参考になる)
以前、2.14.1の日本語化の話がmailing list [mozilla.gr.jp]とbugzilla [mozilla.gr.jp] の両方に出ていたようですが、しばらく何のpostもなかったようで、作業が進んでいるのか止まっているのか外野からはよくわからなかったです。bugzilla 2.16.1-jaが出たことはMomonga Project Diary [momonga-linux.org]を見てはじめて知ったという具合ですし。
開発及び翻訳作業をBTS上でやるよりもむしろ新規にmailing listをつくって、mozillaに関心はないがbugzillaには関心がある人を巻き込んだ方がよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
Re:日本で全然普及しないのはなぜ? (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:日本で全然普及しないのはなぜ? (スコア:1)
bugzilla-2.16.1-ja-20021116.tar.gz [mozilla.gr.jp]
微修正版リリースしておきます。
okome
もじら組サイトトップにニュースとして出ても良い話 (スコア:0)
良いニュースだと思いますけどね。
Re:もじら組サイトトップにニュースとして出ても良い (スコア:1)
たくさんのニュースを扱うために新もじら組瓦板 [mozilla.gr.jp]ができました。
たぶんこれがもじら組にニュースの本流になるでしょうから、
bugzillaのニューリリースの話題も当然でてくるでしょう。
三日風呂に入らなかったら、あなたはすめるまんです。
ちゃんと見た?(Re:日本で全然普及しないのはなぜ? (スコア:1, 参考になる)
>両方に出ていたようですが、しばらく何のpostもなかった
>ようで、作業が進んでいるのか止まっているのか外野からは
>よくわからなかったです。
http://bugzilla.mozilla.gr.jp/show_bug.cgi?id=1973 を
見ていたのであれば、そこのコメント欄を読めば Bz 2.14
日本語化作業は破棄して Bz 2.16 の日本語化に取り掛かった
事がわかると思いますけど。
一番最後のコメントにある
http://bugzilla.mozilla.gr.jp/show_bug.cgi?id=2228
を見れば、これまでずーっと作業されている事も
一目瞭然。
バグを追跡するシステムを使っても、そこにまとめられて
いる情報をちゃんと読まなきゃダメって事例だねぇ(笑
Re:ちゃんと見た?(Re:日本で全然普及しないのはなぜ (スコア:1)
Re:ちゃんと見た?(Re:日本で全然普及しないのはなぜ (スコア:1)
小さなmailing list代わりにはなっているかと。
#Bugzillaの使い方が分からなかったと言われればそれまでですが。
普及しない理由(決定!) (スコア:2, すばらしい洞察)
正しく理解されていないから。
これ定説。
Re:ちゃんと見た?(Re:日本で全然普及しないのはなぜ (スコア:1)
とりあえず、#201043 [srad.jp]の は撤回します。失礼しました。
Re:ちゃんと見た?(Re:日本で全然普及しないのはなぜ (スコア:0)
ううむ、Bugzilla-jpではCCの一覧が出てしまうのがやだかも。
なるほど。そういう要求は理解できます。
*特定の他の人が担当しているバグ* に関するメールを
自分宛にも送信するよ
TLのBugzillaはアカウントのメールアドレス非公開が可 (スコア:0)
メールアドレスを公開するかどうか選択できるように
Bugzillaを改造しているみたいですね。
http://the.turbolinux.co.jp/bugzilla/help.html
Re:日本で全然普及しないのはなぜ? (スコア:1)
英語のインタフェースなので敷居が高い、というのを考え
たんですが、
そもそも日本で、グループとしてオープンソースを開発している
というプロジェクトが少ないからではないでしょうか。
Re:日本で全然普及しないのはなぜ? (スコア:1, 参考になる)
知られてないとか。あるいは導入するときの資料が英文
しかなくて手が出ないとか。
必要とされる規模に至るコミュニティが少ないという
理由を除けば、一番の理由は BTSの意義が正しく理解
されていない事だと思いますがね。
Re:日本で全然普及しないのはなぜ? (スコア:0)
あまり行われてないような気がします。
SF.jp 見てもバグトラッキング機能を使っている
ところそれほど多くないし。
Re:日本で全然普及しないのはなぜ? (スコア:0)
つい数日前まで、日本語化されているBugzillaとしては、既知のセキュリティーホールに未対応の古いバージョンしかなかったので採用が躊躇われていた、とかいうことはあるかも。
Re:Bugzilla増殖中 (スコア:0)
http://www.opendarwin.org/bugzilla/index.php
この辺りが使っている IssueZilla は Bugzillaベースだな。
http://ccvs.cvshome.org/issues/query.cgi
http://www.openoffice.org/issues/query.cgi
http://www.netbeans.org/issues/query.cgi