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2014年版地震動予測地図が公表される 17
太平洋側は全体的に高め 部門より
地震調査委員会は19日、30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を地図上で示す「全国地震動予測地図」2014年版を公表した(毎日新聞、FNN News)。
この全国地震動予測地図は、地震の発生確率と地盤の揺れやすさの両方を考慮して作成されたもので、2005年より毎年公開されてきたもの。しかし2010年公開のものでは、東日本大震災のような低頻度で大規模な地震が考慮されていなかったため、「今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」が3%未満と相対的に高くない一部地域で震度6弱以上が観測される事態になってしまった。そのため今回の公表では「長期評価されていない、発生位置、規模、発生間隔などが明らかでない地震について、従来よりも大きな規模の地震まで考慮するなど、地震活動モデルの不確実性の考慮」といった工夫などが盛り込まれている(表紙 ・ 「全国地震動予測地図」の公表にあたって#これまでの経緯)。
そのため、2013年に公表した従来版の地図と比べると、海溝型の震源断層によって地震の最大マグニチュードが大きくなったことによる「北海道南部・青森県太平洋側における確率の上昇」や、元禄型関東地震しか考慮していなかった相模トラフ沿いのM8クラスの地震について多様な地震を考慮するようにしたこと、想定地震の最大マグニチュードを大きくしたこと、フィリピン海プレートのモデルの深さが浅くなったことなどにより「関東地方における確率の上昇」がみられるという(全国地震動予測地図2014年版について)。
ところで関東から東海・四国にかけて発生確率が高まっているが、これは海溝型地震の発生間隔が数十年から百年程度と短いため、沖合に海溝がある太平洋岸地域が高いというだけ。一方兵庫県南部地震のような陸域の浅いところで起こる地震は一般に1000年間隔とされているため、太平洋岸と比べれば確率は小さくなるが、活断層自体は各地にあるため日本のどこでも地震に見舞われる可能性がある。そのため地震動予測地図で発生確率が低いところでも、地震に対する防災意識を失わないようにすることが大切である(手引き編)。
震度6弱とは (スコア:3, 参考になる)
気象庁震度階級関連解説表 [jma.go.jp]
「立っていることが困難になる。」 「固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。」「壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。」
駿河湾沖地震で一度だけ就寝中に体験したことがありますが、群発地震に慣れた人でもその時は恐怖を感じるレベル。もちろん地震のときどうしたかってことが職場の話題にはなりましたが、被害は特にありませんでした(この件に触れたらフレームのもと [srad.jp]をくらいましたけどね。笑)。家の外に確認に行ったら県道を車がふつうに走っていて、何事もなかったのを覚えています(その後 Youtube でみた東日本大震災の津波映像で、ふつうにトレーラーやトラックが走っていて津波に次々に飲み込まれていったのは衝撃的な映像でしたが、一見では何も地震被害がないレベルかもしれません)。
もちろん東海地震に備え対策が施されている [srad.jp]といっても、耐震性が求められているのは幼稚園や学校、役場、ホールといった避難場所。そして避難経路となる国道や橋(昔建築事務所でバイトしていたときに、国道沿いの家を1軒1軒まわってブロック塀調査をやったな)くらい。避難訓練は職場や学校、地域の恒例行事ですけど、ヘルメットかぶって避難路の確認くらいですからねー。
ただ先日の長野の地震に遭遇した静岡出身の人が、冷静に行動できたというのは子どものころからの避難訓練の賜物かもみたいな話がラジオで流れていたそうで(伝聞です)。避難訓練って大事だなと思いましたとさ。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:震度6弱とは (スコア:2)
地震も震度が同じでも被害の大小があるし、一概には言えん。
活断層の上に原発作ってる例もあるし、万一に備えた訓練は確かに大事だが
Re:震度6弱とは (スコア:1)
被害の大小があるのは当然ですが、どの程度かを知っておくのは有意義だと思います。
だって部会報告書 [jishin.go.jp]でも
とありますから。
仙台市が発表した東日本大震災における本市の被害状況等 [sendai.jp]によると、
そこで Youtube にアップロードされている、地震発生時の動画を探してみました。
泉区 [youtube.com]
泉区 [youtube.com]
泉区 [youtube.com]
青葉区 [youtube.com]
若林区 [youtube.com]
家の中のものは散乱し、窓ガラスは割れることもあり、場所によっては停電に見舞われ、立地条件によって古い木造家屋なら倒壊の危険もありますが、今時の震度6弱の説明がどんなものかを理解するのに役立つと思いますよ。
# (お詫び)津波で飲み込まれるトレーラーの動画は三陸海岸のもので、こちらは震度5弱~強でした。もちろん海岸線は揺れやすい場所です
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
確率って (スコア:0)
寒い時期になると話題に出てくるのは、中学も高校も教科書の後ろの方に載っていたからかなぁ...。
さみ〜。持久走〜。訳わからん確率〜。って刷り込みかぁ。
で、地震の確率ですが、いい意味で数字を使った防災の意識付けって程度のもんでしょ?
