あるAnonymous Coward 曰く、西アフリカで流行が続いているエボラ熱について、カナダ政府が新たに開発したワクチンが効果的であることが明らかになったという(NHK、毎日新聞、朝日新聞)。大規模な臨床試験で有効性が確認されたのはエボラ熱向けワクチンでは初めて。感染が疑われる人らに対してこのワクチンを投与したところ、潜伏期間の10日を過ぎても1人も発症しなかったという。ただし、数種類あるエボラウイルスのうち、「ザイール株」にのみ有効であり、別株には効果がないようだ。
富士フイルム (スコア:2)
Re:富士フイルム (スコア:2)
ニュースは2月の試験で止まってるみたいですね。感染後初期であれば効果のある可能性があるが、末期ともなると効果がないって結果だったらしい。
http://news.yahoo.com/ebola-three-questions-killer-virus-135222599.html [yahoo.com]
http://www.fiercepharma.com/story/guinea-approves-fujifilms-avigan-tre... [fiercepharma.com]
おじさんは古いのですか (スコア:1)
ワクチンって言ったら、予防のために免疫を作るものだとばかり思っていました。
感染してからでも有効な薬も、最近はワクチンって言うんですかな?
ワクチン=予防接種、だったんですけどね。
概念が広がったのはPCのウィルスの対策をワクチンって言ったのでそうなったんですかね。
じゃぁ、富士フィルムの関連の薬もワクチンってんですか?
Re:おじさんは古いのですか (スコア:3, 参考になる)
狂犬病ワクチンも感染動物に噛まれた後で投与することが多いので、エボラワクチンに限った話ではないと思います。
ただ、ワクチンの定義が、不活性化もしくは無毒化したウイルスや病原菌で、これを接種することにより病原体に対する免疫をあらかじめ成立させておくことで病気にかからないか、症状を軽くできる。 [weblio.jp](要は特定の病原体への免疫をつけて病気を防ぐ)と言うものなので、一般的なワクチンは予防に用いられる事例が圧倒的に多いわけです。
Re: (スコア:0)
「予防のために免疫を作る」ワクチンだが、「感染してからでも有効」であるだけかと。
Re: (スコア:0)
こういう暴露後接種というのはどういう仕組みで効くのだろう。
無害化した抗原を大量に身体に注入すると、免疫反応の立ち上がりが早くなったりするの?
Re: (スコア:0)
無害化した抗原のおかげで立ち上がりが早くなったというよりは、エボラウイルスによって免疫反応に必要な細胞が殺されてしまうために立ち上がりにくいという方がありそうな気がします。
Re: (スコア:0)
狂犬病なんかだと、ウィルスの侵食速度<ワクチンで免疫力を得る速度、なので
事後でも有効って話らしいです。
Re: (スコア:0)
「(一般的には予防接種のイメージがある)ワクチンが(、たまたま特定の感染症においては感染後でも)効いた」といっているだけでは
Re:エボラは致死率も高く、ワクチンも治療薬も無い恐ろしい病気 (スコア:1)
エボラ出血熱の件を通して、世界保健機関(WHO)の「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的とする組織の領分であるか思いきや、そうでもないことが分かる。
国際機関って、利害調整組織なんだろうな。
それに、先進国に行って感染を拡大すれば治療薬が作られるのは周知のことだし、
今後も同じことは起こるだろう。その対価を払うのは一般市民。それを守る組織はいない。
Re: (スコア:0)
そもそもいざという時はお上が守ってくれるという発想がおかしいわけで
お上なんて一般市民から搾取することしか考えてねーよ
Re: (スコア:0)
家康が「百姓は生かさず殺さず…」と宣った様に、死なれてしまっては搾取もできないので、
自国民の生き死にに関わることには、為政者は本気になりますよ。
アフリカの為政者にはそこんとこ分かってない馬鹿が多いので、国民を殺しながら搾取しますが。
だから、アフリカでは小規模な流行が度々繰り返されていたけど、パンデミックが起きそうになって
先進国で犠牲者が出始めるまで、だれもエボラの治療薬に投資しようとしなかったんですな。
