アリの触角に敵味方を区別する高感度センサー発見 6
ストーリー by yosuke
社会性昆虫用IFF 部門より
社会性昆虫用IFF 部門より
naocha曰く、"京都新聞の記事や共同通信の記事によると、京都工芸繊維大学の尾崎まみこ助教授らのグループは、アリが触角を使って仲間を識別するメカニズムを世界で初めて解明しました(京都工芸繊維大学のプレスリリース[PDF 60KB])。この研究成果は米科学誌サイエンスで発表(要登録)されています。
アリの多くは別の巣のアリと出会うと攻撃する習性があります。研究グループはクロオオアリの体の表面に付いている18種類の化学物質の組成が、巣ごとに違っていることに注目して研究しました。
その結果、自分の巣とは異なる組成のものを触角に触れさせた時に、微弱な電気信号が流れて脳に情報を伝えていることがわかりました。また、自分の巣と同じ組成の場合には、電気信号が流れなかったそうです。触角の表面にある長さ15ミクロンのセンサーが、化学物質の組成を認識しているとのこと。大気中の有害物質を検出する化学センサーなどの開発につながることが期待されています。"
蟻の匂い (スコア:2, 興味深い)
あの作品では、蟻はフェロモンを使って通信をしていると描写されていましたが、今回のこの化学物質は、フェロモンとはまた違うものなのでしょうか?
こうした研究が進めば、本当に蟻等の昆虫とコミュニケーションが取れる時代が来るかも知れないですね。
言語を使っているわけじゃないでしょうから、あくまで「こっち えさ」とか、その程度でしょうけれど。
脳? (スコア:1)
昆虫はハシゴ状神経系だったように思うのですが…。
間違っていたらご指摘お願いします>詳しい方
And now for something completely different...
Re:脳? (スコア:2, 参考になる)
# あんまり気にしなくてもよいかと。
yp
Re:脳? (スコア:2, 参考になる)
構造も他の神経節よりずっと複雑だし、第一そのほうが食道上神経節なんて呼ぶより分かりやすい。
ショウジョウバエ成虫の脳の模式図 [wissenschaft-online.de]
思想的な裏付けとして、脳の形成に関わる遺伝子って昆虫と脊椎動物で結構共通しているというのが
分かってきたというのがあります。多分昆虫と脊椎動物の脳は進化的な由来が共通だから。
理由としては後付けになりますけど、それも含めて「脳」でいいんじゃないか、
というかむしろ「脳」と呼ぶべきなんじゃないかと思います。
そういう背景があって、化学組成の違いの認識が脳の機能に依らずに触角で完結している、
という面白さがあるんじゃないのかな。(半ばこじつけでオフトピ回避)
Re:脳? (スコア:1)
神経節の機能は一様なのかと思っていたので勉強になりました。
ありがとうございます(^^)
And now for something completely different...
触覚→触角 (スコア:1)
以下引用
『「触覚」は「触角」の誤りでした。』