Re:確率って (スコア:2)
>で、地震の確率ですが、いい意味で数字を使った防災の意識付け
そうですね。ちなみに全国地震動予測地図2014年版(本編) [jishin.go.jp]によると、「確率論的地震動予測地図で用いている表層地盤データは、約250m四方の区画単位」で作られているので、同じ地域でも平野部は揺れやすいが台地上では揺れが小さいということが分かるようになっているそうです。で、同じ pdf の 26 ページには「地震発生確率・地震動超過確率の例と日本の自然災害・事故等の発生確率」を比較した表が載っているのですが、糸魚川―静岡構造線断層帯の地震に遭遇する確率は、「交通事故で負傷する」よりも確率が低いみたいなことが書いてあって、けっこう興味深いですよ。地震防災の心構えを植え付ける点でいい資料になると思います。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:確率って (スコア:2)
と書いてあったので数字がらみで疑問に思った点を。
確率論的地震動予測地図とかで使われている
0% - 0.1% - 3% - 6% - 26% - 100%
という数字の意味がわからない。
等差でもないし等比でもない、対数にも見えない。
Re: (スコア:0)
対数スケールのようです
下記資料の26ページ(PDF上は28ページ)の図がわかりやすいかと
http://www.jishin.go.jp/main/chousa/14_yosokuchizu/honpen.pdf [jishin.go.jp]
ただ、なぜこの数字で切ったのかについてはよくわかりませんが。。。
Re:確率って (スコア:2, 参考になる)
本編 20 頁
Re: (スコア:0)
おまえは科学の否定者だな!
2014年版と2013年従来モデルの確率の差の分布図 (スコア:0)
びっくり!
うちの周りもまっかっか!!
最も安全な所はどこか? (スコア:0)
これではっきり分かるのは、実は東京が一番安全だって事なのな。
他の地域は揺れが少なくても、津波で流される。
津波が来ない地域は、別の災害でやられる。
東京では他の地域に比べて耐震免震技術が優れているし、建築技師も優れた人が多いから
結局、地震によるダメージは殆ど無いだろう。
で、それを証明したのが311。
なんかよく分からない僻地に限って津波で流れて行った。
東京を中心とする関東はかなり揺れたにも関わらず、被害ほぼゼロ。
次の日にはみな平然としていた。
記憶の変造/Re:最も安全な所はどこか? (スコア:1)
>東京を中心とする関東はかなり揺れたにも関わらず、被害ほぼゼロ
正常化バイアスというか、記憶の変造というか。
あまりの恐怖のせいか、停電のせいか、TVも見られなかったのか。
日本政府が怖れるM7クラスの「首都直下地震」 (スコア:1)
どこにコメントを書こうと思ったが、ここへ。
Newton 2014 年10月号「必ずやってくる首都圏巨大地震」にまとまっているのだが、東日本が乗っかっている北アメリカプレートの下に、南東方向から「フィリピン海プレート」が年に 3-4cm の速度で沈み込み、さらにその下には東方向から「太平洋プレート」が年 10cm の速度で沈み込んでいて、いわば関東地方は地震の巣。
まず 1923年の関東大震災や 1703 年の元禄関東地震は、北アメリカプレートとフィリピン海プレートの境界付近(相模トラフ)で起きたと考えられている。1923年の関東大震災は相模湾沿岸や千葉県南端、東京都の一部で震度7相当と言われていて、昼食時の地震だったため、東京ではほぼ2日間にわたって延焼。1703年の元禄関東地震では、小田原から川崎にかけての宿場が津波で全滅、相模湾沿岸から房総半島にかけて地盤が 6m 隆起したと言われている。そして房総半島南端の海岸段丘の出来かたを調べると、関東地方を襲った地震は繰り返し起こっていると推測される(海岸段丘が語る過去の巨大地震 - 地質調査総合センター [www.gsj.jp])。
しかし相模トラフで起きると思われる M8 クラスの地震より、今もっとも危険視されているのは 3 枚のプレートが重なりあう関東地方のどこかで起こると思われる M7 クラスの首都直下地震。