アフリカの国民も、そういうわけで政府を全然信用していないので指示に従わず、感染拡大を加速させてしまったわけです。
Re: (スコア:0)
死んでしまっては搾取もできないからね
お上じゃ無いけど、生活保護を受けさせ(飴)ておいて、粗悪な環境に放り込んで全額巻き上げる(鞭)なんて事も横行してるし
Re: (スコア:0)
より正確に言えば、そもそもアフリカでは国民から搾取するというシステム自体がなかったんです。
なので文化的というか、根本的思考としてそういう方向性が薄いところがほとんどでした。
国民から搾取というのは、実は農耕文化に基づいた概念ですが、かつて大部分のアフリカでは農耕は
ほとんど根付いておらず、狩猟や略奪、牧畜がメインでした。
結果、国民から何かを搾取するどころではなく、人自体が搾取し売り買いする資源になっていたわけです。
かつて欧米諸国でアフリカ出身の黒人奴隷が広く採用されていましたが、アフリカ自身の人身売買文化も
それを後押ししてしました。
Re:エボラは致死率も高く、ワクチンも治療薬も無い恐ろしい病気 (スコア:1)
ある程度の数の感染者がいないと臨床試験ができないこともお忘れなく。
いくら事前に研究してても、実際に人間で試してみないと効果があるかはわからないのですよ。
「致死率が高いので対照のため偽薬を投与するのって見殺しに近い」というジレンマもあるので、この試験では「3週間遅れで投与」という方法を取ったようですね。
うじゃうじゃ
Re: (スコア:0)
狂犬病は感染力が低くてパンデミックが起きそうにないからいつまでも怠慢こいてるんですな。
Re: (スコア:0)
その通りだね
Re: (スコア:0)
そういっては身もふたもないんだけど、製薬会社は文字通り会社ですから、赤字になると最初から分かっている事業に手を出すことは出来ないのですよ。
こういうのは公的部門の仕事だよね、やっぱり。今回のタレこみもカナダ政府が、ってことだし。
Re: (スコア:0)
一応言っておくと、「そのままじゃ患者が少ないとか治療法が見つかりにくいとかで採算が取れそうもない病気」については
”国が指定したこれらの病気については優先審査とか薬価とかで優遇しますよ”って仕組みを各国が用意したりしなかったりする。
その結果、普通のままだと採算が取れそうもない疾患領域でもチャレンジするうまみが出て、薬が開発される。
ただその指定されるものも当然「自国にて問題となっているもの、なる可能性が高いもの」が優先されるわけで、異国の地の感染症ってのが後回しになるのは致し方ない。
エボラばかり注目されるけど他にもい
Re: (スコア:0)
「怠慢」って、どういうことでしょうか。パンデミックが現実味を帯びていなかったときは、研究者は昼寝でもしていたと主張するのですか?
エボラの優先順位が上がったので、他の病気を対象に仕事をしていた研究者がエボラに労力を振り向けた。その結果成果が出たというのが普通の理解でしょう。優先順位の変化で理解できる話を怠慢というからには、研究者が手を抜いていたという証拠を出すべきですね。
Re: (スコア:0)
世界中の優秀な人達が、たえずもれなく私心も妥協もなく平和に貢献する。
自分は輪の外から、たまに不備を見つけては欺瞞だ偽善だと吐き捨てる。
満ち足りた時代ですね。
Re: (スコア:0)
本当のことを言われると、人は激怒するもんだよね。
最初は「アングル:エボラ熱拡大、背景には製薬業界の『怠慢』も」 [reuters.com]というタイトルで揚げられたReutersの記事も、
物言いが入って「失敗」に訂正させられたらしいw
Re: (スコア:0)
それは明らかに「金になる研究に勤勉」な製薬業界が存在しただけであって、
「怠慢な」製薬業界がいた訳じゃ無いからな。
センセーショナリズムに犯されたキャッチーなだけのタイトルに踊らされたお馬鹿さん。
Re: (スコア:0)
> 世界中の優秀な人達が、たえずもれなく私心も妥協もなく平和に貢献する。
と、
> 「金になる研究に勤勉」な製薬業界
とじゃずいぶん話が違うなw
製薬業界には、「たえずもれなく私心も妥協もなく平和に貢献する優秀な人たち」は居なかったんだね。
Re: (スコア:0)
研究対象を切り替えた理由が金なのか患者のためなのかは外部からは区別できないし、別に区別する必要もないでしょ。区別できないと何か問題あるのですか?
