日本のコンピュータ研究の先駆者、後藤英一さん他界 27
ストーリー by koyhoge
俺はそのすべてだ 部門より
俺はそのすべてだ 部門より
Anonymous Coward曰く、"日本のコンピュータ研究における先駆者の一人、後藤英一先生(東京大学名誉教授)が 6 月 12 日、心筋梗塞のため他界されました。(asahi.comの記事)。74歳でした。
後藤先生は、1954年東京大学大学院在学中に「パラメトロン」を発明、1957年には最初のパラメトロン計算機 MUSASINO-1を実現しました。当時、真空管やトランジスタよりも価格・安定性の点で優れた素子としてパラメトロンは大きく注目され、その後それをさらに発展させたPC-1(別リンク)、PC-2が作られました。結局トランジスタの高速化・低価格化等に敗れた形でパラメトロンは廃れてしまいましたが、日本のコンピュータ研究・産業に多大な影響を与えました。他にも後藤先生は、超高速論理素子ゴトー・ペア、磁気単極子に関する研究、磁束量子パラメトロンなど、数々の優れた業績を残されました。"
ごめいふくをおいのりします (スコア:3, 参考になる)
Re:ごめいふくをおいのりします (スコア:0)
今の今まで別人だと思ってた.
磁束量子パラメトロン・コンピュータ作るための冷凍機の開発まで
やってるんだから,凡人はもう唖然とするしかないです.
http://www.jst.go.jp/erato/project/gjrj_P/sgj/sgj-16.html
Re:ごめいふくをおいのりします (スコア:5, 興味深い)
後藤英一:「俺はそのすべてだ」
ここ [ipsj.or.jp]のページの冒頭です。
ほんとうにすごい方ですね。
〜◍
Re:ごめいふくをおいのりします (スコア:0)
# 言いたいことはそれがすべてだ。
Re:ごめいふくをおいのりします (スコア:2, 興味深い)
連想メモリ機構の研究をし、Lispへの適用を図った
後藤先生のお陰と伺っております。(CLtL2あたりの情報)
#751414 訂正 (スコア:1, 参考になる)
正しくは、
なお参考のために付け加えますと、
Re:ごめいふくをおいのりします (スコア:0)
Re:ごめいふくをおいのりします (スコア:0)
理研ブレインウェイの故 松本 元 さん(学部時代から東大高橋研に出入し学部3年でパラメトロン計算機開発)とか、
ProjectXで有名な故 池田 敏雄 さん(東大高橋研出身者の
ご冥福をお祈りします (スコア:1, 興味深い)
お金がかかるトランジスタではなく、フェライトを使った計算機を考え出したとか、LSI世代になってもビーム露光技術に貢献したとか、安価な冷却技術(LSIの熱対策のためだったかな)に興味を示しているとか、凄い人がいるもんだと感銘を受けたことを思い出しました。
Re:ご冥福をお祈りします (スコア:0)
え~と... (スコア:1)
最初のパラメトロン計算機は MUSASINO-1 (1957/03)となってます。PC-1は翌年3月。
どっちが間違っているのだろう?
# PC-1,PC-2の方が長く使われた事は確かですけど。
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Re:え~と... (スコア:2, 参考になる)
やはりMUSASHINO-1のほうが1号機だと思います。MUSASHINO-1を作ったメンバーの1人、高島先生(~1986年)の講義は受講したことがありますが、後藤先生の謦咳に接する機会がなかったのは残念です。
Re:え~と... (スコア:1)
Re:え~と... (スコア:1)
1956 日本電子測器:パラメトロン計算機PD 1516完成
ものの本 [amazon.co.jp]によるとその後、日本電子測器のパラメトロン計算機開発メンバー9名(東大高橋研出身者他)は富士通に移籍し、パラメトロン計算機FACOM201,202を完成させたそうです。Re:え~と... (スコア:1)
大学だから古いのを大事に使っていたんでしょうね。
ご冥福をお祈りします。
Re:え~と... (スコア:1)
# 年表作成者が、そこまで単純な見落としをするとは思えないので。
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:え~と... (スコア:0)
Re:え~と... (スコア:0, フレームのもと)
いみふめいですね。
後藤先生が今の時代の研究者だったら (スコア:1)
Re:後藤先生が今の時代の研究者だったら (スコア:1)
なことをやってたかもしれませんね。
こういっては不謹慎かもしれませんが、遺された業績の数々を見て
「がんばんなきゃ!おれ!」って勇気・元気をもらえました。
ご冥福をお祈りします。
Re:後藤先生が今の時代の研究者だったら (スコア:1, 参考になる)
(パラメトロン流の多値論理素子を、量子デバイスへ拡張しようとした)
インターネット関連では、同じ東大高橋研出身の和田英一先生の方が近いでしょう。
Re:後藤先生が今の時代の研究者だったら (スコア:0)
多数決論理素子? フェライトコアによるパラメトロンのロジックはそっちだけど.( NOT は配線を逆向きにするだけでゼロ段とか,"in0 in1 True" で OR,"in0 in1 False" で AND とか,頭の体操に面白いかも)
ところで,磁気量子パラメトロンは単極子(モノポール)と関係あるの?>親コメント
ふぉろー (スコア:1, 参考になる)
なんか,HIPAC の話題が出てないですな.あと,ハイパースレッディング風のパイプライン機構のかなり初期のアイディアのひとつにも後藤先生によるものがあります.中沢喜三郎先生のブ厚い本参照
Re:ふぉろー (スコア:0)
pascalを教えていただきました (スコア:1)
新しいプログラミング言語の構造を、あたかもほつれた糸を解きほぐすように
わかりやすく説明なさるのにびっくりした記憶がよみがえってきます。
ご冥福をお祈りいたします。
---- sinbo