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6112 story

KECK光干渉計始動す 4

ストーリー by yourCat
超精細角分解能観測の曙 部門より

astro-m 曰く、 "ハワイ島マウナケア山頂にある口径10mの双子望遠鏡『KECK』で、光干渉計による初めての成果が報告された。観測対象はおうし座にあるまだ核融合反応の起きていない原始星『DG Tau』で、そのまわりのダスト円盤と中心星の間に2,900万km (0.2天文単位) のギャップがあることが分かった (プレプリント [pdf形式])。
これまでに発見された系外惑星系では、これより内側を回る大きな惑星「灼熱巨大ガス惑星」(hot jupiter) が多く、これほど中心星に近い位置で大きな惑星が形成されるのは困難とされてきた。今回それよりも遠くにダスト円盤の縁が見えたことは、より遠くで生まれた惑星が中心まで落ちてきたとする説を支持するものである。
木星に似た系外惑星の発見最古の惑星の発見と、最近活気づいている系外惑星探査。これまで難しいとされてきた光干渉計の実用化によって、更なる発展が期待できる。"

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  • 今までの光学望遠鏡って素人目にもとてもわかり易いきれいな画像が撮れるので比較的世間に成果を訴え易かったように思うのですが、KECK光干渉計の場合はどういったデータが取れるのでしょう?なんとなく、基線方向のみ高解像度のデータになって一般向けの説明が難しいものになるんじゃないかという気がするのですが、その場合の広報活動ってどういう風にするのがいいんでしょう。

    # 「すばる」だけが日本の成果じゃないんだぞぅ…。

    • 確かに、単一鏡に比べるとわかりやすい絵が出しにくいかもしれないですね。
      参考までに、同じく判りにくい電波干渉計の『絵』は、野辺山ミリ波干渉計 [nao.ac.jp]の
      ギャラリーのページ [nao.ac.jp]にあります。
      波長も違うし素子数も違うので単純に比較はできないのですが、光でもどうにかして
      うまく見栄えのする画像にできないんですかねぇ?素子数が増えればちゃんと
      画像にできるとは思いますが、KECKみたいに2素子だと・・・。

      光干渉計のデータ見たことないので、どのようなものかよくわからないのですが。
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      • ミリ波干渉計やVLBIなんかだと基準時計を使った記録を使って後処理で2次元の画像にするってことも比較的簡単ですが, 光だとリアルタイムで処理するしかないんで, 干渉によるピークのずれが観測されました, ってだけであんまり面白い見た目にはならないと思います(知識がマイケルソン・モーレーの時代から進歩していないので突っ込みプリーズ)

        最近の光学干渉計の成果についてググってみたら, 北極星の直径測定 [astroarts.co.jp]とか巨大望遠鏡による干渉計 [astroarts.co.jp]なんて記事が見つかりました.

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      • 私も、まさに「画像」に期待してプレプリントを覗いて見ましたが、ぜんぜん、画像はついていなくて素人には有難味がまったく理解できないグラフがあるだけ。フリンジの図すらない。

        どれだけ、発表した解釈(恒星との間に隙間のあるリング)がユニークなものなのか、疑わしく思います。

        日本ではMIRA [nao.ac.jp]というプロジェクトが国立天文台で推進されているようです。
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