Re: (スコア:0)
製薬業界以外にもいないよ。すべての行動は究極的には私心に帰する。「平和に貢献した満足感」とかそんなの。
Re: (スコア:0)
そう思ってるなら「世界中の優秀な人達が、たえずもれなく私心も妥協もなく平和に貢献する」だの「金になる研究に勤勉」だの
主張しなきゃいいのに。
Re: (スコア:0)
それは#2858269 [srad.jp]に言ってあげて
Re: (スコア:0)
#2858361 を書いたACですが、「世界中の優秀な人達が、たえずもれなく私心も妥協もなく平和に貢献する(#2858269) 」とか「金になる研究に勤勉(#2858285) 」とコメントしたのは私ではないので、主張しなきゃいいのにと言っても無駄です。
おそらく #2858269 と #2858285 を書いたのも別の人でしょ。それを見て「ずいぶん話が違うな」とかおかしな感想を述べるから「外部からは区別できない」と突っ込まれるんですよ。
Re: (スコア:0)
研究者が昼寝をしているところなら、どこででも見れると思います。
Re: (スコア:0)
「どの研究にどれだけ金を払うか」その優先順位を決めるのは消費者でしょ。
製薬会社はその決定に従ってきただけ。
たとえばエイズの治療法やインフルエンザウイルスやマラリア予防よりも、
使われるかどうかさえ定かで無いエボラの治療薬開発の方が重要だと思うから、
それに全財産を寄付するというのなら、それはあなたの自由ですよ。
全人類が同様な決定をすれば、エボラ治療薬開発も推進されるかもしれないけど、
一体だれがそんなことを望むだろう。
Re: (スコア:0)
だから「儲かりそうにない病気なんで」って書いてるじゃん。
Re: (スコア:0)
ID取って発言すればまともに相手にされると思うよ。
Re: (スコア:0)
「企業が儲からない分野に投資しないこと」を「怠慢」と呼ぶのは間違いだ、というツッコミですよ。
「儲からない病気なんで」って書いてあるって言っても何の言い訳にもなりません。
製薬企業が慈善事業をカンバンに掲げてやってるわけじゃないんですから。
Re: (スコア:0)
少なくない製薬会社が社会貢献を企業理念に謳ってるんですけどね。
一方、儲かる薬を優先しますなんていう製薬会社は、見たことないですが。
ま、現実にはエボラが暗黒大陸にとどまっている限り、毛生え薬やEDの治療薬の方が、製薬会社にとって優先度が高かったのでしょうけど。
Re:エボラは致死率も高く、ワクチンも治療薬も無い恐ろしい病気 (スコア:1)
社会貢献と儲かることは矛盾しません。金を払ってでも見つけたい治療法があるということは、その治療法はそれだけ重要だということです。それを発見することは社会に貢献することです。社会貢献につながる治療法を見つけることが、儲けにつながるんです。
それに、カナダ国立微生物研究所の研究者が今回のエボラウイルス用ワクチン VSV-EBOV を開発したのは10年以上前です。特許は2003年に出願されています。その後、ワクチンの試験が進められなかったのは患者の不足と優先順位の問題です。2014年にエボラが流行するまでの間、カナダ国立微生物研究所の研究者が、毛生え薬とかED治療薬を開発していたと主張するなら、その証拠を出していただこうではないですか。ラッサ熱、新型インフルエンザなど、研究しなければならない感染症は他にも山のようにあって、研究者はそれらも相手にしなければならないことを知らないのですか。
「儲かりそうにない病気」のエボラのワクチンを2003年に作っていたから、2014年に出すことができたのに、「儲かりそうにない病気なんで怠慢こいていた」とか、侮辱も甚だしいですね。
Re: (スコア:0)
そもそも、カナダ国立微生物研究所は、「製薬会社」じゃないんじゃないかな?w
図星を突かれた人間は、わけがわからないことをまくしたてて猛烈に怒ってみせるというのは本当だなw
Re: (スコア:0)
怠慢を責めるならエボラ治療が金になるようにしなかった政府関係に言うべきで
製薬会社に言うなよってことなんだから
カナダ~が製薬会社じゃないよってツッコミは的外れじゃないか。
わけのわからないことを言ってるのは製薬会社の怠慢だと主張している人だよ。
Re: (スコア:0)
#2858887 は冷静かつ穏やかに事実を述べているだけで怒ってはいないですね。
「社会貢献と儲かることは矛盾しません」に反論がないようですが、それは認めるのですね。それから、エボラ以外の病気も研究対象で、そこに製薬会社が投資している可能性もあるのに、なぜ毛生え薬とED治療薬という話になるのかも説明がありませんね。結局、全く根拠のない言いがかりだったという理解でいいですか?