2013年暮れの内閣府中央防災会議第33回議事次第 [bousai.go.jp]にある資料によると、検討された 19 地震のうち、もっとも被害が大きくなると思われる「都心南部直下地震」 [bousai.go.jp](M7.3)で、
なお東京の津波被害に関して、首都直下地震の場合ほとんどないと考えられていますが、元禄型関東地震において水門が閉鎖されなかった場合 [j-jis.com]に「河川遡上等による浸水被害」が生じるとされています。
ちなみに平成20年現在、東京都の耐震化率は約87%。しかし現在の耐震基準では長周期地震動の影響が検討されていない上に、関東平野は堆積層のため、とくにビルが揺れやすい。だから政府想定の直下型地震でなくても、南海トラフを震源とする巨大地震が起これば、長周期地震動は「東日本大震災の2倍程度となり建物は10分以上揺れ続け」ると予測(特集 超高層ビルを揺らす長周期地震動|サービスと技術|大林組 [obayashi.co.jp])。東日本大震災で大丈夫だったからといって耐震補強を放っておくと、次は本当にどうなるか分からない。
長周期地震動を想定して実物の3分の1の高層ビルを崩壊させる実験 [decn.co.jp]は昨年12月に世界ではじめて行われたばかりで、「耐震免震技術」は日夜進歩を遂げている。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re: (スコア:0)
Nur ein Idiot glaubt,aus den eigenen Erfahrungen zu lernen.
Ich ziehe es vor,aus den Erfahrungen anderer zu lernen,um von vorneherein eigene Fehler zu vermeiden.
愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避ける為、他人の経験から学ぶのを好む。
初代ドイツ帝国宰相オットー・フォン・ビスマルク(1815年 - 1898年)が語ったとされるこの文は、後世「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と云う格言となった。
Re: (スコア:0)
> 東京を中心とする関東はかなり揺れたにも関わらず、被害ほぼゼロ。
いやいや、東京の被害もかなりのものだったでしょう。
一人一人の被害額(金額換算して)は大きく見えないでしょうが。
東京近辺で災害にあった度合い×災害にあった人数
東北で災害にあった度合い×災害にあった人数
を計算すれば、前者が圧倒的に高額となります。
一桁くらい違ってくると思います。
それにも関わらず、復興させて意味があるのかと疑問の出ていた地方にばかりカネを使い
東京には全然金をまわさない民主党・・・
選挙で惨敗するのも当然でしょう。
Re: (スコア:0)
震度6弱未満の揺れで何もなかったから、震度6弱以上でも問題ないと思っているの?
と言うか、あの程度の揺れで帰宅困難者が多数発生したのに、「一番安全」だなんて、どうかしてるよ。揺れが小さかったおかげで、人的被害や火災が多発しなくて、帰宅が困難な程度で済んだだけ。
Re: (スコア:0)
> 東京を中心とする関東はかなり揺れたにも関わらず、被害ほぼゼロ。
死者だけでも多数です
ソースが Wikipedia [wikipedia.org]ですが、関東で死者104名、行方不明2名
(比較するものではないかもしれませんが、御嶽山 [wikipedia.org]では死者57名、行方不明者6名)
死者数で言うと、宮城、岩手、福島に続いてしまった茨城、千葉、東京、栃木、神奈川という関東の都県が東北の青森や山形より被害が多くなっています
# 一部(寄付募集など)で「東北北関東大震災」などと呼称し、わざわざ南関東を除外する人などもいましたが
# (死者が二桁の千葉県までだけに注目して「東東北東関東大震災」ならまだしも)
阪神淡路大震災の「まさか、関西で大 [wikipedia.org]