パスワードを忘れた? アカウント作成
16455 story

GMRの発見者にノーベル物理学賞 33

ストーリー by yosuke
発見者は改良者より常に先 部門より

cyber205 曰く

ITmediaの記事によればスウェーデン王立アカデミーが2007年のノーベル物理学賞を、巨大磁気抵抗効果(Giant Magnetoresistance:GMR)を発見した
南パリ大のアルベール・フェール博士とユーリッヒ固体物理研究所のペーター・グリュンベルク博士に授与すると発表しました(プレスリリース)。彼らは1988年に独立に、Fe/Crからなる人工格子が、わずかな磁場の変化に対して大きな電気抵抗の変化を生じることを発見しました。
磁場の変化しない固定層とディスク表面の磁場で変化する自由層を持つセンサを組み込んだGMRヘッドは、HDDの記憶容量を飛躍的に向上させるために不可欠といってもいい部品。HDDは誕生した頃から、メカ的に見るとほとんど同じ仕組みで情報を記憶しているわけですが、高い記録密度を実現する磁気ヘッドと信号変調方式に、それを動かすサーボ制御などの周辺技術が飛躍的に発展したおかげで、今やテラバイト単位の物凄い大容量を手軽に記憶できるデバイスに化けました。おそらく、コンピュータを扱うほとんどの人がこの技術のお世話になっていると言っても過言ではないでしょう。

身近な分野での技術革新に扉を開いた研究者にノーベル賞が出たということで
個人的にはHDDを見ながら「コレでノーベル賞が取れるんだなぁ」と感慨深いものがあります。
最近はノートパソコンを中心に補助記憶装置として回転部分の無いSSDの採用も多くなってきましたが、いまだに多くの場所でHDDは現役。簡単に入手できるデバイスとしてはビット単価が最も安いこともあり、不意にクラッシュする不安定さはあるものの、そこかしこで社会を支えるインフラを動かす重要なポジションにいます。
あなたは記憶デバイスとしての磁気ディスクの現状をどう思っていますか?勢力を増すFlashメモリのような不揮発記憶素子の将来についても含めて、思うところのある人はどんどんコメントをお寄せ下さい。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚

読み込み中...