Re: (スコア:0)
いやいや、カナダ国立微生物研究所は カナダ政府とアメリカ政府から研究費の提供を受けて [wikipedia.org]、
ワクチンの開発に成功したんだから、政府もカナダ国立微生物研究所もちゃんとやるべきことをやってるでしょ。
その間、製薬会社は何をやっていたかは知らないけどね。
大体今出ているエボラワクチンや治療薬の候補だって、バイオテロを恐れた政府からの資金提供の後押しがあって
開発されたものや、別目的で開発された薬がエボラにも効きそうなことが判明した、というようなものばかりで、
製薬会社が自ら重い腰を上げてエボラ対策に乗り出した成果というものはない。
Re: (スコア:0)
ワクチン開発後、試験が進められなかった理由の一つに「優先順位」と書いてあるのが読めないのですか。金がかかる試験をやらなかったので、今頃やっているんですよ。健康な人に使って副作用などを確認するフェーズIの試験の開始が2014年10月と、あなたが示したリンク先に書いてあるではないです
Re: (スコア:0)
金を払わないのは「金はあるけど、払う必要を感じない」場合と「払いたいけど金がない」場合があるのです。
先進国は自国へのバイオテロとして使われる可能性を認識し始める最近までは前者、
何度となくエボラの流行に襲われていたアフリカ諸国は後者だったわけですね。
必要なら金を払うはずだというのは、生まれつき裕福な国に住んでいる人間の奢りです。
エボラで死んでいく人々は「その程度の必要性」とは思わなかったでしょうな。
金がなくてもそれらの人々にとっては必要性は真剣なものなのですよ。
製薬会社がそれを見て「認識する必要性」はまたレベルが違うのかもしれませんが。
Re: (スコア:0)
ワクチンの実用化に必要なことをやっていなかったのは製薬会社だけではなく、政府も同じだということに反論はないわけですね。
さて、エボラが流行し始めた後で「エボラで死んでいく人々にとっては、その程度の必要性ではない」と言っても、それは反論になりません。なぜなら、流行が始まった時点で優先順位は変わっていて、ワクチンの試験のために金が使われているからです。流行が始まってワクチンへの投資の利益が確実になった状況で、ワクチンへの投資が社会貢献になると主張しても、それは私の主張を裏付けるだけです。
では、エボラの流行が始まる
Re: (スコア:0)
やれるけど何もやってこなかったのは、先進国の政府と製薬会社だと言っているのだけど。
アフリカ諸国の政府はやりたくても出す金がなかった。
それに先進国の政府もおなじく怠慢だったとすると、製薬会社の罪が少しでも軽くなると考えているの?
国とは、国民を守り幸福にするためにあるので、自国民に影響が及ぶようになって初めて腰を上げたというのも、
まあわかる話。しかし製薬会社の存在意義とは、疾病を直す薬を開発し、提供することじゃないのか?
> なぜなら、流行が始まった時点で優先順位は変わっていて、ワクチンの試験のために金が使われているからです。
製薬会
Re: (スコア:0)
「社会貢献を謳っている」から「エボラ治療薬を開発しているべきだ」という繋がりが分かりません。
そういうことは製薬企業全体ではなく、毛生え薬とかED治療薬とか「のみ」しか開発してない会社にだけ言ってください。
>一方、儲かる薬を優先しますなんていう製薬会社は、見たことないですが。
優先すると謳う必要もなく、営利企業は儲けがなければ会社を維持できません。
儲けがなければ新薬開発もできません。
現在大型商品を持っている会社でも、10年20年大型商品が出せずジリ貧になることも珍しくない分野です。
そもそも抗ウイルス剤は成功すれば旨いが難易度が高い分野であるので、エボラに限定するのでなければ挑戦して失敗している企業がいくつもあってもおかしくありません。
その事情を知るわけでもなく、ただエボラ出血熱の実用的な治療薬が産まれてないことをもって「怠慢」と断ずるのは非常に格好悪いので止めた方が良いかと存じます。